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2018年7月

2018年7月29日 (日)

歌え!ロレッタ 愛のために

こちらも実在のカントリー歌手の伝記で、前から映画の存在は知っていたものの見逃していた作品です。

まず、この時代ならおかしくないのかもしれませんが、まだ少女の頃に結婚し、子供も産んだ後でデビューしたことに驚きました。
しかも、彼女の歌の才能を見出して売り込んだのは、夫のドゥー(トミー・リー・ジョーンズが若くてカワイイ)。

ドゥーは、若くて自主性のなかった彼女を押し切ったと言えなくもないけど、金もうけに走って彼女に歌を強要したわけでもなく、マネージャー役の引き際も心得ていたようだし、ヒモ状態に安住することなく脱却も図っていました。難点は浮気性だったことですね。

アイ・ソー・ザ・ライト」でハンクが必死に出ようとしていた「グランド・オール・オプリ」にも難なく出演し続け、絵に描いたような成功を手にした彼女ですが、処方薬の過剰摂取が疑われるシーンもあり、やはりスターのプレッシャーから精神的に参ってしまったということでしょうか。

でも、彼女の自伝を映像化したこの映画の制作時はもちろん、今でも元気に活動を続けているようで、見事立ち直ることができたのを知り、嬉しく思いました。


Coal Miner's Daughter」(1980年アメリカ)

2018年7月28日 (土)

アイ・ソー・ザ・ライト

ロックはもちろん、近年のヒップホップはまだわかるのですが、カントリーにはなじみが薄く、このカントリー歌手ハンク・ウィリアムズのことも、トムヒ主演で映画が作られると聞くまで知りませんでした。

最初、惚れた女の我が儘に振り回されて身を持ち崩すのかと思いましたが、オードリーの罪は下手な歌を人前で聴かせたがったぐらい。ハンクは彼女への愛情から自分のラジオ番組に出させたりしましたが、それ以上に彼自身のアルコール問題が大きかったんですね。

いくらシンガーソングライターとしての才能があっても、ビジネスである以上、生放送ばかりのこの時代に遅刻して穴をあけていたら、番組を干されてしまっても仕方ありません。

早世したこともあってか、曲も知らないものばかりでしたが、唯一「ジャンバラヤ」だけは、カーペンターズがカバーしたのを聞いたことがあって、元は彼の歌だと知りました。

ハンクとオードリーの話す南部訛りが、「NCIS:ニューオーリンズ」のクリスにそっくりだ!と思ったら、クリスもアラバマ出身という設定だったことを思い出しました


I Saw the Light」(2015年アメリカ)

2018年7月26日 (木)

ミステリー in パラダイス シーズン7

集中放送された最新シーズン全話を見ました。

前シーズンから参加したジャック・ムーニーですが、今までの警部補の中で一番好感が持てるのは、一番マトモだからでしょうか?
但し、その分推理のひらめきという意味では、前任者たちより落ちるような気がします。やはり突飛さと天才肌は紙一重なのかも。

それと今回気づいたのですが、都会では防犯カメラがあちこちにあって、行動を簡単に追えるので、もはや犯罪に隠れ場なしですが(カメラの死角というのもままあるけど)、南の島ではホテルなど特定の公共の場所以外にはないので、昔ながらの推理に頼るしかないところが、ミステリーに一役買っているんだなと思いました。

今シーズンの注目ゲストとしては、第1話で「ニュー・トリックス」のスティーヴことデニス・ローソンが、2話目では先月「シェイクスピア&ハサウェイの事件簿」のハサウェイ役で見たばかりのマーク・ベントンが出ていました。

シーズン8も製作されるようですが、第1シーズンからずっと登場していたドウェインがとうとう交代し、新しい人が加入するようです。


Death in Paradise」(2018年イギリス)

2018年7月25日 (水)

ラブ&マーシー

ビーチボーイズというグループ名と曲は知っていても、個々のメンバーについては何も知らず、3兄弟と従兄弟と同級生の組み合わせだったことや、本作の主人公ブライアン・ウィルソンがほとんどの曲を作っていたなど、今回初めて知りました。

それにしても、偶然メリンダのような人と出会えて、ブライアンは本当に幸運でしたね。彼女が薬漬けになった彼を見て、法廷後見人にまでなっているドクターに疑問を持たなければ、今でもブライアンは俳人同様、下手すれば命を落としていたかもしれません。

先日の「ストレイト・アウタ・コンプトン」と同じく、ここでもポール・ジアマッティがミュージシャンを食い物にする人物で登場。何でこんな役ばっかり?

