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2020年10月

2020年10月25日 (日)

9人の翻訳家 囚われたベストセラー

そもそものシチュエーションから、ゾクゾクしちゃいました。
世界同時発売の人気小説のために、各国語の翻訳がが集められるのはいいとして、情報漏洩対策のために電子機器は没収され外界から隔離となれば、絶対何か起こりそうな雰囲気がアリアリで。

誰が完全管理の原稿を流出できたのか、翻訳作業当時の2か月前と、真実が明かされる2か月後の今が、並行して描かれ、少しずつ語られる内容から全貌が判明するのですが、怪しそうに見える人が犯人じゃないと思っていたので、早々にアレックスが一枚かんでるらしいことが示された時には、逆に驚きました。

真相の半分は予想していた通りでしたが半分だけだし、原稿を盗み出したテクニックが解説された時には、なるほどと感心しました。

映画の醸し出すトーンが、「鑑定士と顔のない依頼人」を思い起こさせましたが、こちらの方が展開を推測しづらかったし、想定外のどんでん返しも多く、ずっと楽しめました。

こんなサスペンスがあったかどうかはともかく、翻訳家を隔離して翻訳作業に当たらせるというのは、実際にダン・ブラウンの「インフェルノ」出版の際にあったことだそう。(その後の「オリジン」も同様らしい。)

ちなみに今回選ばれていた9人の翻訳家は、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語、ギリシャ語、デンマーク語、ロシア語、中国語、そして英語(原作はフランス語だから)。日本語は後回しかー?と思ってしまったのは私だけ⁈


Les Traducteurs」(2019年フランス・ベルギー)

2020年10月24日 (土)

ジュディ 虹の彼方に

往年のミュージカル・スター、ジュディ・ガーランドの伝記映画で、レネー・ゼルウィガーがアカデミー賞主演女優賞を見事受賞しました。

ハリウッドスターってだけでも大変なのに、子役時代から大人にすべてを管理され、ダイエットを強要されたり、睡眠障害を患ったりして、薬を与え続けられていれば、依存症になるのも当然ですよね。

ドリュー・バリモアなんかも同様で、ドリューはそれでも立ち直ったからすごいけれど、本人の意思はもちろん必要ながら、ジュディの時代は立ち直りを阻むようなスタジオシステムもあったのかなと思ったりしました。

映画では、デビューしたての10代の頃と、晩年の様子を交互に描いていて、”原因と結果”を示されているように見えました。

新しく出会った恋人とめでたく結婚し、子供たちと暮らせそうな目途もたった矢先に死んじゃったのは何で?と思ったけれど、期待していた契約は取れず、ラブラブだったはずの夫とも険悪になり、最後はボロボロだったんですね。
歌も演技も才能がありながら、当時の映画界の体制に潰された気がして、可哀想でなりません。


Judi」(2019年アメリカ)

2020年10月23日 (金)

9-1-1 シーズン3

第3シーズンを見終えました。

前シーズンの記事でも書いたように、エディの息子クリストファーがとにかく可愛くて、シーズン冒頭では津波に巻き込まれて大変だったけれど、無事助かって安心しました。
演じる子役のギャヴィン・マクヒューを思わずチェックしたら、実際に脳性まひを患っているらしいのですが、以前からCMや雑誌に出たりして、演技するのが大好きなんですって!

もう一人の注目男子は、マディの同僚ジョシュ。ネットで知り合った男性とデートしたらボコボコにされて、ゲイ嫌いの悪意ある仕業かと思ったら、その時に盗まれたIDを使って救急センターに乗り込まれる事態に。巻き込まれ事件ばっかりで、みんな大変!

バックが、元消防士と出会って彼の昔の恋人を探すうち、自分のかつての恋人アビー(シーズン1で出てきた)を思い出すのですが、他の人との会話でも匂わせていたので、これは復活愛の前振りか?と思っていたところ、案の定アビー登場。
残念ながらハッピーエンドとはいかなかったけれど、これで区切りをつけて新たな愛を見つけられるよう、頑張れバック!

ところで最終話では、レイプ犯を追って襲撃を受けたアシーナのところに来る被害者支援の医師役でブルック・シールズが! 前回見たのも「マイケル・J・フォックス・ショウ」だったし、最近はドラマのゲスト出演中心なのかなー?


