北氷洋
捕鯨船に乗る船医の話と聞いて、「白鯨との闘い」のようなストーリーかと思いましたが、ちょっと違いました。
恐らく時代的には同じ頃なのでしょうし、クジラ漁をするシーンは同様にハラハラしましたが、半分以上は船が座礁して氷に覆われた陸地に降り立ってからの話でした。船医サムナーが軍隊時代にインドに駐留していた時の回想や、荒くれ者ドラックスが人を殺したのか?というサスペンスっぽい要素もありました。
ドラックスは粗暴で自分勝手な男なのですが、コリン・ファレルが演じているせいか憎めなくて、本能に従って生きている感じも責める気になれませんでした。
でも、船乗りの中で一番好感を持ったのはオットーで、信仰に厚く、サムナーを何くれとなく気遣う優しい人でした。演じるローランド・ムーラーは、「パピヨン」でも注目したデンマーク出身の俳優です。
後半は一人になったサムナーがサバイバルをする様子を描き、こんなに密にならない撮影現場はコロナ禍には理想的だなんて、つい考えてしまいました。
どんどん展開していくストーリーに引き込まれ、イアン・マグワイアの原作も読んでみたくなりました。
「The North Water」(2021年イギリス・カナダ)
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