ヤギと男と男と壁と
妻に捨てられた地方記者のボブは、傷心のままクウェートに飛び、イラク戦争の取材をすることにします。偶然出会ったビジネスマンのリンの名前に聞き覚えのあったボブは、前に取材した自称超能力者から聞いた、80年代に存在した新地球軍なる米軍特殊部隊のメンバーだった話を思い出します。リンに同行して取材することに決めたボブでしたが、イラクに入国するや、トラブルに見舞われます。
雇われた超能力者たちがグループで力を合わせて敵を倒そうとするって、ちょっとドラマ「アルファズ」を思い出してしまいました。あちらは、「BONES」のライアン・カートライトが出ているにもかかわらず、私は2話で挫折してしまいましたが。
でも、新地球軍のメンバーを「ジェダイの戦士」と呼んだりするのは、「スター・ウォーズ」に出ていたユアン・マクレガーを意識したパロディなんでしょうか? まあ、あの頃は、実際に「スター・ウォーズ計画」なる戦略防衛構想もあったことだし、あながち嘘でもないのかもしれませんが。
基本はコメディで、「そんなこと、ありえんだろ!」的なツッコミどころもありましたが、特殊部隊の存在は、一応事実に基づいているんですよね?
リンが、人生に悩むボブに対して、「自分の運命を見つければ、川が運んでくれる」って感動的なセリフを吐くのですが、どうもコミカルにしか聞こえなくて。
タイトルにあるヤギがどう出てくるのか気になっていましたが、後半に出てきてようやく納得。でも、原題は「The Men Who Stare At Goats(ヤギを見つめる男たち)」で、邦題ではどうして「壁」まで敢えて入れたのか不明です。なかなか面白くていいタイトルではあるのですが。語呂もいいし。
オールスター・キャストの映画で、リン役のジョジクル、ボブ役のユアンの他、新地球軍のリーダーにジェフ・ブリッジス、メンバーでリンのライバルになるケヴィン・スペイシーなどが出ていました。
スペイシーが昇進して上官になった時の意地悪い様は、「モンスター上司」を彷彿とさせました。意外と得意なのかな?こういう役。
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