エル ELLE
昨年話題になっていたイザベル・ユペール主演の映画を見ました。
レイプ犯を自ら探し出して復讐する話と聞いていたのですが、全然違いました。最初は探しもしていなかったし、なかったことにして普通に生活し続けようとさえしていました。
犯人からその後も接触があって、初めて身近な人なのではと思って探し始めますが、それでも犯人が判明したのは偶然からでした。
会社社長で成功したミシェルを恨んでの犯行かと思ったので、犯人捜しのサスペンスになるのを待ち構えていましたが、実際はレイプ被害者の彼女がそのことにどう対処し、その後の生活にどう影響があったかを見せる人間ドラマでした。
犯人が分かった後のミシェルの態度は不可解ではありますが、幼少期の体験や複雑な人生を考えると、感情を切り離して生きることに慣れ過ぎて、通常なら取るような行動を選ばないのかなとも思います。
でも、この経験や両親の死を通して、彼女は一歩前進した感じがしました。
ミシェルの元夫には、「スパイ・バウンド」で最近見ないと書いたシャルル・ベルリング。ご近所の旦那パトリックは、「ミモザの島に消えた母」のロラン・ラフィットです。
「Elle」(2016年フランス)
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