ワン・デイ
何年か前に映画「ワン・デイ」を見て、その時は結構良かった印象があり、今回原作を読んでみました。
映画は2時間なのでコンパクトにまとめてありますが、小説のほうは、デックスがテレビ界に入ってアルコールとドラッグでボロボロになっていく辺りが冗長な気がするのと同時に、そんな彼を見捨てないエマが理解できなくて(それが愛ってことなんでしょうが)、共感するに程遠い状態でした。
デックスがシルヴィと出会って酒と薬も抜けてからは、エマとの絆を取り戻せてよかったけれど、最後のほうもちょっとだけ違ったし、映画でイアンが訪ねてくるシーンは、原作では手紙だけになっていました。(あの対面が良かったのに...)
そして、原作に期待しすぎていたのが悪かったのかと思い、もう一度映画を見返したところ、一年一年が目まぐるしく過ぎるのについていけず、どっちもどっちな気がして、最初に映画を見た時の好印象は何処へ?という感じでした。
これだから映画は2回以上見ないと、正当な(自分の中での)評価はできないわねーと思ってしまいました。
「One Day」(デヴィッド・ニコルズ著、早川文庫)
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