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2018年11月

2018年11月28日 (水)

スコーピオン シーズン4

ファイナルとなる第4シーズンを見終えました。

第1シーズンの頃は、痛快で気楽なタッチがお気に入りだったこちらのドラマですが、今シーズンは特筆すべき事柄もなく、あまり面白いとは言えなかったので、打ち切りになっても仕方ないかなと思っています。

特に、国土安全保障省との野球対決では、とうとう仕事請負の話でもなくなっちゃったかとガッカリ。
その場の道具で窮地を乗り切るだけなら、「マクガイバー」とまんま被るし、IQが高い集団がそれぞれの特技を生かすという持ち味が感じられませんでした。

最終話は、打ち切り決定前だったので、ペイジとウォルターの関係に端を発したチームの分裂がどうなるかってところで終了。すっきりしないエンディングとなりました。

私が唯一反応したシーンは、トビーが底なし沼にはまったのを見て、ケイブが「プリンセス・ブライド・ストーリー」だって言う場面。私もこの映画好きなんですよー。近いうち、久々に見てみようっと


Scorpion」(2017~2018年アメリカ)

2018年11月26日 (月)

ライオンは今夜死ぬ

先に見たジャン=ルイ・トランティニャンと同様、若い頃から今なお活躍するフランス俳優の一人、ジャン=ピエール・レオー。最近では「ル・アーブルの靴みがき」や「カミーユ、恋はふたたび」でも見かけましたが、今回主役でまじまじと見て、トリュフォーの申し子ドワネル君もすっかりおじいさんねーと感じました。

映画俳優のジャンが、撮影中断の合間に近くにある思い出の地を訪れ、そこで出会った子供たちの映画製作に協力するという話。
ジャンが幻覚で見る昔の恋人の姿は、彼にとっては現実でもあり、老いと死はこんな風にやって来るものなのかと考えてしまいました。

子供たちが可愛いけれど、皆きちんと自己主張しているのがフランスっぽいですよね。
自然体でリアルなドキュメンタリー風でもあったのですが、子供たちの役名が皆本名だったので、今回オーディションで選んだ映画初出演の子たちなのかなと思いました。

フランス映画かと思っていましたが日仏合作で、諏訪敦彦監督は「不完全なふたり」(見てないけど)など過去にもフランスが舞台の映画を撮っています。そのせいか、日本の雰囲気は全くない作品でした。


Le Lion est Mort Ce Soir」(2017年フランス・日本)

2018年11月25日 (日)

アメリカン・クライム・ストーリー

以前他局で放送されていた時は、一話完結じゃないこともあって手を出さずにいましたが、最近シリアルドラマもいけるようになったので、スパドラでの放送を機に挑戦し、ラストまで見終えました。

先に書いた「裸の銃を持つ男」などでOJのことを知っていたので、裁判の時の騒ぎもうっすらと覚えていますが、日本での報道は限られていたので、こんな一大事になっていたとは驚きでした。

アメフト時代の彼を知りませんが、本当にヒーローだったんですね。そんな彼が殺人者だなんて信じたくない人も多かったのでしょう。
実際どうだったのかはわかりません。ただ、ドラマでは前半はOJ寄り、後半は検察寄りに描かれていた気がしました。

より正確に言うなら、OJの友人だったロバート・カーダシアン(リアリティ番組でセレブとなったカーダシアン姉妹の父!)の視点に近かったように思います。
彼は、最初はOJの無実を信じて疑わなかったようですが、裁判が進むにつれて疑いが生じ、ラストでは有罪に傾いていました。

OJが無罪になったことは知っていても、その判決に至るまでどういう経過をたどったかは全く知りませんでしたが、1年近い裁判の後に、たった4時間で評決が出たんですね。
「疑わしきは罰せず」というアメリカらしい判断の末だったようですが、一事不再理で終わってしまう司法制度では、それで本当に良いのか迷います。

有名俳優が大挙出演していますが、ジョン・トラボルタは実在のシャピロ弁護士に似せたらしい太眉が違和感で、どうも馴染めませんでした。


American Crime Story: The People vs OJ Simpson」(2016年アメリカ)

2018年11月24日 (土)

