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2017年11月

2017年11月30日 (木)

ツイン・ピークス The Return

25年ぶり!に復活した本ドラマ、オリジナルをリアルタイムで見ていた世代としては、やはり見ておくべきかなと思って挑戦しました。連続ドラマ形式で18話もありましたが、何とか見終えることができました。

第1話で、ツインピークス・タウンとニューヨークの話が全くリンクせず、続く第2話ではラスベガスまで出てきたので、どうなることかと思いましたが、赤いカーテンのシーンが始まるとそれだけでゾクゾクしちゃったし、奇妙だけれど惹きつけられる映像とストーリーに目が離せなくて、つい見てしまう状況が続きました。

そして、ナオミ・ワッツのジェニーEとクーパー捜査官そっくりの夫ダギーが登場するに及んで、すっかりハマってしまいました。

ダギーがとにかく笑えるんですよね。相手の言った単語を繰り返しているだけなのですが、ピックアップする単語が絶妙というかツボを心得ていて。
そのおとぼけダギーが感電・昏睡し、目覚めたと思ったら事態がいよいよ動き出した!って感じで、本当にワクワクしました。

でも最終話は何だかよくわからなくて、最初はダイアンが以前ゴードンたちの前で回想した過去の出来事かと思いましたが、現在のようでもあり、不思議な終わり方でした。

もしかしたら、オリジナルか映画につながる何かがあったのかもしれませんが、何しろどちらも見たのがずいぶん前なもので。もう一度見返した方がいいかなと思いました。
特に、ツインピークスの懐かしい面々を見た後では、昔の姿を確認したくなりました。


Twin Peaks」(2017年アメリカ)

2017年11月27日 (月)

二ツ星の料理人

フランス映画月間中ですが、またもやアメリカ映画を見ました。でも、フランスで修行したシェフが主人公なので、フランス語会話が思いのほか多く、楽しめました。

そのシェフがブラッドリー・クーパーですが、腕の立つ料理人というイメージがなくて、最初は若干抵抗がありました。最後の方では一応受け入れられましたけれどね。

私の大好きなダニエル・ブリュールが出ているので見ようと思ったのですが、他にもオマール・シーやマシュー・リス(「ブラザーズ&シスターズ」)、女性陣もエマ・トンプソンとシエナ・ミラーの他、アリシア・ヴィカンダーやリリー・ジェームズといった若手女優もいて、かなり豪華でした。

才能ある料理人は一種の芸術家であり、究極の料理を追及するあまり他人のことにはお構いなしというのはありそうですが、ただでさえ戦場のような厨房であのような態度をされた日には、下で働く人たちはたまったものじゃありませんよね。

三ツ星を獲ってめでたしという終わり方ではないと思ってはいましたが、ミシュランの批評家の訪問が、あんな形に決着するとは意外でした。

製作会社がワインスタイン・カンパニーで、最初と最後に出たロゴを見た時には、最近の騒動を思い起こして複雑な気分になりました。個人の行動と作品の出来は、全く関係はないんですけれどね・・・。


Burnt」(2015年アメリカ)

2017年11月25日 (土)

ショコラ ~君がいて、僕がいる~

オマール・シーが実在の黒人道化師を演じたということで、公開時から見たかった作品です。

若手芸人2人がコンビを組んで成功を収める話かと想像していましたが、白人フティットは既にピンで人気を博した時代があったんですね。落ち目になった後に黒人と組むことで、再び活路を見出したのでした。

確かにフティットは、白人ということで得をしていた部分もあるのでしょうが、彼としても成功するためには必死だったわけで、ショコラを導き、支え、苦労したのだろうと思います。地道に芸を磨くという努力も怠らなかったようですし。

ショコラの方は、急に有名になった人間によくあるように、人気や贅沢に溺れ、元からのギャンブル好き・女好きも災いしましたが、刑務所で出会ったハイチ人に感化されたというのは実話なのでしょうか? ここは何だか創作っぽい気もします。

