海外ドラマ

2022年2月26日 (土)

刑事ダルグリッシュ

P・D・ジェームズという作家のことは知っていても(「高慢と偏見、そして殺人」とか)、本を読んだことはなかったのですが、このドラマはとても気に入りました。

まず、時代設定が1970年代と、「刑事モース」なんかと同じ匂いを感じました。それに、正統派ミステリというのが最近少なくなっているので、硬派な主人公がとても好感持てました。

対照的に俗っぽさが際立つ部下のマスターソンは、容疑者の一人に手を出したりするチャラ男なのですが、とがめだてされることもなく仕事を続けていられるのが不思議でした。

良かったのは、ダルグリッシュに引き抜かれて田舎から都会に出てきたミスキン。勝手な推測で犯人と断定するマスターソンと異なり、的確な判断をしますが、マスターソンにやっかまれて苦労します。

ダルグリッシュ(邦題と異なり実は警部)は詩人とのことですが、過去に出版した本がちらっと触れられただけで、捜査中に目立った言及はありませんでした。

でも、原作は10冊以上あるシリーズで、今回映像化されたのは、そのうちの3つだけなので、最初の頃に取り上げられていたのかもしれません。

今後、他のエピソードも作られるのか不明ですが、まずは原作のほうを読んでみたくなりました。


Dalgliesh」(2021年イギリス)


2022年2月15日 (火)

グッド・ワイフ ファイナル

ようやく最終の第7シーズンまで漕ぎつけました。第4シーズンまで見た後に中断し、再開してファイナルまで足かけ〇年、長かったです。終わって残念というより、ようやくという気がしたのは、スピンオフ「グッド・ファイト」を見始めちゃっているというのもあると思います。

今シーズンでは、再び独立して自宅に事務所を構えたアリシアが、依頼人獲得のために行った保釈裁判所で、ルッカに出会います。
普通に見てたら何てことないのでしょうが、「グッド・ファイト」の彼女を見ているので、出てきただけでおおー!と思いました。

また、カリンダに代わる調査員として、ジェフリー・ディーン・モーガンが出演し、私は「グレ・アナ」の頃から彼がお気に入りだったので、嬉しかったです。

NSAの盗聴騒ぎがまたも起こった時には、正直ほんとウンザリ(前からすでにウンザリでしたが)。でも、カナダとの盗聴合戦は、ちょっと面白かったかな?

ラストは、当然予測すべきでしたが全く予測していなかったウィル・ガードナー登場で、さすがにもう終わりなんだなと実感しました。

「グッド・ファイト」もいよいよシーズン3以降がスパドラで放送されるので楽しみです。


The Good Wife」(2015~2016年アメリカ)

2022年2月 6日 (日)

ロンドン警視庁 コリン・サットンの事件簿

以前見た「ペンブルックシャー・マーダー」や「ソールズベリ 毒殺未遂事件」などと同じ、実際の事件を取り上げた実録もの犯罪捜査ドラマです。

イギリスってこういう実話映像化が好きなのでしょうか。でも、事件をよく知らない私が見るのと異なり、当時ニュースを見聞きしていた人たちは、恐怖がよみがえったりしないのかなと考えたりしました。

フィクションと違って、地味な捜査をコツコツと積み上げて(川底をさらったり、防犯カメラを延々見続けたり)、容疑者を洗い出そうとする努力に頭が下がりますが、人員も時間も限られているので、どこかで区切りをつけなければならない時もあるのかなと思います。

この事件の場合は、発生から数か月で容疑者が見つかったものの、証拠が十分でなく、起訴まで2年ぐらいかかったようなので、諦めずに辛抱強く捜査した結果の賜物だとつくづく感じました。


Manhunt」(2019年イギリス)

2022年2月 5日 (土)

ブルーブラッド シーズン3

第1・第2シーズンを再視聴した後、ようやく新しいシーズンを見ることができました。

まず、ダニーの相棒だったクラトーラが、家庭の事情で休職に・・・。「NCIS」のクインも同じような理由で突然去りましたよね。定番なのでしょうか。

そして、後任がまたもやコロコロ変わり(「ブラックリスト」のメーガン・ブーンとか)、でも3人目でちょっと落ち着いた様子があるので、これで固定されるかな?
ずっと白人が続いていたので、やはりヒスパニック系のほうがバランスが良いと判断されたのかも。