私が知っているビーチボーイズの曲は、まさにビーチで流れる陽気な波乗りサウンドだったので、ブライアンがビートルズに触発されて、もっと実験的な作曲をするのが不思議な気がしましたが、最初の方が時代に合わせていただけで、本当に彼がやりたかったのは後期の曲だったんですね。

方向性が変わった後の彼らの曲も、きちんと聞いてみたくなりました。かなり対極的な、暗いトーンのサウンドも多いようですが・・・。


Love & Mercy」(2015年アメリカ)

2018年7月23日 (月)

ストレイト・アウタ・コンプトン

最近すっかり俳優になったアイス・キューブ(「21ジャンプストリート」)。彼がラッパーだったことはもちろん知っていましたが、そのグループN.W.A.については、ほとんど知りませんでした。

すごく過激な歌詞のオンパレードに驚きますが、麻薬やギャングがはびこる地域で、その内容が誇張ではない世界に生きていたんだなと、つくづく感じました。

そこを抜け出すには音楽しかなかったのでしょうが、それだけでは成功できませんよね。
ドクター・ドレ―はプロデューサーとしても活躍しているし(私の好きなエミネムもしかり)、やはり才能と情熱の賜物でしょう。

先の2本と異なり、最近の話だし本人たちが製作していることもあって、伝記と呼ぶには若干違和感がありますが、一つの時代の象徴する話として、とても面白かったです。

アイス・キューブを演じていたのが実の息子らしく、顔がそっくりでした。
あと、ドクター・ドレーのドレ―は、本名のアンドレ―から来ているのだと、今回は初めて知りました!


Straight Outta Compton」(2015年アメリカ)

2018年7月22日 (日)

ジェームズ・ブラウン

音楽伝記映画第2弾は、ファンクの帝王ジェームズ・ブラウン。こちらもジミヘン同様、生い立ちや私生活は今まで全く知りませんでした。

JIMI」の時にも出てきたストーンズが、ここでも登場と思ったら、この映画はミック・ジャガーがプロデュースしていたのでした。

幼少時代と大人になったJBを交互に描いているので、彼の音楽のルーツがどこにあったのかが良く分かりました。

晩年の彼の姿は、私がリアルタイムで見ていた頃の、まさに記憶通りのJBで、つまりはチャドウィック・ボーズマンと言われてもわからないメイクでした。若い頃は、まんまチャドウィックでしたけれどね。

JBをバンドに迎え入れたボビー役は、見たことがあると思ったら、「エレメンタリー」でシンウェルを演じていたネイサン・エリスという人でした。

また、JBのエージェントのダン・エイクロイドは、「ブルース・ブラザーズ」でJB本人と共演していたのを思い出し、私の生涯200本の一つでもあるこちらの映画も、久々に見返したくなりました。


Get On Up」(2014年アメリカ・イギリス)

2018年7月21日 (土)

JIMI:栄光への軌跡

3連休に中休みしましたが、今月は芸術映画特集として、前半の美術関係に続き、後半は音楽関係の伝記映画に焦点を当てます。

ギターの神様ジミヘンの名前と演奏は見知っていましたが、どんな人物だったのかは、今回初めて知りました。

なので、アメリカよりイギリスで先に評価されたことや、キース・リチャーズの恋人リンダが彼を見出して、プロデューサーへ売り込んだと聞いて驚きました。

この時代の黒人にしては珍しく、ボブ・ディランやエリック・クラプトンが好きで、人種問題に深入りすることなく、純粋に音楽だけを大事にしている姿勢が意外でもありました。
そういえば、私も昔はジミヘンを黒人と思ってなかったんですよね・・・。

アメリカからイギリスへ渡り活動した期間だけを描いていたので、アメリカへ凱旋したその後や、亡くなる直前の様子などは分からずじまいだったのが残念でした。


JIMI: All is By My Side」(2013年アメリカ)

2018年7月19日 (木)