俳優への道を進んだ彼のその後は描かれていませんでしたが、落ちぶれて亡くなるまでの間がどうだったのか気になりました。

劇中でフティット&ショコラを撮影していた活動写真が、ちゃんと残っていてエンディングで流れ、100年前の在りし日の本物の彼らを見ることができたのが感動的でした。


Chocolat」(2015年フランス)

2017年11月23日 (木)

ラスト・ボディガード

ダイアン・クルーガーとマティアス・スーナールツの恋愛が描かれるのかと思っていましたが、意外に甘さは少な目で、サスペンスアクションが中心でした。

恋愛めいたものを予測していたため、最初はヴァンサンがジェシーに魅かれる理由が分からず疑問に感じていましたが、美人だし気にはなっていたのでしょうが一目惚れという程ではなかったので、納得しました。

後半、お互いに名乗るシーンがあり、今頃名前を知ったんだ!と思いましたが、それまで護衛と護衛対象でしかなかった2人の関係が変わった瞬間がはっきり分かる場面でした。

ヴァンサンのボディガードの同僚ドニがポール・アミーだったのですが、「ミス・ブルターニュの恋」の時に思ったのと同様、どうしてもラコステのCMを思い出してしまいました。


Maryland」(2015年フランス・ベルギー)

2017年11月21日 (火)

午後8時の訪問者

先日「ロルナの祈り」を見て、ダルデンヌ兄弟の最新作も見たくなり、こちらをセレクトしました。

ジェニーは元から医者としては優秀で、患者に対しても親身であったと思うのですが、時間外の受付を拒否したことで責任を感じるあまり、亡くなった少女の身元を探すばかりか、決まっていた大病院の就職を断って小さな診療所に居残るなんてすごいですよね。

このクリニックは、貧しい人達だけでなく不法滞在者や柄の悪い人もやって来て、女性一人では怖い思いをするぐらいなのに、それでも辞めないのは少女の死に対する償いなのかなと思えました。
それに、彼女が強く叱った後で医学への道を諦めてしまった後輩へのフォローも、自分の態度に対する戒めのようでした。

無名のまま葬られることを止めたかっただけのジェニーが、最後には犯罪そのものの解明にまで一役買うことになり、ヒューマンドラマとサスペンスの両方を兼ね備えたストーリーが本当に面白かったです。

オリヴィエ・グルメとジェレミー・レニエがいつものように出ていますが、ジェレミーの方は意外に重要な役でした。


La Fille Inconnue」(2016年ベルギー・フランス)

2017年11月20日 (月)

ファンタスティック・フォー

フランス映画月間中ですが、休憩としてアメリカ映画を視聴しました。

ずいぶん前に見たオリジナル版はジェシカ・アルバやクリス・エヴァンスが出ていて、続編が作られるほどでしたが、こちらのリブート版は旬の若手俳優が出ている割には、興行的にイマイチだったと聞いていました。

実際に見て思ったのは、4人が超能力を身につけるまでと、身につけてから政府に利用されている間が長く、皆で協力し合って戦う姿が少なすぎるということ。
製作側としては、近年のアメコミ映画のように3部作ぐらいにするつもりで出し惜しみしたのかもしれませんが、見どころが少なすぎたようですね。

私は、ベンはともかく他の2人が同じような条件で放射線を浴びても別々の変異になるのが不思議でしたし、異次元に行ってもいないスーが影響を受けるのもどうなのかなーと。オリジナルでは4人とも同じ状況だったんでしたっけ・・・? もはや覚えていませんが。

でも、ケイト・マーラとマイケル・B・ジョーダンが姉弟(スーは養子)というのが、今っぽい設定で面白いと思いました。


Fantastic Four」(2015年アメリカ)

2017年11月19日 (日)

パリ警視庁:未成年保護特別部隊

ドキュメンタリー・タッチの映画で、様々な事件が起こり、総勢10人くらいのチームがそれぞれに犯罪を追ったり、あるいは全員総出で大きな事件に関わったりして、緊迫感がありました。
更にはメンバーの私生活も描かれて、目が離せませんでした。

