幸せの教室
トム・ハンクスが監督・製作・脚本・主演を兼ねた作品です。
スーパーの優秀店員だったラリーは、ある日急にリストラの対象となり、その理由が大卒ではないことだと知ります。転職先を探すもなかなか見つからない彼は、地元のコミュニティ・カレッジに入学し、学歴を得ようとします。
トム・ハンクスらしいハートウォーミングなストーリーでした。大学に入ったラリーが、すぐに若い学生仲間に受け入れられるのは出来すぎな気もしますが、全編を通してほのぼのとして心温まりました。
特に、スクーター仲間としてラリーをグループに誘うタリアと、そのボーイフレンドでラリーを牽制するデルが良かったです。
ラリーが早々とカレッジ・ライフをエンジョイするのとは対照的に、教師のティノー先生は、フェイスブックやツイッター世代の学生を教えることに今一つ意義を見出せずにいて、私生活でも夫との関係に行き詰っているんですね。
なので、ラリーより先にティノー先生の方が彼を意識し始めたのも、わかる気がしました。最初はラリーがティノー先生を好きになるのかと思っていたのですが。
それにしても、いくらリストラされたとはいえ、あの歳で大学に通い出すって偉いですよね。ある程度の年齢になっても新しい世界に飛び込めば、自分を変える転機は訪れるものなんだって思えました。なかなか勇気は出ないけれどね。
ラリーをティノー先生には、「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」でもトム・ハンクスと共演したジュリア・ロバーツ。彼女のダメ夫に、「ブレイキング・バッド」「ロック・オブ・エイジズ」などのブライアン・クランストン。ラリーのお向かいの奥さんには「パーソン・オブ・インタレスト」のタラジ・P・ヘンソン。
ラリーが受講する経済学のマツタニ教授役ジョージ・タケイがかなり笑えていい味でした。また、トム・ハンクスとのおしどり夫婦で知られるリタ・ウィルソンが、銀行の融資係としてちらっと出ています。
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