ロード・オブ・ドッグタウン
この映画には、私の好きな3大要素が入っていました。
実話に基づく映画にはいつもなにがしかの感銘を受けるのですが、これも、70年代に実在したスケートボードチームに所属する3人の少年の話。
それにサーフィンしないくせにサーフィン映画が好きで、古くは「ビッグ・ウェンズデー」から「ブルー・クラッシュ」、ドキュメンタリーの「ステップ・イントゥ・リキッド」まで見ましたが、これも冒頭はサーフィンやっている少年たちが、スケートボードに乗り換えるという展開。
そして、「旅するジーンズと19歳の旅立ち」でも書きましたが、なぜか青春映画にも惹かれます。サーフィンと青春はセットと言えなくもないですが。
サーフボードを売っているショップのオーナー(今は亡きヒース・レジャー)が作ったスケートボードチームがあちこちの大会で頭角を現し、その3人のメンバーが、最初は仲良かったのに徐々に別々の道を歩んでいく、というストーリーです。
大会で優勝し、名前が売れ、雑誌にも載り、と栄光への道を進むにつれ、名前を利用して儲けようという人が出てきたりして、若くて成功に慣れてない彼らは翻弄されます。でも、最後は、「旅する…」と一緒で、友情を確認し合うようなさわやかな終わり方は、青春映画の王道ですね。(そういう、大人映画のドロドロ感のないところが、実は好きだったりするのでしょうか?)
3人の少年は、この映画の脚本を書いたステイシー本人と、成功に酔ってしまうトニー、貧しい暮らしで母親を助けるために大会に出るも、地味な道を最後には選ぶジェイです。
ステイシー役にはジョン・ロビンソン(「エレファント」など)、ジェイにはエミール・ハーシュ(「イノセント・ボーイズ」「卒業の朝」など)ですが、ジェイの母親にレベッカ・デモーネイ。「卒業白書」で初々しいトム・クルーズの相手役だった彼女も、こんなにくたびれた役をやるようになってしまったんですね…。そして、ステイシーを引き抜く別のチームのオーナーには、「CSI:NY」のエディ・ケイヒルでした。
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