ハッピーエンド

ミヒャエル・ハネケ監督が、「愛、アムール」と同じくジャン=ルイ・トランティニャンとイザベル・ユペールを親子役で起用した最新作です。

物語は、ユペール演じるアンヌの姪エヴの視点を中心に描かれていて、それぞれ問題を抱えた一家の様子を見せていますが、やはり祖父ジョルジュが個性的で注目でした。

ジョルジュはエヴの悩みを見抜いているようで、人生に対する虚無感のようなものも共有しているし、最初はいかめしくてとっつきにくい態度でしたが、エヴにとっての救いになっているのかなと思いました。

ところどころ状況の良く分からないシーンがあって(ジョルジュが車椅子で黒人グループに話しかけるところとか)、必死に推測しながら見ていました。

アンヌとイギリス人の恋人が、何だかしっくりこない組み合わせでした。アンヌは英語ペラペラで、彼とは仕事上の付き合いもあるから不自然ではないし、単に私の中でのトビー・ジョーンズ(「検察側の証人」)の印象によるものなのでしょうね。


Happy End」(2017年フランス・ドイツ・オーストリア)

2018年11月23日 (金)

裸の銃を持つ男

現在視聴中の「アメリカン・クライム・ストーリー」のO・J・シンプソン事件に触発され、こちらの映画を久しぶりに見ました。

私がOJを知ったのはこの作品で、アメフト選手だったというのも後からの情報でした。

1作目ではまだ脇役も脇役でしたが、コミカルさは板についていて、だからこそ2作目・3作目でも起用されたのだと思いますが、以前見た時はあんな事件が起こる前だったので、今回あらためて見たら複雑な気持ちになりました。

映画自体はくだらないドタバタコメディで、当時は面白くても今となっては少々時代遅れ(冒頭でカダフィ大佐やらホメイニ師やらゴルバチョフやらを相手に戦うところとか)ではありますが、クスッと笑えるシーンもありました。

また、敵の黒幕が、先日記事を書いた「スタートレック」のカーン役リカルド・モンタルバンだったので、おお!っと思いました。

製作・監督・脚本は、当時コメディ界を席巻していたトリオ、ザッカー兄弟&エイブラハムズです。


The Naked Gun:  From the Files of Police Squad!」(1988年アメリカ)

2018年11月22日 (木)

男と女

今月亡くなったフランシス・レイに敬意を表し、映画音楽の第1人者だった彼の代表作の一つを20年ぶりぐらいに見ました。

前回見た時はまだ大人の恋に対する理解が未熟だったとは思いますが、さすがに今は、自然に惹かれ合っていく様子などに共感できました。

ただ今回は、ラブストーリーそのものよりも映画の構成というか、男女それぞれの背景を少しずつ見せて、徐々に配偶者や仕事のことを知っていくという語り口のうまさに目が向きました。

ラストで2人の行く末が気になった人が多かったからなのでしょうが、20年後の2人を描いた続編も作られましたが、こちらもやはりリアルな設定でなかなか良かったです。

当たり前ですが、トランティニャンが若いですね! 「愛、アムール」といった最近の印象が記憶にあるから余計なのでしょう。
この後最新作「ハッピーエンド」も観る予定にしています。


Un Homme et une Femme」(1966年フランス)

2018年11月19日 (月)

ザ・キャピタル マネーにとりつかれた男

今日はこちらの経済サスペンス。フランスではあまり見ないジャンルですが、監督は去年のカンヌ映画祭閉会式でプレゼンターをしていたギリシャ出身のコスタ・ガブラスです。

銀行の頭取がガンで倒れ、急遽後継者に選ばれたマルクが、若手の彼の抜擢に反発する人や、彼を手玉に取って有利に動かそうとするアメリカの株主、果ては彼を後継に選んだ元頭取でさえ、単なるペットのように抱えるつもりだったと分かる中で、立場を確立するために闘いを挑んでいくストーリー。
まさに巨大マネーゲームというか、権力と陰謀の渦巻く世界でした。

アメリカの株主も関わっていたので、3分の1ぐらいは英語で、ゴールドマン&サックスにもいたというマルクは、自分の息子にも英語で会話させるほどだし、もはや企業はグローバルに闘わざるをえないのだなと実感しました。

スーパーモデルに振り回されるマルクの話は、正直必要ない気がしたのですが、多少のお色気もないとってことだったのでしょうか。
私としては、純粋に企業戦士として株主らと丁々発止する姿を描いてくれたほうが良かったです。

マルクを演じるのは「ムード・インディゴ」のガド・エルマレ。脇を固めるイポリット・ジラルド(「愛して飲んで歌って」)らもいますが、マルクが雇う探偵は、先日見た「アート・オブ・クライム」のフロランスの父親役の人でした!


