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2019年6月

2019年6月30日 (日)

ヤング・シェルドン

帰りのフライトで映画を見るには足りない時間で、こちらのドラマを視聴しました。シーズン1の3エピソードを見ただけですが、とても面白かったです!

ご存じ「ビッグバン・セオリー」のシェルドンの子供時代の話で、現在を彷彿とさせる「スタートレック」好きや、「ダンジョンズ&ドラゴンズ」にはまる様子、正直すぎる発言がヒンシュクを買う性格はもちろん、信心深い母とごく普通(に見える)の父、優しいけれど変わり者の祖母、そして時にシェルドンを虐める兄と、双子(だったんだっけ・・・?)の妹に囲まれてすくすくと育っているようでした。

飛び級して同じ学年らしいお兄ちゃんに効果的なウソのつき方を学んで失敗したり(でもそれなりには学習していた)、母が日曜学校に行かせたら科学的な宗教研究に凝っちゃったり、数話見ただけでも楽しい話が満載でした。

ちなみに、オリジナル版で大人のシェルドンを演じているジム・パーソンズがナレーションを務めています。

日本では今のところ放送予定はないのかな? スパドラあたりで「ビッグバン・セオリー」と共に放送してくれないかなーと期待しています。


Young Sheldon」(2017~2018年アメリカ)


追記:日本でもU-Nextというところで、いよいよ放送されるようです。

Le Mystère Henri Pick

帰りの機内で見た映画の中では、ファブリス・ルキーニ主演のこちらの作品が良かったです。

ルキーニは「危険なプロット」や「ボヴァリー夫人とパン屋」など文芸に絡む映画が多いですが、ここでも謎の作家を突き止めようと奔走する文芸評論家を演じています。

事の始まりは、若い編集者ダフネが偶然見出した小説を出版してベストセラーとなったことで、亡くなった小説家が本当の作者なのか疑ったジャン・ミシェルが、父親を作者と信じる娘ジョゼフィーヌと共に彼の過去を探っていきます。

謎解きの要素と、ジャン・ミシェルとジョゼフィーヌの関係、そして編集者のダフネと夫との私生活などをうまく融合させたストーリーが飽きさせませんでした。

最後の種明かしは疑問の残る点も多くて、納得の結末とは言えませんでしたが、全体的には楽しめたのでOKです。


Le Mystère Henri Pick」(2019年フランス・ベルギー)

Grâce à Dieu

5年ぶりにフランスへ行く機会があり、例によって機内映画を何本か見たのですが、その中から印象に残った2本をピックアップします。

まずは行きに見た映画の中から、実際に起こった事件を基にした、フランソワ・オゾン監督&メルヴィル・プポー主演の作品です。

スポットライト」はボストンの神父児童虐待を告発した新聞社の話でしたが、こちらはフランスで「バルバラン事件」と呼ばれている一連の出来事を扱っています。

メルヴィル・プポーは主演といっても前半だけで、実際には3人の男性の行動を順に描いています。アレクサンドルは最初に訴えを起こした人物でしたが後半は引き気味で、被害者の会を立ち上げたフランソワと、その会によって見つかった被害者の中で重要な役割を担ったエマニュエルに話の中心は移っていきました。

信心深いアレックスは、虐待した神父の個人攻撃に収まらず教会そのものを批判するフランソワ達についていけなくなったのでしょうが、それぞれの立場も理解できるので、そういう意味で3つの視点を見せたのかなと思いました。

教会に限らず児童虐待は社会問題ですが、隠ぺい体質ということで考えるなら、教会が一番深刻ではないかと感じます。
とにかく被害の連鎖が起きないように、解決と再発防止に向かってほしいと願っています。


Grâce à Dieu」(2018年フランス・ベルギー)


追記:この映画の製作は昨年ですが、今年3月にプレイナ神父の虐待を隠ぺいしたとしてバルバラン大司教が有罪となりました。

そのニュースについてはこちら(AFP):https://www.afpbb.com/articles/-/3214732

2019年6月23日 (日)

