スーパーノヴァ
私の好きなロードムービーということもあり、コリン・ファースとスタンリー・トゥッチのゲイ・カップルが妙にはまっていて(2人ともストレートなのにね)、さすが名優の演技に何度もホロリとさせられる作品でした。
作家のタスカーは認知症と診断され、長年のパートナーでピアニストのサムと、キャンピングカーで旅に出ます。
単に美しい景色の田舎をドライブしているだけと思っていたら、タスカーの記憶があるうちに、2人の思い出の場所をたどったり、サムの実家に立ち寄ったりしていました。
愛しているからこそ負担になりたくないという考えと、愛しているからこそ最後まで一緒に過ごしたいという思いの、どちらの気持ちもよくわかるし、他の病気以上に本人も見ているほうも辛いというのが、認知症の初期段階なのかなと思います。
少し前に見た「ファーザー」の時もそうでしたが、自分の親がそうなった場合だけでなく、自分自身に起こった場合のことも考えてしまいました。
ラストはあいまいな感じで、もしかしたら見ている人に解釈を委ねたのかもしれませんが、そんな終わり方もまた良、でした。
「Supernova」(2020年イギリス)
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