ぼくを探しに
昨日「ふたりのアトリエ」を見た後で、またしばらくフランス映画の世界に浸りたくなり(厳密には昨日のはスペイン映画でしたが)、こちらの作品を見ました。
アニメ出身の監督らしく、全編アニメ的でカラフルなテイストでした。
主人公のポールは無口で地味なのですが、彼の2人のおばさんや、隣人のマダム・プルーストは、元気で派手だったし。
おばさんたちはポールを愛しているのですが、彼の感情面よりピアノの腕に関心があるようで、ポールが自分を気にかけてくれるマダム・プルーストに心を許していくのも良く分かりました。
2歳の時に封印された記憶を取り戻すための、まさに自分探しの旅で、この邦題は的確だと思います。ちなみに原題は、プロレスラーだった父親の名前。
でも、自分探しの旅が、こんな風に完結するとは予想外でした。
おばさんの一人、「私のように美しい娘」などのベルナデット・ラフォンは、この後亡くなったらしく、映画は彼女に捧げられていました。
「Attila Marcel」(2013年フランス)
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