ピッチの上の女たち

1960年代にフランスで初の女性サッカーチームを作った実話を基にしたコメディです。

何についてもそうですが、初めてのことって偏見と障害があって苦労しますよね。女性は家の中のことをしていればいいとか、男のようにスポーツができるわけないとか、お堅い頭の男性たちに阻まれながらも、女子リーグ創設に向けて奮闘した人たちには頭が下がります。

コーチのポールは、映画の中では自己中男で、別に女性サッカーを発展させようと思っていたわけでもなく、目先の利点だけでチームを立ち上げたように見えましたが、実際はどうだったのでしょうか。

でも、どういう理由で始めたのであれ、最終的には女性たちと共に戦ってくれた男性がいたのだろうと思います。

折しもフランスで女子サッカーのW杯が開かれており、日本代表も活躍中ですが、先人たちの軌跡に感謝しながら、勝敗を見守りたいと思います。


Comme des Garçons」(2018年フランス)

2019年6月16日 (日)

海へのオデッセイ

スキューバダイビングという言葉はすっかり一般化していますが、ジャック・クストーらが開発した潜水用呼吸装置「スクーバ」から来ているとは知りませんでした。

発明でリッチになった後も、海への探求をやめられず調査し続けた人なんですね。今でこそ海洋ドキュメンタリーはありふれた番組ですが、当時は彼の映画やテレビ番組も、未知の世界に対する驚きを持って迎えられたのでしょう。

本作は父ジャックと同時に息子フィリップについても描かれており、父親以上に冒険心あふれた息子が、父親を追い求めながらも途中で道を違え、けれども父の元に戻ってくるという、親子の絆を見ることができました。

そして、フィリップの影響もあって環境問題に目を向けるようになったジャックや、2人の亡き後も孫たちが引き続き環境活動に従事していると知って嬉しくなりました。

フィリップを演じるのは、先日「婚約者の友人」で見たばかりのピエール・ニネ。私はもともと彼の外見があまり好みではなかったのですが、見慣れたせいか少しずつ好きになってきました。


L'Odysseé」(2016年フランス・ベルギー)

2019年6月11日 (火)

リーサル・ウェポン シーズン3

こちらは第3シーズンを見終えました。

俳優の素行問題による降板は仕方ないとはいえ、リッグスあっての「リーサル・ウェポン」なのに、彼がいなくなってどうするんだろうと思いましたが、マータフがCIAから来たコールを新しい相棒に迎えて始まりました。

このコール役が、「アメリカン・パイ」のお馬鹿キャラのイメージが強すぎるショーン・ウィリアム・スコットなものだから、最初の頃は拒絶反応一杯で見てしまい、真面目くさって影のある彼が受け入れられませんでしたが、7話目ぐらいになってようやく慣れてきました。

CIAだった時代に端を発した事件や、元妻・娘との関係といった、テキサスの一匹狼リッグスにはなかった要素からくるエピソードは目新しくもあったのですが、やっぱり”最終兵器”はリッグスでなきゃということだったのか、今シーズンがファイナルとなってしまいました。


Lethal Weapon」(2018~2019年アメリカ)

2019年6月10日 (月)

This is Us シーズン2

動画配信サービスで第2シーズンを見ました。

前シーズンの終わりで、父親ジャックの死の原因が飲酒運転事故に見えたのですが、火事だったことが分かりました。そして、父の死に向き合えずにいた3人の子供たちの事情も徐々に明らかになりました。

ケヴィンが俳優なんで、前シーズンでもロン・ハワードらが出ていましたが、今回はそれに加えてプロデューサーのブライアン・グレイザーや、ケヴィンが共演するスタローンも本人役で出演。
ケイトがスタローンに「父親がファンだった」と言うシーンがあるのですが、「父親のマイロ・ヴィンティミリアはロッキーの息子(「ロッキー・ザ・ファイナル」)だもん、当然よね」なんて思ってしまいました。

