しばらくお休みします

最近ブログの更新がなかったり遅かったりしたのでお気づきの方もいるでしょうが、最近ちょっと意欲を喪失しているので、しばらくお休みさせていただきます。
お断りするほどのことでもないかもしれませんが、このご時世、もしやコロナでダウンではとご心配をおかけしてもと思い、お知らせいたします。

仕事が忙しいのもありますが、感想を共有したいと思えるような作品になかなか巡り合えないというのもあります。そこまででなくても細々と記事を書いてはいましたが、その気力もなくなってきました。

当面は、本当に感動した映画や楽しめた海外ドラマがあった時にのみ、アップしようと思います。
また近いうち、そんな作品についてお話できることを願っています。

たちばな・よう

2022年6月21日 (火)

男と女 人生最良の日々

ジャン=ルイ・トランティニャンの訃報を聞き、遺作となったこちらの作品を見ました。

最初は、トランティニャンがすごく年寄りくさく見えたのですが、それは老人ホームで過ごし生きる気力もない主人公という役柄だったから。
彼の夢というか幻想の中では、ホームを飛び出し、生き生きとして元気なおじいちゃんでした。

とはいえ、トランティニャンも相手のアヌーク・エーメも、当時それぞれ88歳と87歳なので、座って会話する場面ばかりで、ドライブに出ても車の中で話していました。

また、オリジナルの「男と女」からのフッテージも多用されて、主役の2人に動きがなく展開に乏しい穴埋めか?なんて穿った見方もしましたが、回想シーンのおかげで、彼の可愛らしい笑顔が昔のまんまだと分かりました。

静の2人に対する動の役割を担ったのは息子と娘。老いた父親の昔の恋人を探し当てる過程で再会した元同級生が、思い出の砂浜でデートするところなんか、見ているこちらまで感傷的になりました。
この息子と娘を演じている俳優は「男と女」の時の子役で、50年後に同じ役をやるなんてすごいなと思いました。

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2022年3月29日 (火)

第94回アカデミー賞授賞式

今年も、一昨年までと同じく、仕事の間はインターネットから極力離れ、帰宅した後に日中の生放送の録画を見ました。結果はもちろん、”事件”のことも知らずに見たのですが、それは置いておいて、他の話をしたいと思います。

冒頭、主題歌賞のビヨンセが会場外の場所で歌いだしたので、てっきりコロナ対策でダンサーが大挙参加するパフォーマンスは外になったのかと思ったら、何のことはない、映画「ドリームプラン」の舞台となるテニスコートでってことだったのでした。(その後のノミネート曲はすべて会場でした。)

ただ、元の会場ドルビー・シアターに戻ったとはいえ、主要賞のノミニーたちが座る場所は、前回同様数人の丸テーブル形式になっていましたね。

今回のテーマは、Movie Lovers Uniteだそうで、ところどころファン投票のトップ5が流れていた他、「ジュノ」の15年記念や、「ハード・プレイ」(何でこれ?)の30年記念、「パルプ・フィクション」の28年記念(いいけど中途半端じゃないか?)などで、キャストが再集結していました。「ゴッドファーザー」のコッポラ&デ・ニーロ&パチーノの3人組には私も感動しました。

その時コッポラがViva Ukraineと言っていましたね。事前にショーン・ペンがゼレンスキー大統領の演説を求めてボイコットまで言い出していましたが、結局演説はなく、しかしながら、A moment of Silenceと、支援を呼びかけるメッセージは流されました。

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2022年3月22日 (火)

愛は静けさの中に

先日名優ウィリアム・ハートが亡くなりました。「蜘蛛女のキス」や「白いドレスの女」、「ブロードキャスト・ニュース」など、様々な役柄を演じてきた彼は、最近では「ラスト・フル・メジャー」を見ましたが、今年のアカデミー賞で話題の「コーダ あいのうた」のマーリー・マトリンが共演していることもあって、彼を偲ぶ作品としてこちらの映画を選びました。