Le Capital」(2012年フランス)

2018年11月18日 (日)

イブラヒムおじさんとコーランの花たち

以前読んだ本「パリ移民映画」で取り上げられていた映画の一つで、積ん録になっていた見逃しシネマですが、ようやく視聴しました。

不思議なおじいさんイブラヒムにやはり目が行きました。少年モモの家庭事情なども知っているようで、万引きしても咎めないし。そんなイブラヒムをモモも慕って、厳格で反りの合わない父親の代わりにしているようでした。

イブラヒムの教えに従って笑顔を心掛けたら物事がうまくいくようになったり、ファンタジックな側面もありますが、一方では、イブラヒムとモモが養子縁組しようとして移民の現実に阻まれたりもしました。

イブラヒムが車を買いに行った時には、買ってどうする?と思ったけれど(しかも免許持ってなくて笑えた)、後半は予想していなかったロードムービーとなりました。

ラストもやっぱりファンタジーな終わり方でしたが、リアルさとうまく融合していたかなと思います。

イブラヒムに車を売るセールスマンが、若いギヨーム・ガリエンヌ(「セザンヌと過ごした時間」)だったのが嬉しい驚きでした。


Monsieur Ibrahim et les Fleurs de Coran」(2003年フランス)

毛皮のヴィーナス

アチュー・アマルリックが出ているので見ることにしたものの、あまり期待していなかったのですが、思ったよりずっと面白かったです。

舞台劇がベースらしくて、全編2人の掛け合いでしたが、アマルリックと相手役のエマニュエル・セニエという才能ある2人の俳優が魅せてくれました。

下敷きになっている小説「毛皮を着たヴィーナス」の作者マゾッホは、SMのMの語源になった人なんですね。
その劇中劇のオーディションが進行するにつれ、演じているワンダとトマの関係が変化していくのがすごく官能的でした。

しかも、ワンダが劇中の役名をトマに変えちゃったものだから、役の上のことかトマ自身のことなのか不透明になり、尚更そう見えました。

私はエマニュエル・セニエの顔が好みじゃなくて、女優としてもあまり評価していなかったのですが、このワンダのように謎めいた妖艶さを醸し出す役にはピッタリでした。
対するアマルリックも、ワンダにおどおどしながらも倒錯した快楽を語る様子とか、多少の欲目が入っているのは認めますが、それを差し引いても見事でした。


La Vénus à la Fourrure 」(2013年フランス)

2018年11月17日 (土)

愛しき人生のつくりかた

夫を亡くした祖母が姿を消す話と聞いて、孤独に耐えられなくなってのことかと思いましたが、そういう理由ではありませんでした。

マドレーヌは、夫の死後も老人ホームに入れられた後も、何とか過ごしていたのですが、住んでいた家を息子たちが勝手に処分したと知って、自分の行く末が見えてしまったことが嫌だったんでしょうね。

息子の一人がミシェル・ブランなのですが、お笑い担当って感じで、トボケぶりが良かったです。
対照的な孫のロマンはおばあちゃん子で、失踪した祖母を発見した後も、一緒につきあって思い出作りに貢献したりして。探しに行った先で、自殺願望者と間違われたのは笑ったけど。

ロマンが深夜バイトするホテルのフィリップは(演じるのは監督のジャン=ポール・ルーヴ)、ロマンを優しく見守るいい上司でしたね。しょっちゅう飲んだくれていましたが、彼がロマンに「ボジョレー飲もう」と誘った時には、私もちょうど今年の新酒を飲んでいました!

