映画

2017年5月20日 (土)

きっと、星のせいじゃない。

相変わらず恋愛映画を見続けています。今回は、シャイリーン・ウッドリーとアンセル・エルゴートの「ダイバージェント」コンビが、兄妹から恋人に役柄を変えて出演している作品です。

病気の少女と青年の恋愛という話はありがちですが、ガンだろうと死期が迫っていようと、恋に一生懸命なのはどの少女も同じ!というわけで、不滅のテーマなのでしょうね。

でも、見るからに健康そうな?(失礼!)主人公だったので、「17歳のエンディングノート」のダコタ・ファニングのように、今にも消えてしまいそうな雰囲気はなく、安心して見ていられました。

好きな小説のラストのその後を必死で知りたがっていたのは、小説ではなく自分が死んだ後のためだったのでしょうが、「その後」はある意味、彼女自身で見つけられたのではないかと思いました。

劇中で流れるジェイク・バグの曲が印象的で、声に特徴があるからすぐに彼だとわかったのですが、最近名前を聞かないので充電中なのかと思ったら、ちょうど今、来日中のようです!


The Fault in Our Stars」(2014年アメリカ)

2017年5月17日 (水)

ラブストーリーズ エリナーの愛情

引き続きこちらを見たら、同じ出来事を両面から描いているわけではなく、コナー側で欠落していたエリナーの行動についての話でした。とはいえ、もちろん相関関係にあります。

例えば、コナー版で、エリナーの実家に行った時に写真の壁を見つめていたシーンは、エリナー版で、彼女が実家に戻った時に外していた写真の隙間を見ていたのだとわかりました。また、コナー版で、エリナーを追いかけて大学の教室に入った時に、遠目に授業をしている姿が見えた教授が、ヴィオラ・デイヴィスだったとエリナー版で気づいたりしました。

その大学のシーンで初めて、2人の出来事が一致するのですが、完全に同じ場面になっていないのは、エリナーの記憶している場面を再生したということなのでしょうか。
他にも2回ほど、エリナー視点で描かれる出来事が、コナー版と微妙にズレていて、しかも後にいくほどズレが大きくなっていました。

コナー版で原題を見た時に「あれ?」と思っていたら、こちらでエリナーの名前の由来が明かされ、やはりビートルズの同名曲から取ったものでした。


The Disappearance of Eleanor Rigby: Her」(2013年アメリカ)

ラブストーリーズ コナーの涙

1つの出来事を2つの側面から描く映画はいくつもありますが、別々の独立した1本の作品にしたところが面白いなと思って、興味をひきました。

どちらを先に見た方がいいのかわからず、先に放送されていたこちらをまず見ましたが、公開時もこの順で上映されていたのかな?

子供を失くして別れる夫婦の話もよく聞くけれど、自分の悲しみに手一杯で、相手を思いやる余裕がなくなるからかもしれませんね。それに、男女では対処の仕方も異なるのだなと感じました。

少なくともコナーは、何もなかった振りをして前に進むことで、乗り越えようとしている気がしました。
彼の父親も多くを語らないタイプでしたし。でも、不器用ながらも息子を見守る姿が好ましく見えました。


The Disappearance of Eleanor Rigby:Him」(2013年アメリカ)

2017年5月14日 (日)

ズーランダー No.2

前作「ズーランダー」から15年、何で今頃になって続編を作ろうと思ったのか不明ですが、長いブランクの後で続編を作るのが流行りだからかな? 「トレインスポッティング」とか「ジム・キャリーはMr. ダマー」とか。

2001年の前作当時は、ベン・スティラー演じるズーランダーが思いの外かっこよかったけれど、今はさすがにねー。
そのせいか、興行的にはイマイチだったようですが、有名人が本人役で大挙出演しているのを見るだけでも楽しめました。

まず冒頭で、コメディらしからぬシリアスかつカッコいいアクションシーンで始まったので、一瞬「ん?」と目を疑いましたが、そこで登場したのがジャスティン・ビーバー! でも、すぐにやられちゃいました(笑)。

さらにアッシャーやデミ・ロバートらの名前が次々と出てきて、ついにはスティングまで!
ミュージシャンだけでなくファッション業界からも、マーク・ジェイコブズやヴァレンティノなど続々参戦。

俳優陣では、キーファー・サザーランドやスーザン・サランドンが、「あの場面でよく真剣な演技ができるなー」と役者根性を見た思いでしたが、極めつけはベネディクト・カンバーバッチ! あまりのショーゲキに思わず一時停止ボタンを押して、笑いをおさめるのに必死でした。よくこんな役を引き受けましたね!

・・・ってな感じで、ストーリーは二の次の、有名人お楽しみ会でしたbleah


Zoolander 2」(2016年アメリカ)

2017年5月 9日 (火)

ヴィンセントが教えてくれたこと

ビル・マーレイの気難しいオヤジぶりが面白そうで、見たいと思っていた作品です。

実際見てみると、気難しいどころか毒吐きまくってすごかったです。身重のナオミ・ワッツとベッドインしていてビックリしたら、ロシアあたりからきた移民娼婦らしくて、訛りの強い英語がインパクトあったし。

少年オリヴァーが妙にませてて、よけいヴィンセントとのコンビぶりが生きていましたね。偏屈老人と少年の交流というと、クリントの「グラン・トリノ」を思い出しますが、そこはビル・マーレイなので、テイストが全く違いました。

子役のジェイデン・リーベラーという子は、これが映画初出演のようですが、涙ぐむシーンとか、かなり演技派でした。
シングルマザーの母親役メリッサ・マッカーシーも、ほぼシリアスに徹した(ごく一部例外ありbleah)のが新鮮で良かったです。

