恋のロンドン狂騒曲
ロンドンが舞台のウディ・アレン監督作です。
40年連れ添ったアルフィ(アンソニー・ホプキンス)に捨てられ、占い師にはまるヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)。娘のサリー(ナオミ・ワッツ)は売れない小説家の夫ロイ(ジョシュ・ブローリン)を支えるために働き始めた画廊で、ボスのグレッグ(アントニオ・バンデラス)に魅かれます。一方ロイも、アパートの向かいに住むディア(フリーダ・ピント)と親しくなります。
アレン監督がヨーロッパを舞台にし始めてからロンドンは2度目ですが、サスペンスフルだった「マッチポイント」とは大きく異なる軽妙な群像劇でした。
皆、新しいものに目移りして人生を再出発させようとするのですが、結局は隣の芝生が青く見えただけなのでしょうか。世の中そんなにハッピーにはいかないということなのかもしれませんが、誰も順調に新生活を踏み出せたとは言い難い感じです。
でも、それが糧となり経験となって、それぞれまた新たな一歩を進めることができるだろうという希望は持てました。
原題「You Will Meet a Tall Dark Stranger」は、占い師から出会いがあると言われたヘレナに、娘婿のロイが皮肉で返す言葉ですが、なぜこれをタイトルにしたのかな? いきさつが知りたいです。
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