笑いの中にも、高齢化の進んだ現代社会の有り様を、祖母・息子・孫の3世代を通して問われているようで、考えさせられる映画でした。


Les Souvenirs」(2014年フランス)

猫が教えてくれたこと

フランス映画月間中ですが、こちらのドキュメンタリーを見ました。

トルコのイスタンブールで暮らす野良猫たちを追った作品ですが、ここではごく自然に人間と共存している野良猫たちの姿に驚きました。

日本にも野良猫はいますが、少なくとも私の住んでいる東京では見かけない光景で、魚屋の軒先やレストランのテラス席をウロウロしても誰も何も言わないばかりか、エサをやって大切にしています。

野良猫たちも、礼儀正しくしていればエサをもらえるとわかってか、勝手に魚をくわえて逃げたりしません。そういうネコだけ映しているのか、それともどのノラ猫もこうなのでしょうか?

産まれたばかりの可愛い子猫も、気難しいメス猫も甘え上手なオス猫も、皆一様に愛されていました。
そして邦題の通り、そんな猫たちに癒されて、人生の喜びを見出した人達が描かれていました。


Kedi」(2016年トルコ・アメリカ)

2018年11月16日 (金)

S.W.A.T.

以前、映画版「S.W.A.T.」の記事中で書いた通り、リメイクされたTVシリーズの第1シーズンを見ました。

映画では、コリン・ファレル演じるジム・ストリートが主人公で、SWATリーダーであるホンドーは彼を支える上司って役回りでしたが、こちらはホンドーが主役で、ストリートはチームメンバーの一人っていうだけでしたね。

もちろん、新人君なので他のメンバーよりポカが目立ったり、殺人罪で収監された母(「ツイン・ピークス」のシェリリン・フェン)との話もあったりするのですが、私お気に入りの愛妻家ディーコンの家庭での出来事や、紅一点クリスの女性隊員に懸ける思いなど、他メンバーもバランスよく取り上げられていました。

放送局のスパドラで、旧版「S.W.A.T.」(1975年)の第1話も放映されたので見てみましたが、1話目を見た限りではホンド―が中心だったので、そういう意味ではオリジナルを踏襲したということなのかな?

警察委員長のマイケル(「トワイライト」のピーター・ファシネリ)が出てきた時から怪しそうで、そのうちSWATを裏切ったりするのではと想像しましたが、そんなことはありませんでした。

ストリートが仕事より母親を優先してSWATをクビになったところで、今シーズンは終了。でも来シーズンも出るようだし、出戻りってことですよね。映画版のジムみたいに・・・。


S.W.A.T.」(2017~2018年アメリカ)

2018年11月13日 (火)

グッバイ、サマー

ムード・インディゴ」などの監督ミシェル・ゴンドリーの自伝的作品だそうです。

主人公の、女の子に間違われてばかりいるダニエルが、ゴンドリーってことなのでしょうか?
確かに感性はユニークだし、イラストもうまいけれど、オタクというほどではなく、弟相手にサッカーに興じたりする普通の少年でした。

おとなしくていじめられっ子の彼が、意気投合した転校生のテオとひと夏の冒険に出る物語で、家型の車がすごくかわいくて、いよいよ出発って時には、こちらもワクワクしました。

テオはパッと見かっこいいし、元々は人気者っぽい要素もあったと思うのですが、転校続きで変わり者になってその路線から外れちゃったのかしら。
ダニエルの目からは、ちょいワルでクールな彼が、平凡な日常からの脱却に手を貸してくれる救い主に思えたのは理解できました。

映画のラストの後で、2人はどうなったのでしょうか。大人になったゴンドリーが、当時の友人や昔の出来事を懐かしんでこの作品を撮ろうと決めたのだとしたら、現在の2人がどうなっているのか、すごく気になりました。


Microbe et Gasoil」(2015年フランス)

2018年11月12日 (月)

わたしたちの宣戦布告

先の「禁断のエチュード」のジェレミー・エルカイムと、監督で長年の恋人だったヴァレリー・ドンゼッリとの実体験を描いた作品です。

生まれて間もない息子の難病というシリアスなテーマにもかかわらず、暗さを感じさせない作風でした。
とにかく2人がポジティブで、困難に遭っても立ち向かっていく姿に、こちらも励まされました。

