アグネスと幸せのパズル
以前見たアルゼンチン映画「幸せパズル」のアメリカ版リメイクです。
自分の誕生パーティーなのに自ら準備してもてなし、その時に割れた皿のかけらを繋ぎ合わせてパズルの才能を発揮するなど、オリジナルをかなり踏襲していました。
旦那は優しいし、2人の息子たちとも仲良くやっているし、不自由ないように見えますが、家族と教会と田舎の生活だけで何の楽しみもなかったアグネスが、ロバートと出会ったことでパズルの奥深さだけでなく外の世界を知り、徐々にフラストレーションを感じていく様子がよく分かりました。
自分は決して幸せではなかったと、単に我慢していただけ、いえ、我慢していることさえ意識していなかったのだと気づいたおかげで、長男の悩みにも手を差し伸べられたし、次男の考えに対しても理解が深まったのかなと思います。
ラストもオリジナルと同じだったのに、前回よりも受け入れやすかったのは、私の人生経験によるものと言いたいところですが、恐らく今回はアグネスだけでなく家族全体の再生が感じられたからだと思います。
私も昔ジグソーパズルにはまった時期があったので、久々にやってみたくなりました。
ロバートを演じたイルファン・カーン(「スラムドッグ・ミリオネア」「ライフ・オブ・パイ」)は、この映画でも印象的でしたが、昨年惜しくも亡くなってしまい、まだ若かったのに残念です。
「Puzzle」(2018年アメリカ)
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