L&O:SVU」でも同様の児童虐待や売春を扱っていて、実際の事件を基にしたエピソードもあるし、リアルな作りになっているとは思うのですが、こちらの方が、立証しにくい案件など、直面する問題がより現実的に感じました。

犯罪との闘いは、常にストレスのたまる仕事だろうと思いますが、立場の弱い子供が犠牲になるのを目の当たりにするだけに、辛さは一層なのでしょう。
だからつい感情を吐き出したくなって、大喧嘩に発展したりするのでしょうが、食卓での白熱した政治談議を見ても、フランス人だからというのもあるのかなと思ってしまいました。

夫が娘を虐待しているのではと訴え出る若い母親役の、サンドリーヌ・キベルランが印象的でした。


Polisse」(2011年フランス)

2017年11月18日 (土)

スパイ・バウンド

モニカ・ベルッチ&ヴァンサン・カッセルの見逃しシネマです。カップル共演ということもあり(もう別れちゃいましたけれどね)、ブラピ&アンジーの「Mr.&Mrs.スミス」のような映画と勝手に思っていたのですが、違いました。

そもそも、実際の事件がベースになっているようです。私は知らなかったのですが、レインボー・ウォリアー号という船をフランス諜報機関が爆破した事件で、国際問題にまで発展したらしいのですが、こちらの映画では後半は完全な創作のようで、異なる展開になっていました。

スパイ映画なのでサスペンスフルでドキドキはしますが、何せ2004年製作なのでガラケー使ったりしていて、スパイのくせに最先端機器を駆使している感がなく若干トーンダウンしました。
クラシック映画ぐらい古いと、また違った趣と味わいがあるのですが、中途半端な見逃しシネマの弊害ですね。

先日見た「あるいは裏切りという名の犬」にも出ていたアンドレ・デュソリエが、ここでも似たようなボス役でした。
また、冒頭でちょっと出のシャルル・ベルリングは、そういえば最近見ないなーと思ったのですが、イザベル・ユペールの話題作「エル」に出ているようです。


Agents Secrets」(2004年フランス・イタリア・スペイン)

2017年11月15日 (水)

アムール、愛の法廷

タイトルを見ると、裁判所が舞台の恋愛映画を想像しますが、裁判そのものもかなりじっくり描かれていました。
アメリカやイギリスの裁判は映画やドラマで見たことがあるものの、フランスの裁判はまともに見たことがなかったので、英米とまた異なる方式がとても面白かったです。

陪審員はいるのですが、検察側・弁護側より判事が中心になって証人に質問するので、判事の質問の仕方や話の持っていきようで、陪審の印象も変わってしまうかなと感じました。
また、陪審員の討議に判事が加わって助言するのは、日本でも同じでしたよね。私は経験ないので詳しくはわかりませんが。

もともと厳格な裁判長が、かつて想いを寄せていた陪審員の女性の前で、より公正であろうとする姿勢によって影響を受ける裁判の行方そのものの方が、2人の関係よりも気になりました。

主演のファブリス・ルキーニは、最近では「ボヴァリー夫人とパン屋」でも見ているのですが、役柄のせいか老けたなーと思ってしまいました。


L'Hermine」(2015年フランス)

2017年11月14日 (火)

ア・フィルム・アバウト・コーヒー

フランス映画月間中ですが、とにかく疲れていたので気分を変えるために、大好きなコーヒーについてのドキュメンタリーを見ました。

コーヒー好きな割に、生産過程は何も知らないに等しかったのですが、木になっている時は赤い丸い実なんですね。赤いのは皮だけで、中が薄茶色なのをローストしてこげ茶になるのはわかるのですが、どうやって筋の入った楕円形になるのか疑問です。(→あとで調べたら、丸い実の中に二つの種が向かい合わせに入っているらしいです。)

バリスタになりたいと思ったことはありませんが、世界選手権の様子は見ていて面白かったです。技や味を競い合うだけじゃなくて、自分のコーヒー観や力を入れていることなどを語りながら、目の前でデモンストレーションしていくんですね。