はっきりした診断がすぐに出なくて不安を募らせ、それでも気を強く持って冷静でいられるのは、家族の支えもありますが、互いの強い愛情があってのことでしょう。
泣き叫びたいけどそれは何の助けにもならないと分かっていて、できることを着実にやっていこうとする態度は、とても誇らしく見えました。

劇中で病気からの回復率が10%と言っていたので、こうして映画になったのは事態が奇跡的に好転したからなのか、それとも時間が経って不幸に対する自分たちの気持ちの整理がついた結果なのかわからず、「禁断のエチュード」の少年がこの子なのかその後に産まれた弟なのか、気になりながら見ていました。

こんな風に固い絆で結ばれていた2人なのに、別れちゃったのが残念でなりません。
ジェレミーよ、いくらアナイスが可愛いからって、彼女とも結局1年ちょっとで別れちゃったし、その意味はあったの⁈


La Guerre est Déclarée」(2011年フランス)

2018年11月11日 (日)

禁断のエチュード

兄妹で恋愛関係になるストーリーはよく聞きますが、こちらは実話に基づいた映画だそうです。

実話と聞いても、恋愛に共感が持てないというかピンとこなかったのは、描き方に問題があったのでしょうか。
もしかしたら実在の兄妹は、必然的な運命によって愛し合ったのかもしれませんが、映画の中の2人はままごとの延長のように見えて、惹かれ合ったのがリアルに感じられませんでした。

理由の一つに、マルグリット役のアナイス・ドゥムースティエ(「彼は秘密の女ともだち」と同様、ここでもすごく可愛かった!)に対して、ジュリアン役の俳優がずいぶん年上で、その上の兄のほうがむしろ若く見えたぐらいなので、しっくりこなかったというのもあると思います。

このジェレミー・エルカイムという人は、監督と一緒に脚本も担当しているとエンド・クレジットを見て知り、だから年が離れているのに自らジュリアン役を演じたのかと納得。
しかも、監督とは「わたしたちの宣戦布告」のカップルで、ジュリアンに協力する煙突掃除の少年は2人の子供とのこと。

更には、この作品をきっかけにアナイスと付き合ったらしく、元カノとの映画で今カノと共演なんて、すごくフランスっぽいなーと思いました。


Margueritte et Julien」(2015年フランス)

2018年11月10日 (土)

アート・オブ・クライム

昨年フランスで始まった犯罪捜査ドラマで、先月一挙放送されていたのを、フランス月間の今月になって視聴しました。

芸術品にまつわる犯罪ということで、「ホワイトカラー」のような贋作や盗難を扱うのかなと思いましたが、殺人が中心でした。

昨日の「インスティンクト」と同じく刑事&専門家のコンビで、こちらは美術史家フロランスが美術に関心のない刑事アントワーヌに協力するケース。でも、美術に囲まれたフランスで生まれ育ったなら、もう少し一般的な知識があっても良さそうなのにと思っちゃいました。

それに、フロランスが父親との関係に悩んで精神が不安定なのはいいとして、アントワーヌの傍にいると持病のめまいが治るってのは都合良すぎでしょ!とも思いました。

フロランスが幻覚で、その時の主題になっている画家(ダヴィンチ、ヴァトー、ジェリコー)の姿を見るのも何だかなーとは思いますが、画家本人の口から絵画についての説明を聞くのは面白かったです。

本国フランスでは、この11月から第2シーズンが始まるそうで、1話目で取り上げられる画家は、私も大好きな印象派の巨匠モネ! 次シーズンの放送が今から楽しみです。(日本でも放送してくれますよね?)


L'Art du Crime」(2017年フランス)

2018年11月 9日 (金)

インスティンクト

新作ドラマのシーズン1を見終えました。
アラン・カミング主演というので期待して見たのですが、予想したほどは楽しめませんでした。

まず、刑事と協力する専門家のコンビがありふれ過ぎていること。カミングが演じるので個性的に見えることは認めますが、ディランが元CIAで異常犯罪に詳しいという設定には、あまり目新しさを感じませんでした。

次に、ディランを密かにサポートするジュリアン(「LOST」のナヴィーン・アンドリュース!)を、最初はとても気に入っていたのですが、ニーダム刑事の亡くなった婚約者の件で、意外に早く彼女に正体を現したばかりか、彼女とあっさりくっついちゃって、正直落胆しました。

