THE GAME
2014年のBBC制作ミニ・シリーズ全6話を見終えました。
MI5のジョー・ラムは、ポーランドでの作戦失敗後、些細な仕事しかしていませんでしたが、彼を買っている上司のダディがジョーに新たな重要任務を与えます。それは、ソ連からの転向を希望するKGBの内通者アルカディに話を聞き、その真偽を判断するというものでした。
アルカディの話が信じるに足ると考えたジョーは、ダディが率いるチームのサラや、警視庁公安課から来たジムらと、ソ連が計画する「ガラス作戦」を阻止すべく活動を始めます。
続き物は苦手ですが、たった6話なので、何とか最後まで見ることができました。「24」に代表されるようなアメリカの対テロ・アクションサスペンスと異なり、地味だけどより真実味のあるドラマでした。
東西冷戦中のスパイ合戦がジョン・ル・カレ風で、MI5内のモグラ探しも「裏切りのサーカス」を思い起こさせました。
主人公のジョーが、かつてポーランド女性を愛して、本当にソ連に転向しようとした過去があるらしく、怪しさが抜けきれなくて。イギリスのドラマって、主人公が裏切り者とか悪人が勝って終わりとかのどんでん返しもあったりするので、つい疑ってしまいました。
チームの中では、警察から来たジムが気に入りました。非情なスパイの世界にあって、1人だけ一般人の目線で見ていて、私たちに近いものを感じました。冷酷なジョーやサラの隣で、MI5のやり口に毎度驚いている普通の人でした。
そんな彼も徐々にMI5の仕事ぶりに馴染んできますが、ジョーが助けたMI6のケイトの前でタジタジとなったりして、カワイイ!なんて思っちゃって、後半は彼から目が離せなくなりました。
もう一人のお気に入りは、ダディの秘書の助手という肩書のウェンディ。最初は目立たなかったのですが、ダディ失脚を狙うボビーが彼女を好きみたいで、そのギクシャクした関係が笑えて注目し始めました。
そうしたら後半は、彼女の知識や集める情報が重要なカギになり始め、とうとう潜入捜査まですることになり、ガンバレーと応援していました。
最終話を残して5話目の終わりに、早くもモグラが明かされてビックリでしたが、ラストまでいろんな新事実が出てきて、飽きさせませんでした。当初覚悟していたような、どんでん返しはありませんでしたけれどね。
演じる俳優たちは、ダディ役ブライアン・コックス(「REDリターンズ」)以外知りませんでしたが、ジョー役のトム・ヒューズという人は、「Silk」の若者だったんですね。私好みではないけれど、カッコいい人ではあるので、これから人気が出るかもしれません。私はジム役ショーン・ドゥーリーに引き続き注目したいと思います。
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