女王ヴィクトリア 愛に生きる

1か月ほど前に集中放送されていて、前半は一気に見たのですが、後半息切れしてしまい、このほどようやく見終えました。

以前見た「ヴィクトリア女王 世紀の愛」とどうしても比較してしまったのですが、こちらの方がじっくり描かれている分、より正確と考えていいのか、それとも話を持たせるために改変されているのでしょうか。

一番気になったのはメルバーン卿の描かれ方で、映画の方では野心満々の政治家の彼が女王を利用しようとする風もありましたが、こちらでは純粋に女王を想い、献身的に尽くす人でした。
私も結構好きなルーファス・シーウェル(「イレブンス・アワー」)が演じていることもあり、今回はアルバート公よりメルバーンにより親しみを感じてしまいました。

トム・ヒューズ(「フラワーショウ!」「The Game」)演じるアルバートの方はというと、映画版ではヴィクトリアの即位前からお互いに好印象で手紙をやり取りする仲でしたが、ここではヴィクトリアも最初は無関心でしたし、アルバートに至っては、芸術などに無知な彼女を見下しているようなところもあり、全く違う印象でした。

そんな二人が心を寄せ合うようになり、メルバーンは身を引いて、女王とアルバートが結婚!ってところまで見たら一気に冷めちゃって、一時中断してしまったのでした。

でも、このドラマはシーズン3まで更新が決まっているようなので、放映されたら頑張って見続けるかな?とは思います。


Victoria」(2016年イギリス)

2018年7月16日 (月)

マクファーランド 栄光への疾走

こちらもアメリカ公開時から見たかった映画で、「エージェント・ライアン」の記事中でもコメントしていました。

同じくコーチと選手との実話を描く「コーチ・カーター」や「マーシャルの奇跡」、もっと前には「タイタンズを忘れない」なんかも良かったし、やはりこの手の話は感動を呼ぶからでしょうか。

今回は、中心となる高校生たちがマイノリティだったので、更に心を揺さぶられました。
貧しい地域に住み、朝から晩まで家族の畑仕事を手伝い、昼間だけ仕事を抜けて学校に通うという、そんな将来に希望を持たない彼らが、スポーツを通じて自尊心を得、一家で初の大学進学を果たすほどになりました。

もちろん、彼らの才能を見抜いてクロスカントリーを始めさせたジムの、先見の明も素晴らしいですよね。アメフトのコーチを干されて、彼も再起に必死だったのかもしれませんが、彼自身の人生以上に生徒の人生を激変させた功績は計りしれません。

ラストでは、今はすっかり大人となった生徒たち(1987年に高校生だったということは、私とほぼ同世代)の近況も映し出され、学校の教師や警官になった人もいると知り、本当に感動しました。


McFarland, USA」(2015年アメリカ)

2018年7月15日 (日)

マグニフィセント・セブン

以前お薦めシネマとして紹介した「荒野の七人」のリメイクで、製作開始のニュース当初から気になっていたこちらの映画を見ました。

オリジナルの時も豪華メンバーでしたが、ここでもデンゼル・ワシントンを始め、今をときめくクリス・プラットや、イーサン・ホーク、イ・ビョンホン、敵役のピーター・サースガードと揃っていました。

昔の西部劇だったらあり得ない、黒人のリーダーにアジア人・メキシコ人・コマンチ族といったメンバー構成が、今っぽくていいのですが、人種の特性で区別がついた分、人間的なキャラの差は少なかったですね。

唯一グッドナイト・ロビショーが南北戦争のPTSDっぽかったぐらいで、1960年版で描かれたような、オライリーが子供たちと仲良くなってほだされたり、青年チコが村の娘と恋に落ち大人に成長していったり、といった要素はありませんでした。

とはいえ全体的にはこの現代版リメイクも楽しめましたし、エンドロールでオリジナルのあの曲が流れて感激しました。


The Magnificent Seven」(2016年アメリカ)

2018年7月14日 (土)

S.W.A.T.