付き合うのはいいけれど、この展開にはもう少し時間をかけても良かったかなと思います。陰でずっとニーダムを見ていたジュリアンはともかく、婚約者の件が片付いたばかりのニーダムがすぐになびいたのは理解できませんでした。

嬉しい驚きは、ディランの出版した本の編集者ジョアンがウーピー・ゴールドバーグで、1話目だけの友情出演かと思ったら、数エピソードに登場したこと。
シーズン2もあるそうなので、彼女がもっと前面に出て活躍してくれれば、もう少し楽しめるかなと思っています。


Instinct」(2018年アメリカ)

2018年11月 8日 (木)

おとなの恋の測り方

今日はフランス産のラブコメです。

身長180cmのジャン・デュジャルダンが、136cmの小男を演じるなんて、最近の撮影技術が優れているとはいえ、どうやったのでしょうか。
相手の女性は視線を合わせるために、SF映画さながらのグリーンバックを使ったのかもしれませんが、最初から小柄な人を使うチョイスはなかったのかなーと・・・。

その点はともかく他の点では、フランスらしくリアルな設定の、大人の等身大(皮肉でなく)ラブコメって感じで気に入りました。

強引にディアーヌを誘うアレクサンドルも、これが普通の男だったら反感を買ったり引いちゃったりするけど、小柄な彼だとまるで、子供が背伸びして生意気言って大人の女性を口説いているみたいに思えて、許容できちゃうんですよね。

かくいう私もすごくチビで、高いところに手が届かないとか、椅子に深く腰を掛けると足が浮いちゃうとか(アレクサンドルは浅く座っても浮いてたけど)、悩みのいくつかは共感できました。

ディアーヌの元夫役セドリック・カーンは、名前を聞いたことがあると思ったら、「チャーリーとパパの飛行機」など監督・脚本家として活躍している人でした。


Un Homme à la Hauteur」(2016年フランス)

2018年11月 5日 (月)

危険なプロット

こちらは、フランソワ・オゾン監督のサスペンスです。

文学に造詣の深いファブリス・ルキーニが、生徒に小説の手ほどきをする国語教師というはまり役。
ストーリーに引き込まれたばかりでなく、ジェルマンの教え方や文学の解釈についても、興味深く聞くことができました。

クロードの作文に登場する同級生ラファとその家族が、最初は完全な創作ではないかと疑ったのですが、本当に存在してクロードと親しくなっていたので、見込み違いでした。

でも、後半の展開は多少予想していて、ジェルマンの指導が思わぬ方向に行ってしまうだろうことは推測できました。

影響されやすい私は、自分も小説を書いてみたくなりましたが、なにぶん想像力がないので、せめて上手な文章を書けるようになって、このブログを読んでくださる人たちを愉しませることができたらいいのにと思っています。


Dans la Maison」(2012年フランス)

2018年11月 4日 (日)

みんなで一緒に暮らしたら

11月は、例年通りフランス月間です。
まずは、ジェーン・フォンダやジェラルディン・チャップリンなど国際派女優も出演のこちらの作品から。

日本でも高齢化社会が進んでいるので、仲間内が一つ屋根の下で共同生活することも、選択肢の一つとしてアリなのかなと考えさせられました。
皆で1人の介護士など雇えば効率的ですしね。今回のディルクは介護士ではありませんが。

ディルク役のダニエル・ブリュールが、この映画を見ることにした理由の一つでもありますが、ディルクのような若者の存在がこの共同生活のスパイスになっているというか、特にジャンヌと育む友情がとても好ましく感じました。

仲良し5人組でも、家はグチャグチャで皆の仲もグチャグチャになる後半の展開には笑いましたが、元は親友同士だし、歳を取ると若かりし頃の失態には寛容になるので、心配はしませんでした。

ジェーン・フォンダは、当然本人がフランス語を話しているのでしょうね? 若干訛りはあるものの(フランス在住のアメリカ人という役だし)上手なフランス語でしたが、ロジェ・バディムと結婚し「バーバレラ」でフランスのミューズだったぐらいだものねと納得しました。


Et Si On Vivait Tous Ensemble?」 (2011年フランス・ドイツ)

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