一方のジェイミーは、先輩の指導から外れて独り立ちし、こちらもヒスパニックの相棒ヴィニーと組んでいましたが、シーズン終盤で不幸な結末に! ヴィニーを演じるセバスチャン・ソッツィは、以前見た「レッドライン」でも印象的だったので、このヴィニーにも好感を持っていて、ずっとジェイミーの相棒でいてほしかったのですが、とても残念です。

第4シーズンも放送開始していますが、本国アメリカではシーズン12が放送中とのことで、まだまだ先は長いです。


Blue Blood」(2012~2013年アメリカ)

2022年1月15日 (土)

レジデント シーズン4

放送終了より少し遅れて、ようやく見終えました。
グレイズ・アナトミー」と同様、こちらもコロナの影響を大きく受けた医療現場を描いていました。

でも、コンラッドとニックの結婚式で始まり、主な人たちが皆参列していたので、感染した人も回復すると分かって安心していられました。

今シーズンの大きな出来事としては、ビザが切れてアメリカに滞在できなくなったナイジェリア人のミーナが去りました。AJも一緒にナイジェリアに行くはずが、養母の病気で断念。
以前にも登場した養父のマイケル・ポール・チャンが、マルコム・ジャマル・ワーナーと「メジャー・クライム」繋がりだったことに今更ながら気づきました。(前シーズンのキアラン・ジョヴァンニもそうでしたよね)

最終話はコンラッドとニックの間に無事子供が生まれ、デヴォンはデヴィとくっつき、ベルの元継子ジェイクも養子を迎えることができ、チャステインは赤字経営から脱却と、めでたしなエンディングだったので、まさかシリーズ終了かと思ったけれど、次もあるようです。


The Resident」(2021年アメリカ)

2022年1月10日 (月)

フランス絶景ミステリー コレクション 5

今月はフランス映画月間にするといいつつ、フランス映画の記事を書けていませんが、昨年放送されて見る時間のなかったこちらのドラマを見終えたのでコメントします。

相変わらずどの回でもフランス各地の美しい景色を堪能できますが、犯罪捜査とストーリーで気に入ったエピソードは、サン・ギレームが舞台の話。悪魔の橋と呼ばれる場所で遺体が発見され、昔の事件と悲恋が明らかになり、犯人が分かってもビタースウィートなエンディングでした。

ジュラ山脈の回も、ダム建設の賛否で村が二分され、対立する家族の子供が相棒となって捜査する話が良かったです。
相棒の片割れでリヨンから来た警部役ピエール=イヴ・ボンという人は、「アキテーヌ」の回でも刑事でしたね。

出演俳優としては、この同じ「ジュラ山脈」のエピソードで、「ミステリー in パラダイス」のエリザベート・ブールジーヌが出ていました。その他、「コニャック」の回と「ベル・イル島」の回にそれぞれ「アート・オブ・クライム」のエレオノール・ベルナイムとニコラ・ゴブが、「トロワ・ヴァレー」には「アガサ・クリスティーの謎解きゲーム」のサミュエル・ラバルトが、「プロヴァン」の回には「心配性刑事ワグナー」(記事にはしていないけど)のジル・アルマが出ていました。

今回も、本文中で言及したエピソードの原題と製作年をリストにしておきます。

「コニャック」 Meurtres à Cognac (2019)
「トロワ・ヴァレー」 Meurtres dans les Trois Vallées (2021)
「アキテーヌ」 Les Enfants du Secret (2018)
「プロヴァン」 La Malédiction de Provins (2019)
「サン・ギレーム」 Le Pont du Diable (2018)
「ベル・イル島」 Meurtres à Belle-Ile (2019)
「ジュラ山脈」 Meurtres dans le Jura (2019)

2022年1月 8日 (土)

S.W.A.T. シーズン4

先月放送終了した第4シーズンをようやく見終えましたが、まずは記事にしていなかった前シーズンの日本ロケエピソードについて。

日本側捜査責任者のソニー・サイトウは、「Hawaii Five-O」ではヤクザの親分だったので変な感じでしたが、日系だけあって日本語のセリフは完璧でしたね。たまに中国人や韓国人が演じて発音が怪しいことがあるので。
ただし、技術員とはいえ、青い髪に顔ピアスの人は、さすがに警視庁にはいないんじゃないかなと思います。