同名TVシリーズのリメイクが放映されて見始めたのですが、ずいぶん前に見た映画のほうも見たくなって再視聴しました。

前回見た時は、「マイノリティ・リポート」で売れ始めたコリン・ファレルと、「パルプ・フィクション」以降活躍し続けるサミュエル・L・ジャクソン、そして「運命の女」で見ていたオリヴィエ・マルチネスしか知りませんでしたが、今ではよく知る俳優がたくさん出ていて驚きました。

特にジェレミー・レナーは、「ハート・ロッカー」でアカデミー賞ノミネートになった彼をコリン・ファレルが紹介していたので、この映画に出ていたと知ったのですが、悪役ながら(悪役だからこそ?)すごくカッコよくて、この彼を当時認知していなかった自分にショックを受けました。

他にも、「グッド・ワイフ」のジョシュ・チャールズ(「いまを生きる」の時も気づいてなかった)や、紅一点のミシェル・ロドリゲス、「ラスト・ホリデイ」の時に「NCIS:LA」以前を知らないと思っていたLL・クール・J(ここではジェームズ・トッド・スミス名)も同じSWATチームにいました!


S.W.A.T.」(2003年アメリカ)

2018年7月 8日 (日)

謎の天才画家 ヒエロニムス・ボス

私がこの画家の名前を知ったのは、マイクル・コナリーの小説でした。その話は後に回すとして、まずは今回見たこちらのドキュメンタリーについて。

現存する数少ない絵画の中でも「快楽の園」に焦点を当てていて、この絵の解釈を現代世界と関連づけたり、X線で現れた下絵との比較から画家の意図をくみ取ったりと、とても興味深かったです。

私はこの絵をちゃんと見たことがなかったのですが、500年前に描かれたにもかかわらず、1枚の絵の中にあるたくさんの人や物が、これほどまでに見る側の想像を掻き立て惹きつけることに感慨を覚えました。

冒頭でも書いたマイクル・コナリーの小説は、ご存じの方も多いでしょうが、画家の名前を取ったヒエロニムス・ボッシュ(画家の場合はボスと書くことが多いようですが、ボッシュという表記もあり)という刑事が出てきます。

「夜より暗き闇」という小説の中では、捜査の過程で「快楽の園」に描かれるフクロウが重要なポイントとして出てくるので、この映画でもついついフクロウばかり注目してしまいました。


Bosch: The Garden of Dreams」(2016年スペイン・フランス)

FOUJITA

美術映画特集として、私にしては珍しく邦画を見ました。とはいえ、フランスで活躍した日本人画家なので、舞台も半分はフランスです。

日本で評価されていなかったフジタが渡仏後、芸術家の集うモンマルトルで過ごし名声を高めたことは知っていましたが、フランス人女性と何度も結婚していたのは初めて知りました。
そして、結局最後に添い遂げたのが日本人女性だったのは、長くフランスにいてもやはり心は日本人だから気持ちが落ち着いたのかなと考えたりもしました。

また、戦時中に帰国していた頃の活動についても今回知り、国威発揚のために絵を描かされていたと聞いて、複雑な心境でした。
知人の息子らが徴兵されていく中で、フジタは何を思いながら描いていたのだろうと思いました。

戦後フランスに戻った時のことは描かれず拍子抜けのラストでしたが、エンドクレジットでは、私が何年か前のフランス出張中(その時の記事はこちら)にランスへ旅した時に訪れたフジタの礼拝堂の映像があり、懐かしく感じました。


Foujita」(2015年日本・フランス)

2018年7月 7日 (土)

レンブラントの夜警

今月前半はすっかり美術映画特集になっていますが、こちらはレンブラントについての見逃しシネマ。監督がピーター・グリーナウェイなので、独特な映像美でした。

まず、レンブラントについて今回初めて知ったのは、あんな風にお金のために肖像画を書き続けていたってこと。
生前評価の少なかった画家の話はよく聞きますが、評価されて肖像画の依頼も多く、きちんと収入を得ていたんですね。裕福な妻の力も大きかったのでしょうが。

そんな中でも自分の作風を確立し、風刺を盛り込もうとした結果の「夜警」だったというのも、面白く思いました。
フランス滞在中にオランダを旅行した時、国立美術館にあるこの大きな絵画を見ましたが、そんな含みがあるとはついぞ知らずにいました。

レンブラントには、「シャーロック」や「ホビット」ですっかり有名になる前のマーティン・フリーマンが扮しています。


Nightwatching」(2007年カナダ・フランス・ドイツ・ポーランド・オランダ・イギリス)