他にも映画ネタが多く、子供たちが小さい頃に見るファミリー映画も、「ベイビー・トーク」に「ミクロキッズ」に「ターナー&フーチ」など懐かしいタイトルがポンポン飛び出して嬉しくなりました。

今シーズンはシーズン1より回想シーンが多かった気がするのは、父親のことや子供たちのバックグラウンドについての説明に重きが置かれていたからなのでしょうね。特に、それぞれナンバー1・2・3と呼ばれて、一人一人に焦点を当てたエピソードがとても良かったです。
子供のランダルがすごく可愛いくて、ハロウィーンでマイケル・ジャクソンの仮装をしている姿はもう愛らしすぎました。

ラストはケイトの結婚式。恋人&夫の鏡のようなトビーと幸せになってほしいけれど、次シーズンに向けて意味深な場面をいくつか見せられ、否応なしに不安を掻き立てられました。


This is Us」(2017~2018年アメリカ)

2019年6月 8日 (土)

婚約者の友人

記事にしてはいませんが、今年も6月は例年通りフランス映画を集中視聴しています。
こちらのフランソワ・オゾン監督作は、期待以上に良かったので、感想をアップしたくなりました。

全編モノクロだけかと思ったらカラーのシーンもあって、最初は回想シーンがカラーなのかと思いましたがそういう訳でもなく、主人公の心情による区別なのかなと思ったりも。
いずれにしてもその変化が自然で、ふと気づいたらモノクロからカラーに変わっていた(あるいはその逆)という感じでした。

ドイツ人兵士フランツの友人だというフランス人の嘘と真実は、最初から見抜けますが、フランツの家族に知られるのは最後のほうかと思っていたので、意外に早く事実が明らかになった時には、後半の展開がどうなるのか非常に興味をかき立てられました。
そして、ミステリータッチの入った後半のストーリーは、その期待に十分応えてくれました。

テーマは要するに反戦ということなのでしょうね。敵味方に分かれていても、双方同じ立場で戦争に向かい、家族を失ったという・・・。

ラストシーンのカラーは印象的で、このためにモノクロを多用していたのかと納得しました。


Frantz」(2016年フランス・ドイツ)

2019年6月 1日 (土)

第72回カンヌ映画祭

今年も開会式と閉会式の録画放送を見ました。

シャルロット・ゲンズブールとハビエル・バルデムが揃って開会式のレッドカーペットに現れた時には、「なぜこのペア?」と考えて、最新作で共演でもしてるのかと思いましたが(パートナーを乗り換えたとも思えなかったし )、2人で開会宣言するんだったんですね。
更に驚いたのはエル・ファニングで、こちらはオープニング作品にでも出ているものと勝手に想像していたら、まさか最年少審査員とは!

司会は昨年と同じエドゥアール・ベールで、2年連続なのは前回の評判が良かったからなのでしょうか?
紹介されたコンペティション部門の作品では、大好きな監督テレンス・マリックの「A Hidden Life」と、レダ・カテブ&ヴァンサン・カッセル共演の「Hors Normes」が気になりました。

先日亡くなったアニエス・ヴァルダがイメージポスターに使われると、少し前にニュースで聞いていましたが、見るとやはり哀しかったです。

閉会式ではまず、プレゼンターのヴィゴ・モーテンセンがペラペラとフランス語を話していることに感動・・・。マイケル・ムーアやスタローンの登場にも驚きました(但し話しているのは勿論英語)。

受賞作品の中では、もはや常連のダルデンヌ兄弟が監督賞を受賞した「アフメド少年」が、まさに現代ならではのストーリーで見てみたくなりました。

カンヌはネトフリなどのネット公開作品には門戸を開いていないようですが、これだけ全盛になってくると今後はどうなるのか、その動向にも注目です。


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