9-1-1」(2019~2020年アメリカ)

2020年10月18日 (日)

ボディガード -守るべきもの-

全6話の英国発ドラマで、非常に見応えがありました。

主人公デイビッドの抑揚のない話し方は、PTSDを患った元軍人が感情を押し殺しているために、あんな風になったという設定なのでしょうか? 
演じるリチャード・マッデンが、先日記事にした「1917」やその前の「ロケットマン」に出ているのを見なかったら、こういう喋りの人かと思っちゃうぐらいで、それってまさに演技力だなと感心しました。

そのデイビッドが、警護についた内務大臣ジュリアといい仲になっちゃうのも、警視庁の上司から探りを入れろと言われたからなのか、はたまた彼自身にジュリアを狙う目的があったのか、それとも純粋に好意を持った故なのか、そういう謎めいた物語にも引き込まれました。

ジュリアの政治家としての野心もすごいし、周囲の人たちもそれぞれに彼女の失墜を待ち望む思惑があり、とにかく政治的駆け引きが複雑に絡み合い、全体像を理解するのも大変でした。
そこにデイビッドが巻き込まれるので、すごくサスペンスフルでした。

ラストも想像とは違う終わり方で、背後の黒幕も思った人と違ったけれど、楽しめました。


Bodyguard」(2018年イギリス)

2020年10月11日 (日)

レッドライン ~悲しみの向こうに

現代社会をリアルに描いたドラマということで、注目度大で見始めました。

シカゴP.D.」でも触れたBlack Lives Matter運動を想起させる、黒人を白人警官が射殺するという事件を軸に描いていますが、中心はゲイの親と養子の娘の家族の在り方と、2人が徐々に事件から立ち直っていく姿です。

白人の親と気持ちを分かち合えないと感じる娘と、娘を支えたいのに無力感に苛まれる父親の、両方の気持ちがひしひしと伝わってきました。

撃った警官の方も、あからさまな差別主義者ではないのですが、アメリカ社会、特に地域によっては刷り込みのように意識下に持ってしまっているために、とりわけ警官が瞬時に判断するような時には、その刷り込みが行動を決定づけてしまうのかなと考えたりしました。

更にポールの場合は、厳格な父の下に育ち、同じく警官だった兄と比較され、精神的に弱い面があったので、つい虚勢を張って余計に悪い方向へ転がっていくようでした。同情心も感じなくはなかったけれど、さすがにあの一線を越えたのはまずいですよね。

ラストは、完全懲悪すべてハッピーエンドとはいかないところがまたリアルですが、将来に希望を見出せる終わり方でした。

タイトルにあるレッドラインは、シカゴを南北に走っている路線らしく(この間「シカゴP.D.」でもキムが容疑者を追いかけてホームを走ってました)、豊かな地域と貧しい地域を繋ぐ象徴的な意味を含んでいるようでした。


The Red Line」(2019年アメリカ)

2020年10月10日 (土)

サバイバー:宿命の大統領 シーズン2

今シーズンは、エミリーの紹介で雇われた政務官リオ(「救命医ハンク」のパウロ・コスタンゾ)と、法律顧問のケンドラ(「NCIS:ニューオーリンズ」のゾーイ・マクラレン)が、新しくスタッフに加わりました。

ゲスト出演では、元大統領モス役のジェフ・ピアソンに続き、またも「24」ファミリーからキム・レイヴァーが参戦! 妻亡き後、意気消沈のトムを支えて、いい雰囲気になるところは、「24」を知る視聴者へのサービスでしょうか?

シーズン後半は、大統領の罷免を求める聴聞会を仕切る弁護士ウェストで、マイケル・J・フォックスが! 「グッド・ワイフ」の弁護士役以来だったので、久々に元気そうな姿を見られて嬉しかったです。
ちなみに、「グッド・ワイフ」のスピンオフ「グッド・ファイト」でも同じ役で近々登場するらしく、そちらも今から楽しみです。

FBIからホワイトハウス付捜査官となったハナ・ウェルズは、MI6からやって来たダミアンと協力することに。彼はその後、怪しい行動に出るのですが、映画「スキャンダル」でも書いたように、演じるベン・ローソンがとても目立っていて印象的でした。

ラストは、トムが再選を目指して出馬を決意というところでエンド。
シーズン1で正義一筋だった彼も、シーズン2では駆け引きや妥協も多く、その方がリアルではあるのですが、やっぱり最初の純粋で実直なトムが良かったのも事実。

だから視聴率が振るわなくて打ち切りが決定されたのかもしれませんが、ネトフリに移行してシーズン3までは作られたようです。


Designated Survivor」(2017~2018年アメリカ)

2020年10月 8日 (木)

