「カイエ・デュ・シネマ」 今年のベスト10
フランスの映画雑誌「カイエ・デュ・シネマ(Cahiers du Cinéma)」は、映画ファンなら知っている、ゴダールやトリュフォーを輩出したことでも有名な老舗の雑誌です。私のブログのURLにも使わせてもらった(あちらはCahiersとsが付いていますが)この雑誌を、このほど購読し始めました。
本当は、今年初めに携帯をスマホに変えたときに、電子版をオンライン購読できないかと思っていたのですが、電子版はないらしく、結局あきらめ、海外送料も払って冊子で購読し始めました。まあ、今はユーロ安なので、思いの外、安く購読はできたのですが。
昨日届いた12月号に、雑誌編集部の選んだ今年の映画ベスト10が載っていたので、紹介したいと思います。
「今年」と言っても、フランスで今年公開されたということ(だと思う)です。フランスは日本に比べて映画の公開が早いので、日本では今年公開された「英国王のスピーチ」や「ソーシャル・ネットワーク」は対象に入っていないようです。「ブラック・スワン」なんかは対象になっていました。
1位の栄冠に輝いたのは、イタリアの名匠ナンニ・モレッティの「Habemus Papam(ローマ法王の休日)」(日本未公開、来年公開されるとの噂も)。
2位は同点で、テレンス・マリックの「ツリー・オブ・ライフ」と、老いてなお精力的に活動するマノエル・ド・オリヴェイラ(102歳ですって!)の「L'Etrange Affaire Angélica」(原題は「O Estranho Caso de Angélica」)。
以下、順位は次の通り。
4位 ブリュノ・デュモン監督「Hors Satan(アウトサイド・サタン)」
4位 イエジー・スコリモフスキ監督「エッセンシャル・キリング」(2011年7月、日本公開)
6位 ラース・フォン・トリアー監督「メランコリア」(2012年2月、日本公開予定)
6位 フィリップ・ガレル監督「Un été brûlant(灼熱の肌)」
8位 J・J・エイブラムス監督「スーパーエイト」(2011年6月、日本公開)
8位 ベルトラン・ボネロ監督「メゾン ある娼館の記憶」(2011年、東京国際映画祭にて上映)
8位 ケリー・ライヒャルト監督「La Dernière Piste」(原題「Meek's Cutoff」)
こうみると、さすが高尚なヨーロピアン映画満載って気がするのですが、「スーパーエイト」はその中で異色に思えます。私は公開時あまり興味が持てませんでしたが、ベスト10に入ったとなると、近いうちに見た方がいいのかな?とか考えてしまいました。
私が見たのは「ツリー・オブ・ライフ」だけですが、この中では「La Dernière Piste」が見たいかな。最近はやりの西部劇らしく、監督はあまり知られてませんが、出演はミシェル・ウィリアムス(「ブルーバレンタイン」)とブルース・グリーンウッド(「南極物語」「デジャヴ」)だそうです。
私個人の映画とドラマのランキングも、年末までには発表したいと思います。お楽しみに!
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