ホテル・ムンバイ
実話好きの私がアメリカ公開時から気になっていた映画です。
最後に解決することはわかっていても、それまでに多数の死者が出たことも知っているので、どの人が助かってどの人が死んでしまうのか、ドキドキしながら見てしまい、本当にサスペンスフルでした。
「ユナイテッド93」を思い出しましたが、閉鎖された空間で犯人の顔も人数も分かっているあちら(それだって大変なんだけど)と異なり、ホテルは広いのでいくらでも歩き回って襲撃できるし、どこに潜んでいるかわからないし、かといって逃げる場所は限られるしで、ハラハラし通しでした。
実際の襲撃の様子がどの程度事実に基づいているのか、事情を知る生存者からどれだけ話を聞けたのか分かりませんが、若者がお金と宗教を理由に誘われて、欧米人の多い地区をターゲットにしたというのは本当なのでしょうね。
こういう映画を見る度に、今でも世界のあちこちで現状に不満を持つ人たちが、それをエサにしたテロ行為に加担していることを思い起こします。
平和を祈るのはもちろんですが、原因となる貧困や不平等を減らさない限り解決への道のりは遠いことを感じずにはいられません。
「Hotel Mumbai」(2018年イギリス・アメリカ・インド)
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