ロシア・ハウス
ショーン・コネリー主演の映画を見たのはもう27年前のことなので、ストーリーもすっかり忘れていて、まったく白紙の状態で読み始めました。
最初はニキ・ランダウが主人公かと思い、次にネッドが主人公と考え、バーリーが登場した時には脇役かと思ってしまったため、彼が真の主役とわかった時には、全く違うイメージを持ってしまっていて、ショーン・コネリーではどうしても違和感を持ちました。
冷戦時代をリアルタイムで知ってはいるものの、もうすっかり昔のことになっているので、ピンとこないことも多かったのですが、情報戦でお互い相手の兵力が勝っているものと信じ、それを崩そうと奔走するスパイの姿は、「ジ・アメリカンズ」と重ねることでようやく実感できました。
そんなこんなで、それほど楽しめたとは言えませんが、硬い文章がすんなり読みにくいことの多いル・カレにしては、結構さらっと読めたほうだと思います。
「The Russia House」(ジョン・ル・カレ著、早川書房)
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