暗号探偵クラブ ~アメリカ殺人旅行

以前見た「暗号探偵クラブ」のスピンオフ(なのかな?)で、前回記事でも触れた通り、今度はサンフランシスコが舞台です。

スーザンやアリスは忙しいからと、ミリーとジーンだけが渡米し、かつての同僚クレアが殺された事件の犯人を追います。
現地では、戦時中に海の向こうで情報を分かち合っていたアメリカ人の暗号解読者に協力を仰ぎます。メイジャー・シックスと呼んでいたその相手は、実際はアイリスという女性で、彼女の友人ヘイリーと4人で事件を解決へと導きます。

前後編のエピソードが4本あり、1つ目がクレアの事件ですが、サンフランシスコを気に入ったミリーが残ると言い出し、帰国するつもりだったジーンまで残ることになり、後の3つの事件に関わります。

アイリスの息子が巻き込まれる事件もありましたが、私は3つ目のエピソードが、警察の腐敗や秘密の同性愛グループ、新聞広告にまつわる暗号など、いくつもの要素が絡み合って、一番面白かったかも。

4つ目の話は、ロシアのスパイが出てきて、ジーンが誘拐されたり、大立ち回りも多くて、華々しい最終話でした。


The Bletchley Circle San Francisco」(2018年イギリス・カナダ)

2020年10月 4日 (日)

シカゴP.D. シーズン6

こちらは第6シーズンが終了です。
今シーズンは、正直あまり楽しめませんでした。

正義の人だったアントニオが、捜査中の怪我が原因で鎮痛剤依存になりボロボロになっちゃって、果ては容疑者を突き落としてしまい、ルゼックがその罪を被る事態にまで発展しました。

ボイトの計らいで施設に入り薬を抜いたけれど、何事もなかったように特捜班に戻って来て仕事をしているのも納得いかず・・・。
確かに、ボイトは一線越えるようなことを何度もやってきたけど、清廉潔白なアントニオが最後の砦だったのに。

アトウォーターが潜入捜査中に白人警官に車を止められるエピソードはリアルでしたね。同乗者が射殺されてしまうところは、まさに今Black Lives Matterで問題視されている事件そのもので、アメリカでは同様の事件が何度も起きている現状を実感しました。

キムが付き合ってたブレアが死んじゃう話もありました。彼は市長候補ケルトンのスタッフでしたが、この市長選の騒動も、今シーズンがイマイチに思えた理由の一つ。ケルトンとプライスの諍いが何度も出てきて、最後のほうはウンザリしていました。

ブレアを演じるチャールズ・マイケル・デイヴィスという人は、最近、カイゴがティナ・ターナーの名曲を甦らせた「What's Love Got to Do with it」のMVに出ているのを発見して、「ブレアだ!」と嬉しくなりました。


Chicago P.D.」(2018~2019年アメリカ)

2020年10月 2日 (金)

シカゴ・ファイア シーズン7

第7シーズンを見終えました。
今シーズンの動きとしてはまず、ギャビーが完全に去りました。

お気に入りのシルビーは牧師のシェフィールドと付き合い始め、テディ・シアーズ(「レイジング・ザ・バー」や「ディフェンダーズ」)で彼が好きだった私は喜んだのですが、仕事に支障が出るからと別れちゃいました。

その後マットといい雰囲気になってしまい、ちょっと短絡的な展開じゃないの?と納得いきません。マットは嫌いじゃないけど、仲良しだった元妻ギャビーが去ってまだ間もないのに、それは違うでしょと・・・。

最終話で、他州へ引っ越しするシェフィールドについていくか?ってところでエンドでしたが、今の流れだとマットを選ぶんでしょうね。
その前に、またもや大惨事に巻き込まれた皆が救出されるほうが先ですが。

今更ですがふと気づいたのは、ハーマン役のデヴィット・エイゲンバーグは、「セックス・アンド・ザ・シティ」でもバーテンだったなぁと。今回本職は消防士ですが、モリーズのカウンターで話の聞き役になっているのを見て思い出しました。

ところで、現職の市長がモリーズに飲みに来る場面がありましたが、「シカゴP.D.」ではあれだけ話題になっている市長選が、こちらでは全く出てきませんでしたね。マットも以前、市会議員になってたぐらいなので、政治に無縁ではないのに。

今見ている「レッドライン」でも、やはりシカゴの議員選挙が舞台となっているので、別ドラマながら繋がりを感じてしまいました。


Chicago Fire」(2018~2019年アメリカ)

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