マトリン演じるサラが本当に綺麗だし魅力的で、ジェームズが惹かれたのも良くわかります。と同時に、健常者とのカップルの大変さもつくづく感します。

例えば、以前見た「サウンド・オブ・メタル」では、主人公は大人になってから突然聞こえなくなったので、元の自分に戻る生活を求めますが、聞こえないのが当たり前の人にとっては、そもそも目線や発想が異なり、健常者が手助けしようと思っても、本人の望みではなかったりすることに気づかされます。

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2022年3月21日 (月)

モーリタニアン 黒塗りの記録

グアンタナモで人権侵害となる拷問が行われていたのは聞いていましたが、想像以上でした。

まず、他の逮捕者の証言を信用して証拠も精査しないまま何年も拘束し尋問し、容疑も伝えられず弁護士もつけてもらえずにいたことに驚きました。
しかも、独裁国家や法整備の整っていない途上国ならいざ知らず、まさかアメリカがと思いますよね。

確かに9.11後に成果を上げたかったのも理解できるし、テロリストに復讐したい気持ちも分からなくはありませんが、普通の犯罪捜査でも行き過ぎた自白の強要があったり、BLM運動が起こったきっかけでもある黒人に対する警官の不当な暴力を考えると、公正や正義という言葉はもはや幻想なのかと思ってしまいます。

スラヒが怪しく見えたのは事実で、携帯の履歴を消したり、アルカイダの訓練に参加したり、知り合いの知り合い(この人がテロリストだったみたい)を家に泊めたといったことはあったのですが、一番の問題は、違法と認識した上で敢えてアメリカ国外の施設で拘束・拷問を行い、しかもそれを隠蔽しようとしたことだと思います。

そんな中、スラヒの弁護に当たったナンシーが、ジャーナリストの取材に答えて、テロリストを守るためではなく、あなたや私を守るためなのだと言った言葉が非常に印象的でした。


The Mauritanian」(2021年イギリス)

2022年3月 6日 (日)

タミー・フェイの瞳

アメリカでは知らない人などいない有名夫婦だったのかもしれませんが、私はこの映画が作られるまで全く知りませんでした。

まず驚いたのは、少なくとも牧師の資格を持っているかと思ったのに違って、テレビ伝道師は誰でもなれちゃうんだなぁってこと。
もちろん人一倍信仰心はあって、聖書の言葉も熟知しているし、中退するまで大学で神学の勉強はしていたのですが。

巧みな話術で人を惹きつけ、これが新興宗教だったらカルト教団の教祖っぽいけれど、キリスト教なら人気伝道師として成功できるんですね。

映画がそういう作りになっているせいか、資金流用の事件も少し同情してしまい、大金を扱った経験も経営の才覚もなくお金がどんどん入ってきちゃって、個人のお金と区別をつけるという感覚も持ち合わせていなかったのかなーと考えてしまいました。

タミーは、保守的な信者の多い中にあって、同性愛者やエイズ患者も分け隔てなく接し、博愛精神を地で行っていた人なのにも感心しました。
本人に似せたジェシカ・チャステインは、全く面影がありませんでした。


The Eye of Tammy Faye」(2021年アメリカ)

2022年2月26日 (土)

刑事ダルグリッシュ

P・D・ジェームズという作家のことは知っていても(「高慢と偏見、そして殺人」とか)、本を読んだことはなかったのですが、このドラマはとても気に入りました。

まず、時代設定が1970年代と、「刑事モース」なんかと同じ匂いを感じました。それに、正統派ミステリというのが最近少なくなっているので、硬派な主人公がとても好感持てました。

対照的に俗っぽさが際立つ部下のマスターソンは、容疑者の一人に手を出したりするチャラ男なのですが、とがめだてされることもなく仕事を続けていられるのが不思議でした。

良かったのは、ダルグリッシュに引き抜かれて田舎から都会に出てきたミスキン。勝手な推測で犯人と断定するマスターソンと異なり、的確な判断をしますが、マスターソンにやっかまれて苦労します。