私は普段は忙しさにかまけて、近所のスーパーで売っている一杯取りのドリップ式ブレンドコーヒーで済ませていますが、たまにスペシャルティコーヒーを飲むと、やっぱり違うなと思います。
本作中でも「廉価に販売されているのはコーヒーじゃない」と言われてしまったし、やはりもう少し頻繁に専門店に足を運んで、本物のコーヒーを豆から挽いて飲もうと決意しました。


A Film About Coffee」(2014年アメリカ)

2017年11月13日 (月)

ロルナの祈り

今日はダルデンヌ兄弟の見逃しシネマ。これで彼らの監督作で日本公開の映画は、最新作「午後8時の訪問者」を除いて全部見たようです。

まず、主人公ロルナと偽装結婚を仲介するファビオとのやり取りを見て、金銭授受による国籍取得の実態はこういうものなのかと目を見張りました。そういう行為が行われていることは知っていたものの、具体的な事例として知るのは非常に興味深かったです。

最初は、形だけの夫だった麻薬中毒のクローディに嫌悪感しかなかったロルナが、断薬を決めた彼に同情し協力していくようになるいきさつがとても自然で、2人の関係が徐々に近づいていく様子に目が離せませんでした。

この2人の恋愛を描いた話だと思っていたので、後半どんどん予想外の展開になっていくのにビックリしましたが、程よくサスペンス性もあって楽しめました。

ダルデンヌ映画の申し子ジェレミー・レニエの他、常連オリヴィエ・グルメも、ロルナの聴取に来る刑事役でいつも通り出ています。


Le Silence de Lorna」(2008年ベルギー・フランス・イタリア)

2017年11月12日 (日)

ミモザの島に消えた母

先日見た「ある秘密」と同様、封印された家族の秘密が明るみになる話です。

亡くなった母についての話題は、父親だけでなく父方の祖母の口も重く、質問するのさえ厳禁という空気は、とても謎めいていて気になりましたが、予測していたのとはだいぶ異なる秘密でした。

溺れたと聞いていたけれど、事故死ではなく入水自殺なのではとすぐに思いましたが、子供の頃ならまだしも大人になったアントワーヌとアガットに隠す理由は考えつかなかったし。

母の死を乗り越え切れていなかったのか、それとも秘密を抱えた重苦しい家族の雰囲気のせいなのか、アントワーヌは精神的に不安定な部分があったけれど、妹も同じ環境にいて影響を受けていなかったということは、やはり兄の方が、母の死を受け止めるために説明が必要な年齢だったんですね。

母の死のいきさつが明らかになって、これからは穏やかな生活を送れるようになるのかなと、希望と再生が感じられる結末がよかったです。


Boomerang」(2015年フランス)

2017年11月10日 (金)

テレーズの罪

今日のフレンチシネマは小説の映画化です。勝手に「ボヴァリー夫人」のような話を想像していましたが、違いました。

そもそも、19世紀が舞台と思っていたら第1次大戦後でしたし、ユダヤ人が出てきたので迫害の話に繋がったりするのかと思ったら、それもなし。
今なら当然の女性の自立がままならない時代に、抑圧された進歩的なテレーズが辿る運命を描いた話でした。

最初は政略結婚にも疑問を持たず、自ら進んで縁談を受け入れて、恋愛よりも安定して落ち着いた生活を望んでいるかに見えたテレーズ。むしろ幼なじみのアンヌの方が自由奔放な恋愛に憧れるタイプでした。

ユダヤ人のジャンと深い語り合いをしたのがきっかけだとしても、沸き上がった疑念が抑えきれなくなった時に、ふと目にしたチャンスに飛びついてしまったのは、この時代だからというだけでなく、やはりテレーズの中に狂気めいたものが潜んでいたということなのでしょうか。

そんな複雑な人間の心理について考えされられたのは、小説の時点できちんと描かれているからだと思い、原作も読んでみたくなりました。


Thérèse Desqueyroux」(2012年フランス)

2017年11月 8日 (水)

