ミセス・アメリカ
物心ついた頃、世の中には「ウーマン・リブ」という言葉が、時には半ば揶揄されながら使われていたことを覚えていますが、そんな時代のドラマです。
漠然とは知っていても、どんな活動だったのか詳しく知りませんでしたし、フィリス・シュラフリーという名前も今回初めて知りました。
この頃はまだ、女性は結婚して家庭に入り子供を育てるのが当たり前だったので、女性の自立に後ろ向きな意見があっても仕方なかったのかなと思います。
今なら、いろんな選択ができる自由を意味すると分かるけれど、平等になったら好むと好まざるとにかかわらず、享受できている権利まで放棄することになるのではと、心配する気持ちも理解できなくはありません。
女性解放運動の側も一枚岩ではなく、中絶・同性愛・人種など思い入れの強いテーマが異なるため、政治的駆け引きの必要な時にどれを妥協するかで対立したりしていました。
良くも悪くも女性全員が同じ方向を向かずに、同性同士でも議論の場があったからこそ、男女同権の有難さや自由の価値をかみしめられたと前向きに捉えたいです。
それにしても、この頃あんなに頑張っていたのに、ERAの批准が一部の州では2018年や2020年だったことがラストで明かされ、驚くと共に道のりの大変さを改めて感じました。
「Mrs. America」(2020年アメリカ)
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