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2014年9月 6日 (土)

グランド・ブダペスト・ホテル

見逃していたと思っていたのですが、まだ上映している映画館があると知り、急いで足を運んできました。

若い作家(ジュード・ロウ)は投宿中のグランド・ブダペスト・ホテルで、オーナーだというゼロ・ムスタファ(F・マーレイ・エイブラハム)に出会います。彼がホテルを手に入れた経緯を尋ねると、ゼロは自分がロビー・ボーイとしてホテルで働き始めた時のこと、そして当時のコンシェルジュだったグスタヴ・H(レイフ・ファインズ)について語り始めます。


私が想像していたストーリーは、ホテルで殺人が起こってグスタヴが疑われ、ホテル内で真犯人を探すというもの。しかし違いました。

そもそも、殺されたマダムD(ティルダ・スウィントン)は自分の屋敷で殺されていて、映画の舞台はホテルだけでなく彼女の屋敷へ、更にはグスタヴが収監される刑務所、そして重要証人セルジュ(マチュー・アマルリック)が潜伏する山中の僧院へと目まぐるしく変わり、飽きさせないという意味ではいいのですが、ついていくのが結構大変でした。

それに、オールスター・キャストが売りの作品ではあるのですが、2時間に満たない映画にこれだけ名だたる俳優が出ていると、ちょっと出の人も多くて残念な気が。しかも、有名俳優がやっているとどうしても、重要な役なのでは?とつい考えて、把握しようとしっかり見てしまうので、最後は少し疲れてしまいました。

そんなちょっと出の俳優たちの中で印象に残ったのは、グスタヴと一緒に脱獄する囚人役のハーヴェイ・カイテル。なぜか一人だけ半裸で、いかにもマジックで書いたような(笑)タトゥーが一杯。
脱走後のグスタヴを助ける秘密組織クロス・キーの仲間たち、ビル・マーレイにボブ・バラバン、フィッシャー・スティーブンスらの電話連絡網も笑えました。

メインキャラで一番気に入ったのは、頬にメキシコ形のアザがあるゼロの恋人アガサ(シアーシャ・ローナン)。清楚だけど頼りになる女の子で、とても良かったです。
それにエドワード・ノートンも、前作「ムーンライズ・キングダム」よりはインパクトのある役で悪くなかったかなと思います。

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コメント

ぎりぎりで見られてよかったですね★
やっぱり、この映画、ホテルでの殺人で、ホテル内で謎解き・・・と勘違いしちゃいますよね;
犯人も割とあっさり見つかっちゃうとこを見ると、ミステリーというより、
コンシェルジュとベルボーイの友情物語だったのかな?と思ったり。
とにかく、あれ?あれ?の連続のままだーっと終わっちゃう感じの映画かな。
アガサちゃんとあのお菓子はかわいかったですよね。
ひとつ疑問なのは、有色人種だった、ベルボーイが老人になるとなぜか白人になっていたことです。

うわさん、今晩は。
はい、何とか間に合いました。
老人のゼロを演じるF・マーレイ・エイブラハムは、
シリア人の血が入っているようなので、
完全な白人とは言えないのかもしれませんが、
それでも若き日のゼロ役とはイメージ違いましたよね。
恐らくご指摘通り、監督はミステリーを狙っていないのでしょう。
私の中では、殺人容疑は、物語を進めるための
設定でしかなかったのかなと思っています。

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