グレート・ミュージアム

先の「ブリューゲルの動く絵」に出てきた「ゴルゴタの丘への行進」が飾られているウィーンの美術史美術館のドキュメンタリーを見ました。

以前見た「ナショナル・ギャラリー」では、展示品の絵画についての説明が主でしたが、こちらでは展示の仕方や美術館の経営そのものに焦点が当たっていて、興味深かったです。

特に、財政関係の会議では、美術館といえども商売なのだと思い知らされました。最近この手のドキュメンタリーが多いのも、広報の一環なのかなと思ったりもしました。

この美術館は、絵画や彫刻以外に船の模型や歴史的な衣装の展示品もあったり、建物自体にも天井や床などに装飾があったりして、全体的なパッケージとして楽しめる形になっていると思いました。


Das Grosse Museum」(2014年オーストリア)

2018年7月 6日 (金)

NCIS シーズン15

すっかり長寿シリーズとなったこちらのドラマですが、第15シーズンも順調に見終えました。

まず、1シーズンのみで突如去ったクインの後を埋める形で、マリア・ベロ演じるスローンが参加しました。
メインで捜査する人たちとは一線を画し、バックでサポートすることが多い彼女でしたが、シーズンラストでは彼女の過去に端を発した事件で前面に出ていましたね。

今期でアビーが去るのは知っていましたが、シーズン終了を数話残して早くも不在に。でも、長く勤めて円満退社の彼女には、寂しいというよりお疲れ様と言いたい感じ。

むしろリーヴス退場の衝撃の方が大きかったです。その直前に、彼の幼少期のことがわかるエピソードがあったばかりで喜んでいたので、まさかこんな結末の前振りだったとは。

ダッキーも最近は時々しか出なくなっちゃったし(こちらはデビッド・マッカラムが年齢的に仕事をセーブしているのでしょうか?)、NCISのチームもすっかり様変わりの体です。シリーズが長く続くと仕方のないことですけれどね。


NCIS」(2017~2018年アメリカ)

2018年7月 5日 (木)

お知らせ

最近仕事が忙しいので、しばらくの間ブログの更新が不定期になります。

今月の芸術映画特集や、来月予定している特集も、どのくらい順調に視聴できるかわかりませんが、週末を中心に頑張って消化します!


たちばな・よう

2018年7月 2日 (月)

ブリューゲルの動く絵

こちらの映画はブリューゲルの伝記ではなく、彼の作品の一つ「ゴルゴタの丘への行進(十字架を担うキリスト)」を取り上げていました。

会話はあまりなく、彼の絵画に出てくる人たちの姿をほぼ視覚だけで判別するところが、まさに「動く絵」だなと思いました。

絵の各箇所を分解して個々に説明を加えている感じで、なぜ切り立った岩山の上に風車小屋があるのか?などといった疑問に答えを与えられたように思います。

実験的な作風の映画ではありましたが、興味深く見ることができました。

ブリューゲルに扮するのは、同じくオランダ出身のルトガー・ハウアー。銀行家の美術コレクターをマイケル・ヨーク、そしてブリューゲルの妻が老いた姿を聖母マリアと重ねた役をシャーロット・ランプリングが演じています。


The Mill & the Cross」(2011年ポーランド・スウェーデン)

2018年7月 1日 (日)

エゴン・シーレ 死と乙女

フランス月間中の「ロダン」「ヴァン・ゴッホ」に続き、芸術家の伝記映画を見ていこうと思います。

こちらは以前見た「クリムト」にも出てきたオーストリアの画家エゴン・シーレについてです。この映画でも、シーレの支援者としてクリムトが登場していました。

シーレは女性にモテモテで、ロダンやヴァン・ゴッホの時にも思いましたが、どうして女性は芸術家に魅かれるのでしょうね。

ただ、先の2作と異なり、こちらでは彼の女性遍歴ばかりが目につき、絵画そのものについての話は少な目でした。
もしかしたら、彼の特徴あるテーマや作風がどこから来たのか、それを紐解くという目的なのかもしれません。

ただ、相性のよかったヴァリとの関係を壊してまでも何故裕福な娘との結婚を選んだのか、しかも姉より芸術家気質に理解のなさそうな妹を選んだのはどうしてなのか、彼の決断はよく分かりませんでした。


Egon Schiele: Tod und Mädchen」(2016年オーストリア・ルクセンブルグ)

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