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2021年12月12日 (日)

記者たち 衝撃と畏怖の真実

先週はウォーターゲイト事件を追った記者たちの映画を見ましたが、こちらは最近のイラク大量破壊兵器問題の真実を追った記者たちの話です。

まず驚いたのは、タイムズやポストではなく聞いたこともないナイト・リッダーという新聞社だったこと。リソースは絶対大手メディアのほうが上なのに、彼らが真実を明らかにした執念に感心しました。

一度は裏取りの間に先を越された時もありましたが、その後はどこもネタにしなかったようですし、政府の発表を疑ってかからない大手新聞社の様子に、「大統領の陰謀」や、その前の「ペンタゴン・ペーパーズ」の時代は何処へ?と思ってしまいました。

政権与党の共和党はもちろん、バイデンを始めとする民主党議員も、情報が正しいと信じて戦争に賛成したのでしょうか。この時代は「フェア・ゲーム」でも描かれたように、目的のために手段を選ばない情報操作がまかり通っていて、見ていて本当に恐ろしくなりました。

事実を捏造した政府が一番問題ですが、それを調査する機関のチェック機能が働かなかったら、一般人は知りようがない訳で、どこぞの独裁国家と一緒になってしまいますよね。

映画の原題であり、邦題の副題でもある「衝撃と畏怖」は、何のことかと思ったらイラク戦争時の作戦名だったんですね。仰々しい名前の割に、結局肩透かしの無意味な戦争で、今年亡くなったパウエル元国務長官も彼の発言で戦争への道を進んだことを悔いていたらしいし、この過去を教訓に2度と同じ歴史が繰り返されないことを切に願います。


Shock and Awe」(2017年アメリカ)

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