ラスト・クライム 華麗なる復讐

仕事疲れでコメディが見たかったので、こちらをセレクト。
泥棒野郎ジャン・レノが、色仕掛けのスリとITオタクという2人の娘を使ったコン・ゲームを展開します。

コミカルな設定なので、気楽に見られるのは間違いありませんが、中心は疎遠だった親子が泥棒計画をきっかけに絆を取り戻す話。なので、ハートウォーミングな側面もありました。

ジャン・レノのいろんな姿も楽しめました。彼は「シェフ!」でもそうだったように、被り物にも抵抗なさそうなので、この程度の扮装は問題なしですよね。

ラストはちょっとイマイチな感じでしたが、基本はコメディだからまあいいか、と。ファミリービジネスが順調に(?)いくといいですね。

2017年の作品ということに驚きましたが、これからはアメリカの超話題作だけでなく、フランス映画でも最速で見られるようになるといいなと思います。


Mes Trésors」(2017年フランス)

2017年11月 6日 (月)

あるいは裏切りという名の犬

今日はこちらの見逃しフィルムノワールを。

フランス映画らしく、主人公レオの事件への巻き込まれ方がハンパじゃなかったし、長年にわたる復讐劇も見応えがありました。

レオと敵対するドニも、やり方はまずいけれど心情としてはわからなくもありませんでした。頑張ってもレオばかり評価されて出世欲が満たされず、好きな女もレオに取られてしまって恨み、彼を蹴落とすチャンスを狙っていたのでしょう。

レオとドニがかつて奪い合った女性カミーユを、ヴァレリア・ゴリノが演じているのですが、彼女はどうしても「ホット・ショット」のおバカ・コメディに出ていたイメージが抜けず、本当はヨーロッパ出身の演技派らしいのに、どうしてもシリアスな役が不思議な気がします。

監督のオリヴィエ・マルシャルは元刑事だそうで、「そして友よ、静かに死ね」も重厚感たっぷりのフィルムノワールでしたが、気骨ある男のロマンを感じさせるアクションが得意なんでしょうね。
本作では、渋面で影のあるダニエル・オートゥイユと、まだ比較的細めのジェラール・ドパルデュー(「ルビー&カンタン」に近い)の名優2人の対決が見ものでした。


36 Quai des Orfèvres」(2004年フランス)

2017年11月 5日 (日)

ある秘密

昨日見た「戦争より愛のカンケイ」の主人公も、祖父母が迫害を受けたというルーツを持つユダヤ人でしたが、こちらもホロコーストにまつわる話です。

その”秘密”がホロコースト絡みであろうことは予測されましたが、思っていたのとずいぶん違いました。
それに、大人になった主人公フランソワが、事実を知って衝撃を受けるのかと思ったら、彼は少年の頃にもうその話を聞いていて、大人の彼が幼い頃の自分の話を交えながら語るという構成でした。

秘密を抱えた両親がどう生きてきたのか、少年の目を通して描かれるだけではよく分からなかったのですが、思い出すのも辛くて無かったことにしてしまいたかったのでしょうか。
苦悩の中でも前を進むしかなかったのかもしれませんが、2人一緒にいたからこそ乗り越えられたのかもしれないとは思いました。

大人のフランソワを演じるのは、私の大好きな俳優マチュー・アマルリック。でも今回は、アンナ役のリュディヴィーヌ・サニエが上手くて目が離せず、今年見た「ピウス13世」「晴れ、ときどきリリー」「愛のあしあと」に続き、すっかり注目株となりました。


Un Secret」(2007年フランス)

2017年11月 4日 (土)

戦争より愛のカンケイ

タイトルだけ見るとシリアスな恋愛ものかと思いますが、ラブコメディでした。

女性恐怖症の中年男性と、自由奔放な若い女性が繰り広げる恋愛喜劇ですが、かなり突拍子もなかったです。
いくら一度に二つ以上のことができないからって、携帯で電話していたら服を着るのを忘れちゃって、素っ裸で出かけた挙句、電車に乗るまで気づかなかったなんてあり得ないでしょう?!

