« ピッチの上の女たち | トップページ | Le Mystère Henri Pick »

2019年6月30日 (日)

Grâce à Dieu

5年ぶりにフランスへ行く機会があり、例によって機内映画を何本か見たのですが、その中から印象に残った2本をピックアップします。

まずは行きに見た映画の中から、実際に起こった事件を基にした、フランソワ・オゾン監督&メルヴィル・プポー主演の作品です。

スポットライト」はボストンの神父児童虐待を告発した新聞社の話でしたが、こちらはフランスで「バルバラン事件」と呼ばれている一連の出来事を扱っています。

メルヴィル・プポーは主演といっても前半だけで、実際には3人の男性の行動を順に描いています。アレクサンドルは最初に訴えを起こした人物でしたが後半は引き気味で、被害者の会を立ち上げたフランソワと、その会によって見つかった被害者の中で重要な役割を担ったエマニュエルに話の中心は移っていきました。

信心深いアレックスは、虐待した神父の個人攻撃に収まらず教会そのものを批判するフランソワ達についていけなくなったのでしょうが、それぞれの立場も理解できるので、そういう意味で3つの視点を見せたのかなと思いました。

教会に限らず児童虐待は社会問題ですが、隠ぺい体質ということで考えるなら、教会が一番深刻ではないかと感じます。
とにかく被害の連鎖が起きないように、解決と再発防止に向かってほしいと願っています。


Grâce à Dieu」(2018年フランス・ベルギー)


追記:この映画の製作は昨年ですが、今年3月にプレイナ神父の虐待を隠ぺいしたとしてバルバラン大司教が有罪となりました。

そのニュースについてはこちら(AFP):https://www.afpbb.com/articles/-/3214732

« ピッチの上の女たち | トップページ | Le Mystère Henri Pick »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« ピッチの上の女たち | トップページ | Le Mystère Henri Pick »