L.A.ギャング・ストーリー
2本目は日本で公開済みの映画で、ライアン・ゴズリング好きの私は見たかったのに見損ねていた作品です。
1940年代のLA。ギャングのミッキー・コーエンが街を仕切っており、警察や判事も彼の息がかかっていました。そんな中で、軍隊上がりのジョン・オマラ巡査部長が、コーエンの手下に捕まって乱暴されそうになった女性を助けたことから、コーエンを何とかしたい本部長は、極秘部隊の指揮を執る人物として、オマラならコーエンに対抗できると踏んで白羽の矢をたてます。
かくして精鋭部隊を任されたオマラは、内密に協力してくれる数少ない仲間と共に、コーエンの組織をつぶすために立ち上がります。
実話に基づくストーリーだそうですが、最初にコーエンのシマを襲った時は、行き当たりばったりのお粗末なやり方で、しかも汚職警官が警備していたのですごすご退散したりして、コメディか?と思ってしまいました。実際もそんな感じだったのでしょうか?
でもまあ、その失敗を教訓に、盗聴器を仕掛けて情報を得てから襲撃するようにして、その後は成功できたのですから、全く無駄だったわけではありませんが。
チャラチャラしていて、おおよそ警官に見えないジェリーが、最初はオマラの部隊に誘われても参加する気がなかったのに、かわいがってた靴磨きの少年が巻き添えで死んだことをきっかけに仲間になったというのが、なかなかよかったです。
しかもジェリーは、コーエンの女だったグレイスにほれ込んだこともあって、彼女をコーエンの手から逃れさせるために、余計に力がはいりました。
それにしても、コーエンに対抗するために、目には目をというのか、血で血を洗うというのか、とにかく銃撃戦も多くかなりバイオレンスでしたが、やはり暴力的にならざるを得なかったんでしょうね。しかし最後は素手での決着ってのが、時代を感じさせる設定でした。
ギャングのコーエンを演じるショーン・ペンが凄みがあって、さすがに迫力ありました。オマラは、「ブッシュ」「ミルク」などのジョシュ・ブローリン。ジェリーを演じるライアン・ゴズリングとグレイス役のエマ・ストーンは、「ラブ・アゲイン」でも共演していましたよね。
また、本部長役でニック・ノルティが、久々に(?)威厳のあるいい役で登場していました。
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