1917 命をかけた伝令
ストーリーはいたって単純で、第1次大戦中に伝令の任務を与えられた2人の兵士が、敵地を抜けて味方の陣地までたどり着く1日を追ったもの。全編ワンカット撮影が話題になっていました。
過去にもワンカットで撮影された「バードマン」などありますが、劇場とその周辺だけで展開するあちらと異なり、戦場を駆け抜ける間に、爆発はあるわ、戦闘機は落ちてくるわ、急流に流されるわで、一体どうやって撮影したんだろうと感心することしきりでした。
きっと緻密な計算を基にカメラを回し、映っていない裏側では大忙しでセットを変えたり仕掛けを準備したりしていたのかなぁと。
それに、メインの2人がひたすら歩いたり走ったりするだけなのに、音響の効果が見事で飽きさせず、普段映画で音響を意識することなどないのですが、今回ばかりはその大切さに気づきました。アカデミー賞で録音賞を受賞したのも納得です。(撮影賞と視覚効果賞もだけど。)
先ほど単純なストーリーと書きましたが、最初の頃に伝令の一人スコフィールドが、なぜかわからない理由で、故郷に帰りたくないとかメダルを人にあげたとか言っているのですが、共に伝令となったブレイクの影響で、最後は必死に目的地にたどり着き任務を全うしようとする意識に変わる様子が描かれ、それがすごくいいと思いました。
要所要所で登場する上官たちの、コリン・ファース、マーク・ストロング、ベネディクト・カンバーバッチらも印象的。
また、ラストで出てくるブレイクの兄は、今見ているドラマ「ボディガード」のリチャード・マッデンでした。
「1917」(2019年イギリス・アメリカ)
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