マジック・マイク
先日「ホワイトカラー」の記事を書いた時の公約(?)通り、セミヌードのマット・ボマーを見たくて映画館へ足を運びました。
家具製作会社の起業を夢見るマイクは、建築現場の仕事で青年アダム(キッド)に出会います。その晩偶然、マイクに再会したキッドは、マイクが資金稼ぎのために男性ストリップショーに出演していると知ります。
マイクは、キッドが店の裏方の仕事に就けるようオーナーのダラスに頼みますが、ちょっとしたきっかけからキッドは舞台に立つことに。ダラスの指導を受け、マイクと共に店の看板ダンサーになっていくキッドですが、ドラッグに手を出し始めます。
人生に行き詰った19歳の若者キッドが、マイクを兄貴分のように慕う気持ちが非常によくわかりました。それにマイクは、若いキッドが享楽的な世界にアッという間に惹かれていく状況にも理解を示していて、彼をうまくコントロールできていたようでもあり、キッドを心配する姉のブルックが、マイクを信用して弟を任せようと思ったのも納得できました。
前半はそういうわけで、なかなか興味深く見ることができましたが、後半はもう少しテンポよく進んでもよかったかな?と思います。業界に馴染んだキッドが身を持ち崩し、目標に向かってまい進しているかに見えたマイクが挫折を感じ始めた様子も少し冗長過ぎた気がするし、ストリップショーにも飽きてきました。
それにマイクは、最初は精神科医を目指すジョアンナと親しくしていて、彼女に婚約者がいると知ってがっくりくるのですが、一方ではキッドの姉ブルックにも魅かれていて、どちらが本命なのか、はたまた単に寂しいのでどちらでもいいから相手を求めていたのか、途中で真意が図りかねたりもしました。
とはいえ、主演のチャニング・テイタムの実体験を基にしただけあって、ストリップショーの裏側はこんななのねと思わせるシーンも一杯で、全体的には楽しめました。
マット・ボマー狙いではあったわけなのですが、目立ったシーンはほとんどなく、大抵は画面の後方で映ってたってだけでした。ショーのダンスも、最初はマットに注目しようとしたものの、正直言って、テイタムに比べ迫力はなくイマイチで、結局その後はテイタムに目を奪われっぱなし。テイタムは「ステップ・アップ」というダンス映画で売り出したくらいだし、やはり過去にストリッパーとして培われた彼のダンス・テクには負けるのでしょうね。 マッチョなボディの彼は、私好みではありませんが。
キッド役のアレックス・ペティファーは、「アイ・アム・ナンバー4」で見ただけですが、あちらの翌年の映画なのに、この映画ではずいぶん大人びて見えました。ちょっと、若いアンドリュー・マッカーシー似でした。
オーナーのダラスには、マシュー・マコノヒー。最初彼が上半身裸でMCやっているのを見た時には、ちょっとキモい感じで(失礼!)いただけませんでしたが、「自分は踊らない」と言っていたダラスが、タンパの店を閉める最後の日にストリップした時は、結構イケてて、40過ぎには見えないきれいなお尻を披露していました。
その他、ダンサーの一人ティトに「CSI:マイアミ」のデルコことアダム・ロドリゲス、マイクの3P相手ジョアンナには「ニュースルーム」のオリヴィア・マンが出ていました!
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