永遠のジャンゴ
現在のフランス映画界で最も好きな俳優の一人、レダ・カテブ主演の作品です。
この映画で聞くまで、ジャンゴ・ラインハルトという人のことは全く知りませんでした。戦前から戦後のパリでジャズやブルースなんて、ずいぶん新しい音楽だったろうと思ったら、ヨーロッパ初のジャズミュージシャンと考えられているらしいです。
でも、この時代の例に漏れず、ナチス支配下のフランスで苦労を重ねたんですね。彼に限らず、時代に翻弄された音楽家・芸術家は多かったのでしょうが、ジプシー出身の彼は自由人で、束縛されるのを人一倍嫌ったでしょうし。
後半は、他の映画でも描かれているアルプス越え(「ベル&セバスチャン」とか「少女ファニーと運命の旅」とか)による脱出でしたが、本当にあんな風に逃れたのでしょうか。この辺りは創作が入っているような気がしなくもありません。
ともあれ、彼の音楽が後世に受け継がれたことを喜ぶと共に、大戦中の迫害で命を落とした多くのジプシーにも思いを馳せました。
「Django」(2017年フランス)
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