リュミエール!
シネマトグラフを発明したリュミエール兄弟の最初の活動写真(すなわち映画)は、これまでにも何回か見たことがありますが、これほどたくさんの作品を、一度に系統立てて見たことはありませんでした。
また、今回ティエリー・フレモーの解説のおかげで、単なる動画撮影と思っていたものが、きちんとした構図を考えられ、自然に見える配置を工夫し、1作50秒(!)という長さの中で完結するよう練られていたことが分かりました。
それに、ルノワールの絵画風とか、ヴィスコンティ風(彼のがもちろん後なんですけれどね)といったコメントも的を得ていて、なるほどと思いました。
中でもプレミオというカメラマンは、フレモーもタンタンになぞらえていましたが、海外にまで行って撮影し、当時の植民地ベトナムや、京都で剣道をする日本人の様子も!
時々不思議なストーリーもあり、それがまた面白かったりしましたし、ラストは感動的でもありました。
映画の歴史を知る作品として、永久保存版にするつもりです。
「Lumière!」(2016年フランス)
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