マーヴェリックス
サーフィン映画第2弾は、こちらの実話です。
カリフォルニアで母と2人暮らしの8歳のジェイは、海で溺れかけたところを近所に住むサーファーのフロスティに助けられます。サーフィンに魅せられたジェイは、父の残したボロボロのボードでサーフィンを始めます。
7年後、15歳になったジェイは、フロスティが神話となっている大波マーヴェリックスに乗るサーファーと知って、彼に指導を求めます。
何かに秀でた人にはよくあることですが、ジェイの場合も、軍人の父親は家族を捨てて出ていき、アル中で定職につかない母親との生活という環境で、サーフィンだけが支えとなっていたのでしょう。
もちろん才能もなければなりませんが、他に夢中になれるものがなかったので、執念でハードな練習もこなせ大成できたのだろうと思います。
一方の師匠フロスティも、妻子がありながらもサーフィンに明け暮れていたのは、単なるサーフィンに対する情熱という以上に、感情的に家族に心を開ききれない部分があって、サーフィンに逃げていたようにも見えました。
そんなフロスティが、ジェイを指導することによって感情を取り戻し、家族を顧みるようになったのは感慨深かったです。まさに相乗効果というか、ジェイとフロスティはお互いに必要なものを補い合ったようですね。
アル中の母親が急に更生したり、フロスティの理解ある妻の急逝など、どこまで事実なのかわかならいドラマ仕立てなところもありましたが、失恋したり、支えとなる人を失ったりしながら成長していく少年の物語としては、なかなか良かったと思います。
師匠のフロスティには「バウンティ・ハンター」などのジェラルド・バトラー。ジェイの母親は、最近では「CSI」に出ているエリザベス・シュー。フロスティの妻に「スーツ」のアビゲイル・スペンサー。また、ジェイと敵対するいじめっ子サニー役で、「ベガス」で息子のディクソンを演じていたテイラー・ハンドリーが出ていました。
監督は、「L.A.コンフィデンシャル」のカーティス・ハンソンと「エニグマ」などのマイケル・アプテッドです。
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