ダルグリッシュ(邦題と異なり実は警部)は詩人とのことですが、過去に出版した本がちらっと触れられただけで、捜査中に目立った言及はありませんでした。

でも、原作は10冊以上あるシリーズで、今回映像化されたのは、そのうちの3つだけなので、最初の頃に取り上げられていたのかもしれません。

今後、他のエピソードも作られるのか不明ですが、まずは原作のほうを読んでみたくなりました。


Dalgliesh」(2021年イギリス)


2022年2月20日 (日)

夜の大捜査線

先月、名優シドニー・ポワチエが亡くなりました。フランス映画月間中だったので、今月になったらこの映画を久々に見ようと心に決めており、今日実現しました。

30年前に初めて見た時には、アメリカの人種問題について知ってはいたものの、今ほどの知識はなかったし、単純に話として面白いと思っていました。最初は反発しながらもバージルの協力を得ていた署長が、殺人事件の捜査に詳しい彼の指摘を受けて渋々容疑者を釈放したりする様子が爽快だったし。

年を経るにつれ、差別の根深さだけでなく、田舎署長の心境なども深く理解できるようになり、この作品の凄さがより分かってきました。

白人を殴り返すシーンも以前は何気なく見ていましたが、当時の黒人は皆驚いたという話を後から聞き、今回特にそのシーンに注目しました。
署長もバージルの行動に驚いたでしょうが、何もせず見て見ぬふりをした時点で、彼の態度の変化が見て取れました。

そして、2人で署長の家で語らうシーン。白人優位と思っていたのに黒人に同情されそうになり、抵抗する署長の姿に悲哀を感じました。

アカデミー賞で作品賞を受賞したのも納得の名作です。
ちなみに、主題歌を歌っていたのは、レイ・チャールズでした。


In the Heat of the Night」(1967年アメリカ)

2022年2月19日 (土)

プロミシング・ヤング・ウーマン

昨年のアカデミー賞でノミネートされていた時から、気になっていた作品です。

キャリー・マリガンは最も好きな女優の一人ですが、過去に複雑な思いを持ちながら、半分投げやりな人生を送り、唯一ささやかな復讐に喜びを見出しているキャラクターを見事に演じていました。

せっかく新しい出会いに前向きに生きようと決意したのに、ひょんなことから過去に引き戻されていくのは、運命のいたずらということなのでしょうか。
かなり想定を超える展開で、アカデミー賞で脚本賞を受賞したのも納得です。

何でこんなタイトルかと思ったけれど、将来を有望視された若い女性の行く末が、ってことなんでしょうね。
脚本を書き監督も務めたのは、自らも女優のエメラルド・フェネルという人ですが、どこからこんな話を思いついたのかと感心しました。


Promising Young Woman」(2020年イギリス・アメリカ)

2022年2月15日 (火)

グッド・ワイフ ファイナル

ようやく最終の第7シーズンまで漕ぎつけました。第4シーズンまで見た後に中断し、再開してファイナルまで足かけ〇年、長かったです。終わって残念というより、ようやくという気がしたのは、スピンオフ「グッド・ファイト」を見始めちゃっているというのもあると思います。

今シーズンでは、再び独立して自宅に事務所を構えたアリシアが、依頼人獲得のために行った保釈裁判所で、ルッカに出会います。
普通に見てたら何てことないのでしょうが、「グッド・ファイト」の彼女を見ているので、出てきただけでおおー!と思いました。

また、カリンダに代わる調査員として、ジェフリー・ディーン・モーガンが出演し、私は「グレ・アナ」の頃から彼がお気に入りだったので、嬉しかったです。

NSAの盗聴騒ぎがまたも起こった時には、正直ほんとウンザリ(前からすでにウンザリでしたが)。でも、カナダとの盗聴合戦は、ちょっと面白かったかな?

ラストは、当然予測すべきでしたが全く予測していなかったウィル・ガードナー登場で、さすがにもう終わりなんだなと実感しました。

「グッド・ファイト」もいよいよシーズン3以降がスパドラで放送されるので楽しみです。


The Good Wife」(2015~2016年アメリカ)

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