後半は、まさかそんな展開になるとは思いませんでしたが、その分偏屈オヤジに愛着を感じてきて、ジーンときました。


St. Vincent」(2014年アメリカ)

2017年5月 8日 (月)

ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー

二日酔いネタの「ハングオーバー!」みたいな話かと思っていましたが、酔っ払いはしても、記憶は失いませんでした。アイザックは一部トリップしちゃってたけど。

イーサンは恋愛に失敗、アイザックは子育てに不安、クリスは有名スポーツ選手の仲間入りに必死、とそれぞれ悩みを抱えていますが、それとバカ騒ぎとの繋がりもイマイチで、ドタバタもついていけなかったし、あまり面白くありませんでした。

ただ、怪しいヤクの売人マイケル・シャノンが、相変わらずのクセ者ぶりで異彩を放っていたのが良かったです。
また、アイザックが間違って携帯でやり取りをする見知らぬ男ジェームズが、ジェームズ・フランコ本人役だったのが、嬉しい驚きでした。

ラストの、「大人になると友だちでいつづけるのは難しいけれど、その分努力しないと」というセリフは、真実だなと思いました。


The Night Before」(2015年アメリカ)

2017年4月30日 (日)

グレート・ビューティー/追憶のローマ

もちろん「ピウス13世」を見た影響で、ソレンティーノ作品を見たくなり、こちらの映画をセレクト。

初恋の人が亡くなったと知って動揺する初老の男の話と聞いていましたが、訃報は出来事の一つでしかなく、主人公が老いを感じて複雑な心境になる姿を描いていました。

作家として名声を得、怠惰な生活を送ってきたジェップが、虚しさを感じるにしては65歳は些か遅すぎる気もしますが、芸術家ってそんなものかもしれませんね。
ただ、歳を取るということは、どんな人にも平等に訪れるものだと改めて思いました。

もっと劇的な出来事が次々起こるのかと思ったら、意外に淡々と日常を見せているだけなので、人によっては物足りないと感じるかもしれません。
私は、「ビフォア・ミッドナイト」と同様、作家仲間が集まった席での討論が刺激的なのが、ヨーロッパの映画だなぁと思いました。

一昔前は、フランス映画だけでなくイタリア映画も、名だたる監督を列挙できたのに、最近はちょっと元気がない気がするので、ソレンティーノには久々の有望監督としてイタリア映画を牽引していってほしいです。


La Grande Bellezza」(2013年イタリア・フランス)

2017年4月28日 (金)

LION/ライオン ~25年目のただいま~

久しぶりに映画館へ行き、「アカデミー賞授賞式」の時に見たいと思っていた、こちらの映画を見ました。

インドで迷子になり、オーストラリアへ養子に貰われた少年が、グーグルアースで故郷を見つけた実話と聞いて、便利や楽しいという以上の現代テクノロジーの意義深さを感じましたが、実際に映画を見たら、簡単に探せたわけではなく、かなりの苦労の末だったと知りました。

自分のフルネームも母親の名前も、生まれ育った町の名でさえきちんと覚えていない年齢で、それでも幼い頃の記憶を頼りに、よくぞ見つけましたという感じですが、自らのルーツやアイデンティティーに対する執念なのかなと思いました。

もちろん、親が死んだわけでも捨てられたわけでもなく、迷子になっただけという事情から、実母に会いたいという強い気持ちが一番の原動力だったのでしょうが。

それにしても、彼は本当に幸運でしたよね。迷子になった後で怪しいところに連れられることもなく、孤児院の劣悪な環境に長く置かれることもなく、養い親の愛情を一杯に受けられたからこその話でしょうし、逆にそんな幸運に恵まれないたくさんの子供たちのことも思い起こす教訓でもあると思いました。

タイトルの意味が最後にわかるのも粋でした。


Lion」(2016年オーストラリア)

2017年4月25日 (火)

しあわせはどこにある

シリアスな映画が続いたので、ほのぼの系を見たくて、こちらをセレクト。でも、思った程ほのぼのでもありませんでした。

食べて、祈って、恋をして」の中年男性版という感じで、何か大きな挫折を味わったわけでもないけれど、ふとしたきっかけで空虚というか行き詰まりを感じて、旅に出て転換を図ろうというストーリーです。

中国・アフリカ・アメリカと回っていくのですが、中国に向かう飛行機の中で出会う銀行家のステラン・スカルスガルドはいいとして、アフリカで麻薬ビジネスに手を染める危険な男にジャン・レノっていうのがビミョー。

そもそも主人公を演じるサイモン・ペッグも精神科医にはミスマッチな気がするし・・・。でも、ハッピーエンドだったから、まあいっか!


Hector and the Search for Hapiness」(2014年ドイツ・カナダ・イギリス・南アフリカ)

2017年4月24日 (月)

ダイアナの選択

銃乱射事件に巻き込まれるまでの高校生のダイアナと、夫と子供と何不自由なく暮らす大人のダイアナが、交互に描かれていました。

タイトルにある「選択」について、本編ではなかなか明かされませんでしたが、私は事前に聞いてしまっていた(ネタバレを恨みます)ので、予期してはいました。

「選択」はさておいても、高校生のダイアナの心の葛藤とか、自分の居場所のなさとか、彼女が持っているそういう精神的なもろさのようなものは、すごく感じました。

と同時に、大なり小なり心に傷を残す学校での銃乱射事件が、今でもアメリカを中心に世界のあちこちで起きていることを思うと、心が痛みます。

17歳のダイアナと付き合っている年上の男に、オスカー・アイザック! こんなところに出ていたんですねー。


The Life Before Her Eyes」(2008年アメリカ)

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