マンハント:謎の連続爆弾魔ユナボマー
1シーズンごとテーマが変わる(「アメリカン・クライム・ストーリー」など)はアンソロジードラマと呼ぶことを最近学びましたが、これもそんなドラマの一つで、第1シーズンはユナボマーについてです。
当然リアルタイムで記憶していますが、名前だけやたら聞いていた割に、具体的にどのように解決されたのかは知らずにいたので、とても面白かったです。
他に何の証拠もなく、彼が出した声明文や主義主張を研究し、知人に似たような文章を書いたり主張をしたりしている人がないか情報を募ったんですね。それで犯人が見つかったのもすごいけれど、主人公の捜査官フィッツが、上司の賛同を得られなくても、その手法に固執し続けられたのもすごいと思いました。
解決にこれだけ時間がかかったのは、FBIがルビーリッジとウェーコという二つの事件の失態で世間に叩かれていた折で、下手に動いて批判の矢面に立ちたくないという心理が働き、慎重な判断しか下そうとしなかったという状況も災いしたのでしょう。
ユナボマー=テッド・カジンスキーの視点で描かれた第6話も興味深くて、賢すぎて周囲から浮いていた幼少期や、大学で心理テストの実験台にされて精神を病んだのではという説など、同情したくなる側面もありました。
逮捕されて結果オーライだったけれど、ほんのちょっとした偶然の重なりに左右されたようにも見え、事件がそれ以上続かなくてほんと良かったと思います。
「Manhunt:Unabomber」(2017年アメリカ)
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