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2015年8月22日 (土)

ミスティック・リバー

今月は「戦後70年」特集中ですが、今日は、本日読み終わったこちらの原作本について。

1975年。父親同士が同じ会社で働いていたショーンとジミー、そしてジミーにくっついていたデイヴの3人は、土曜にちょくちょく遊んでいました。ある土曜日、3人が些細なことで路上でケンカしていた時に、警官のような男2人が現れ、仲裁した後にデイヴだけを連れ去ります。4日後デイヴは無事に家に戻りますが、何があったかは明らかでした。
2000年。大人になったショーンは殺人課の刑事になり、雑貨屋の店主となったジミーの娘ケイティが殺された事件の捜査を担当します。そして、死んだ晩にケイティが最後に行ったバーに、デイヴもいたことを知ります。


映画を見ていたのでストーリーはわかっていたのですが、微に入り細にわたる描写が生々しくて、映画に勝るダークな世界観が読んでいて結構辛かったです。

あまりに影響を受けたのか、幼児虐待に遭った子供に話を聞く夢まで見てしまいました。私は刑事でもなく、ソーシャルワーカーか何かだったようなのですが。

元々おとなしそうな子供だったデイヴが、成長してなぜ高校の花形選手になれたのか、不思議な設定もありましたが、結局定職につけずに妻の収入に頼る生活になってしまったのは、子供の頃に受けた傷がやっぱり要因だったってことなのでしょうか。

一方のジミーは、若い頃は悪事ばかり働いて、刑務所暮らしの後は、娘のケイティのためにすっぱり堅気になったのだけれど、こちらもやっぱり持って生まれた性質は変えられないってことなのかなと思いました。

ジミーは笑顔が魅力的なハンサムガイで、でもよく見ると瞳の奥には冷酷さが宿っているような人。映画ではショーン・ペンが演じていましたが、ペンはもっと見るからに老獪な感じで、私が原作から受けた印象とは違いました。
映画を見た後で原作を読むときは、俳優を念頭に置いてしまいますが、今回ばかりはどうしてもショーン・ペンに置き換えられませんでした。

私がジミー役をキャスティングするとしたら、原作では36歳という設定なこともあり、映画が制作された2003年であれば、ペンよりもうちょっと若くてハンサムなブラピあたりがいいかな、と。ショーン役はケビン・ベーコンでも良かったんだけど、ジミーに合わせた世代ならエドワード・ノートンで「ファイト・クラブ」コンビはどうでしょうか。デイヴ役ティム・ロビンスも世代を合わせ、マシュー・マコノヒーあたりはどうかな?

ショーンの相棒ホワイティが、「この事件が映画化されたら自分の役はブライアン・デネヒーだ」と言うシーンがあり、それで初めてホワイティは白人だったかと思ったのですが、確かに黒人と思われる描写はなかった(と思う)のに、映画のローレンス・フィッシュバーンのイメージで勝手に思い込んでいました。

作者のデニス・ルヘインは、「ゴーン・ベイビー・ゴーン」や「シャッター アイランド」など映画化された本が多いですが、やはりダークさが辛い原作ならと思うと、他の小説を読むことに若干躊躇しています。

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