そんなバカバカしさもありますが、主人公が封印していた自分のルーツを彼女のお陰で再考する辺り、移民の国ならではの人種問題については考えされられました。
以前読んで本ブログでも掲載した、「パリ移民映画」にも紹介されていた作品だけのことはあります。

ジャック・ガンブランが、「刑事ベラミー」の犯罪者と対照的な真面目な役人で、最初ちょっとだけ違和感でした。
また、先日見た「92歳のパリジェンヌ」のリオネル・ジョスパンが本人役で出ていました。


Le Nom des Gens」(2010年フランス)

2017年11月 3日 (金)

キリマンジャロの雪

今年も11月はフレンチシネマ月間です。

タイトルから、熟年夫婦がアフリカに旅して、夫婦の絆を取り戻すという話かと勝手に思っていましたが、全然違いました。
「家族の気分」「間奏曲はパリで」などのジャン=ピエール・ダルッサン主演なので、ほのぼのコミカルなファミリー系と思ってしまったのかも。

実際には夫婦は今でも仲良く、キリマンジャロへの旅も計画されてはいましたが、思わぬことから犯罪の被害に遭い、そこからどう立ち直っていくかの話でした。

幸い私自身も身近な人でも、こういう犯罪に巻き込まれた経験がないので、推測でしかありませんが、ある日突然被害に遭った人は、何の落ち度もないのになぜ自分が?と思い、味わった恐怖感が拭えずその後の人生に影響を及ぼしてしまうのでしょう。

犯人側の事情も描かれて、犯罪自体はもちろん良くないけれど、犯行に至った理由は理解できました。
被害に遭った夫婦も、相手を知ることで完全な悪と対峙したわけではないと分かれば、救われ乗り越えられると感じたのかなと思いました。

妻の方が偶然入ったバーで、客の好みを瞬時に見抜くバーテンが、「イヴ・サンローラン」のピエール・ニネで、少ない登場でしたが印象に残りました。


Les Neiges du Kilimandjaro」(2011年フランス)

2017年11月 2日 (木)

マクガイバー

昔好きだったドラマ「冒険野郎マクガイバー」のリメイクです。
オリジナルで主人公がなぜいろんな冒険をしていたのか覚えていなかったのですが、フェニックス財団というCIAや対テロ組織のような政府の秘密機関で働くスパイだったんですね。

このリメイク版は、最初の何回かはハマれなかったのですが、理由として、彼が即席で作るいろんなアイテムの材料が字幕で出るのと映像を追うのとで、話についていくのが大変になるからというのがありました。物理も数学も超苦手な文系女子なので、説明を聞いてもすっと理解できないし!

でも、同じように思う人が多くて改良が加えられたのか、3-4話目ぐらいからは文字による説明が格段に減って画面が見やすくなり、その辺りから徐々に楽しめるようになりました。

全21話のうち、ソーントン本部長の前半とマディに交代した後半に分かれているのは、最初は12話で予定されて、その後エピソードが追加されたからなんでしょうね。

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2017年11月 1日 (水)

シカゴ P.D. シーズン2

第2シーズンも順調に見終えました。

シカゴ・ファイア」のシーズン3についての記事で既に触れた、クロスオーバー・エピソードについては省略するとして、まず私が今シーズン注目したのは、署長の交代(マイナー・・・)。

新任のフィッシャーは、演じているケビン・J・オコナーが「マグノリアの花たち」での好印象のせいもあって、私はかなり気に入っています。
最初に出てきた時には、ボイト達を厳しく管理するのかと思ったのですが、意外に理解があって自由にやらせてくれていますよね。

後は、よくわからないエリンのFBI出世と早々の出戻りなんかもありましたが、結局エリンはナディアの死を乗り越えられず、警官を辞めるのか?というところでシーズンエンドとなりました。

個人的にはローマンが気になっていて、「シカゴ・ファイア」でも書いた救急隊のシルビーとの話がこちらでは全くなかったので、一夜限りの関係だったのか?とやきもきしています。


Chicago P.D.」(2014~2015年アメリカ)

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