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2017年11月10日 (金)

テレーズの罪

今日のフレンチシネマは小説の映画化です。勝手に「ボヴァリー夫人」のような話を想像していましたが、違いました。

そもそも、19世紀が舞台と思っていたら第1次大戦後でしたし、ユダヤ人が出てきたので迫害の話に繋がったりするのかと思ったら、それもなし。
今なら当然の女性の自立がままならない時代に、抑圧された進歩的なテレーズが辿る運命を描いた話でした。

最初は政略結婚にも疑問を持たず、自ら進んで縁談を受け入れて、恋愛よりも安定して落ち着いた生活を望んでいるかに見えたテレーズ。むしろ幼なじみのアンヌの方が自由奔放な恋愛に憧れるタイプでした。

ユダヤ人のジャンと深い語り合いをしたのがきっかけだとしても、沸き上がった疑念が抑えきれなくなった時に、ふと目にしたチャンスに飛びついてしまったのは、この時代だからというだけでなく、やはりテレーズの中に狂気めいたものが潜んでいたということなのでしょうか。

そんな複雑な人間の心理について考えされられたのは、小説の時点できちんと描かれているからだと思い、原作も読んでみたくなりました。


Thérèse Desqueyroux」(2012年フランス)

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