今シーズンは2020年3月以降が舞台ということで、マスク姿が目立ち始めていましたが、コロナの話題は少な目で、BLM運動をかなり取り上げていました。
Law&Order:SVU」でも触れられていたけれど、こちらはSWATのリーダーが黒人のホンドーなので、このテーマはスルーできないってことなのでしょうが、警察内の差別主義を告発するのは、かなり大胆な問題提起だなと感じました。

続きを読む "S.W.A.T. シーズン4" »

2022年1月 5日 (水)

刑事モース シーズン8

今シーズンも全3話視聴しましたが、今回はイマイチで、それはひとえにモースが深酒して本来の能力を生かしきれず、精彩を欠いていたからに他なりません。

逆に、同僚のストレンジが好印象で、サーズデイの娘と距離を縮めているのも納得でした。
天才肌のモースは、前々から気配りが少な目だったけれど、今は自分の問題で手一杯となり、普段以上に他者を寄せ付けなくなっていましたからね。

それもこれも前シーズンのベネチアの事件が原因らしいけれど、確かにモースが傷つく結果に終わったとはいえ、1年も引きずって飲酒問題も抱えるほどだったのでしょうか。周囲の人たちがこぞって仕方ないと認めているぐらいだから、そうなのでしょうが。

このドラマではいつも、時代を感じさせる事件が起こりますが、今回は北アイルランド紛争。向こうからやって来たサッカー選手にまつわる話や、サーズデイの息子がアイルランドで治安維持にあたるという話もありました。

ラストでモースは、自らの問題を認識してしばらく休むと言っていたし、次回はこれまでのような魅力的な捜査官として復活してほしいです。


Endeavour」(2021年イギリス)

2021年12月21日 (火)

ブル シーズン5

第5シーズンが終了しました。こちらもリアルタイムのドラマなので、コロナ禍真っ只中でしたが、「オール・ライズ」のようなリモート裁判はなく、傍聴がないだけでした。
ただし、かつてのような模擬陪審員の作戦は取れず、苦労していましたね。

ベニーが地区検事選に立候補するという話も出ました。で、代わりにチャックが弁護士として前面に出たのはいいとして、途中選挙の話が全く出なくなった時には、どーなったの?と思いましたが、終わり頃にようやく出て、諸事情から立候補は取り止め・・。この騒動は何だったのでしょうね。

そうそう、良かったのは、12年前にブルが今の仕事を始めるきっかけになった事件(陪審選びが正しかったら無罪になってたっていう無念の裁判)の話と、マリッサと出会って彼女をTACに引き抜くいきさつが描かれるエピソード。
これでようやく彼らの原点を知ることができました。

ブルとベニーの姉イザベラは、シーズン当初から婚約していたけれど、こちらも「グレイズ・アナトミー」のマギーと同様、コロナ禍で仲間うちだけの簡素な式を挙げたところでシーズンエンド。海ドラもコロナ婚ばやりですね!


Bull」(2020~2021年アメリカ)

2021年12月19日 (日)

北氷洋

捕鯨船に乗る船医の話と聞いて、「白鯨との闘い」のようなストーリーかと思いましたが、ちょっと違いました。

恐らく時代的には同じ頃なのでしょうし、クジラ漁をするシーンは同様にハラハラしましたが、半分以上は船が座礁して氷に覆われた陸地に降り立ってからの話でした。船医サムナーが軍隊時代にインドに駐留していた時の回想や、荒くれ者ドラックスが人を殺したのか?というサスペンスっぽい要素もありました。

ドラックスは粗暴で自分勝手な男なのですが、コリン・ファレルが演じているせいか憎めなくて、本能に従って生きている感じも責める気になれませんでした。

でも、船乗りの中で一番好感を持ったのはオットーで、信仰に厚く、サムナーを何くれとなく気遣う優しい人でした。演じるローランド・ムーラーは、「パピヨン」でも注目したデンマーク出身の俳優です。

後半は一人になったサムナーがサバイバルをする様子を描き、こんなに密にならない撮影現場はコロナ禍には理想的だなんて、つい考えてしまいました。
どんどん展開していくストーリーに引き込まれ、イアン・マグワイアの原作も読んでみたくなりました。


The North Water」(2021年イギリス・カナダ)



より以前の記事一覧

その他のカテゴリー