プチ・ニコラ
楽しいパパと優しいママに愛されて幸せ一杯の一人っ子二コラ。しかし、弟が生まれた同級生の窮状を聞き、生まれる前兆としてパパがママに優しくなり、ゴミ出しも手伝っていたとの情報を得ます。ある日、パパがゴミ出しをしているのを目撃してしまった二コラは、弟が生まれて自分は森に捨てられるのでは?と不安になります。
フランス語を学んだ人なら誰でも知っているフランスの国民的キャラといえば、タンタンとこのプチ・ニコラ。タンタンも英語の半実写映画「タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密」が作られましたが、こちらは本場フランス製作ということで、原作のイメージそのままに、ほのぼのとしていてカワイイ作品でした。
二コラも可愛いけれど、その仲間たち、アルセストにジョフロワ、ウード、クロテール、リュフュスらが、皆ユニークで愛らしかったです。弟が生まれる(と思っている)二コラの相談に乗り、全面的に協力する仲間たちが微笑ましくて。
私は、ちょっとトボケたクロテールが気に入りました。今でいう注意欠陥障害とかがあるのかな? でも、パリを流れる川の名前(セーヌ川)をちゃんと言えた時には万歳!って思いました。また優等生のアニャンが、最初は仲間じゃなかったのに、代理教師にうんざりして協力し合うのにも笑えました。最後の顛末もほんわかしていてグッドでした。
それにしても、60年代はフランスもこんなにのどかだったのでしょうか? それに小学校も男女共学じゃなかったんですね。それとも私立とかだからなのかな?
二コラのママには、「おかしなおかしな訪問者」や、2006年のフランス映画祭で見た「パレ・ロワイヤル!」(結局未公開のまま?)のヴァレリー・ルメルシェ。先生役は、先日「屋根裏部屋のマリアたち」で見たばかりのサンドリーヌ・キベルラン。学校を訪問する大臣には、ミシェル・ガラブリュ(「Mr.レディ Mr.マダム」)。そして、二コラたちが訪れる花屋の店員は、「アデル/ファラオと復活の秘薬」「理想の出産」のルイーズ・ブルゴワンです。
※どうやら続編が作られ、フランスではこの夏公開のようです。
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