第94回アカデミー賞授賞式
今年も、一昨年までと同じく、仕事の間はインターネットから極力離れ、帰宅した後に日中の生放送の録画を見ました。結果はもちろん、”事件”のことも知らずに見たのですが、それは置いておいて、他の話をしたいと思います。
冒頭、主題歌賞のビヨンセが会場外の場所で歌いだしたので、てっきりコロナ対策でダンサーが大挙参加するパフォーマンスは外になったのかと思ったら、何のことはない、映画「ドリームプラン」の舞台となるテニスコートでってことだったのでした。(その後のノミネート曲はすべて会場でした。)
ただ、元の会場ドルビー・シアターに戻ったとはいえ、主要賞のノミニーたちが座る場所は、前回同様数人の丸テーブル形式になっていましたね。
今回のテーマは、Movie Lovers Uniteだそうで、ところどころファン投票のトップ5が流れていた他、「ジュノ」の15年記念や、「ハード・プレイ」(何でこれ?)の30年記念、「パルプ・フィクション」の28年記念(いいけど中途半端じゃないか?)などで、キャストが再集結していました。「ゴッドファーザー」のコッポラ&デ・ニーロ&パチーノの3人組には私も感動しました。
その時コッポラがViva Ukraineと言っていましたね。事前にショーン・ペンがゼレンスキー大統領の演説を求めてボイコットまで言い出していましたが、結局演説はなく、しかしながら、A moment of Silenceと、支援を呼びかけるメッセージは流されました。
助演男優賞受賞のトロイ・コッツァーは、今回の映画「コーダ」で初めて知った俳優ではあるのですが、最近見ている2002年の「F.B.Eye」という海外ドラマにゲスト出演しているのをたまたま見つけ、20年前とはいえ、今回の白髪ヒゲもじゃと全く違う結構カッコイイ感じだったので驚きました。
そうしたら、授賞式ではヒゲがなくなり、ドラマからそのまま年を重ねただけ(当たり前)だったので、「何だー、役作りだったか」と。
ちなみに、このドラマで主演していた同じく聴覚障害の人が奥さんらしくて、式で隣にいた人がそうだったのかなと思いますが、あまりアップにならなかったし、女性はお化粧とか服装で雰囲気も変わるから、同じ人なのか確信は持てませんでした。
作品賞も受賞した「コーダ」の元ネタは、私も以前見たフランス映画の「エール!」ですが、いい意味で大分アメリカナイズされたようなので、配信系だからいつ見られるか不明ではあるものの、そのうち機会があるといいなと思っています。
”事件”については、他でもあれこれ言われているので敢えて触れませんが、ウィル・スミスはせっかく念願のアカデミー賞を手に入れたのに、その晴れの日がこんな形になったのは残念でした。
デンゼル・ワシントンに言われたという「頂点に立った時こそ気をつけろ」というセリフが重かったです。
他にも念願の受賞となったのは、過去に何回もノミネートされて初受賞のケネス・ブラナーや、グラミーをいくつももらっているのに何だか今回が一番嬉しそうに見えたビリー・アイリッシュなどがいますが、ジェーン・カンピオンは前回「ピアノ・レッスン」では脚本賞だけだったので、今回は監督賞で受賞できてほんと良かったなと思いました。
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