ナイトクローラー
こちらは、アメリカでの公開時に面白そうで注目した作品です。
境界線ぎりぎりの取材を敢行するカメラマンの話と思っていたので、最初に出てきた主人公のルーが、無職の銅線泥棒だったのにはビックリしました。
無職の割には家もテレビも車もあって、何でかなーという気がしなくもないけど、家族から譲り受けたとかでしょうか。
報道パパラッチの存在に目を付け、どんどん頭角を現したところを見ると、ただの惨事撮影ではなく視聴者の見たい映像を見抜く才能があったのでしょうね。
ただ、カメラマンの仕事は(良し悪しは別として)まだ理解できるけれど、パワハラで他の人を巻き込む様子には、さすがに辟易しました。
よい構図のために遺体を動かしたりして、善悪の判断がどんどん薄れていくルーは、想定していた展開とはいえ、見るのが途中で辛くなってきました。
そしてラストは、サスペンスすぎると思っていたら、予想外の結末になって驚くと同時に、こんなエンディングでいいのかと若干疑問も感じつつ、これが世の中の現実ってことなのかなと諦観しました。
今はスマホのカメラで、誰もが事件・事故を撮影してテレビやネットに投稿できる時代になったので、こういう報道パパラッチの需要も減ってきているのでしょうか?
芸能パパラッチと種類は違うけれど、ダイアナ妃のことなんかも思い出しました。
「Nightcrawler」(2014年アメリカ)
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