プレイヤー
フランス映画祭第1弾として、「アーティスト」のジャン・デュジャルダン主演のオムニバスを見ました。
フレッドとグレッグはいつもつるんでいる遊び仲間。浮気のアリバイを口裏合わせたりしています。
ダサいローランは、会社のセミナーで女性を口説こうとしますが失敗、モテモテな車椅子の同僚カスタンを羨みます。
中年のエリックは、女子大生イネスと付き合っていますが、彼女を縛りすぎてうるさがられてしまいます。
オムニバスなので、いろんな話が出てくるわけですが、ほとんどすべてをジャン・デュジャルダンとジル・ルルーシュが演じています。フレッドとグレッグはもちろん、ローランがデュジャルダンでカスタンがルルーシュ、エリックがルルーシュでイネスの知り合いにデュジャルダンという具合。なので、最初はちょっと混乱しました。
でも、最後でもう一度、フレッドとグレッグのエピソードが出たときに、それまでいろんな役で登場していたにもかかわらず、ずっと2人を見てきたため、親しみを感じていて、その後のフレッドとグレッグの関係もしっくりきて、エンディングがうまく繋がりました。
メイン・エピソードの合間に、コント的な短いティボーの話でギヨーム・カネが出てきた時には、何これは?と思いましたが、後に主演の2人に、ティボーや別のショート・エピソードのシモンらを加えて、浮気者の会(アルコール中毒患者の会みたいなの)が始まって納得…。
この浮気者の会はなかなか面白くて、特にティボーのキャラが良かったです。浮気性はどうやっても治らないと実感しました。
また、デュジャルダン演じる男が、11年連れ添った妻に浮気の経験を問われて告白し、奥さんがブチ切れるエピソードでは、「聞いておきながら、その反応はないでしょう!」とツッコミながら見ていました。
ちなみに、この奥さん役アレクサンドラ・ラミーは、デュジャルダンの実生活のパートナーだそうです。
最後のフレッドとグレッグのエピソードでは、2人がラスベガスに行くのですが、そのはじけっぷりが笑えました。デュジャルダン演じるフレッドが「あまり英語が得意じゃなくて…」と言うのを聞いて、「そうだよねー」と思ったり。
私は、デュジャルダンより、ルルーシュの男っぷりが気に入りました。彼は、「アデル」のおトボケな警部ですが、今回の映画では私好みのなかなかいい男で、彼の他の作品も見てみたくなりました。
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