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2017年5月

2017年5月31日 (水)

ミケランジェロ・プロジェクト

昨日「黄金のアデーレ」で、ナチスが奪った絵画の話が出たので、今日はこちらの映画を見ることにしました。

描きようによっては、もう少しシリアスに戦争の悲惨さを訴えたりすることもできたのでしょうが、エンタメ性を重視した作りになっていました。
好みかどうかはともかく、史実を埋もれさせず広く知ってもらうためには、有効な手法であるとは思います。

ジョジクルとマット・デイモンが出ているのは知っていましたが、ジョン・グッドマンやジャン・デュジャルダンなども出ていました。
特に、ビル・マーレイとボブ・バラバンが演じる、キャンベルとサヴィッツの凸凹コンビは良かったですね。また、「ダウントン・アビー」(私は見ていないけど)のヒュー・ボネヴィルもいました。

ナチスに奪われた美術品を取り返すだけでなく、ソ連軍が横取りしようとするのも阻止する必要があったなんて、本当に大変な仕事だったんですね。
取り戻せたのは全体のどのくらいだったのかわかりませんが、彼らの功績を称えると同時に、永遠に失われてしまった宝についても思いを馳せました。


The Monuments Men」(2014年アメリカ)

2017年5月30日 (火)

黄金のアデーレ

映画化される前に実話のほうを耳にしていて、公開時に見たいと思っていた作品です。

オーストリア政府が国の宝を渡したくないのはわかるのですが、所有権だけ移譲して借り受ければよかったものを、強硬に拒んだ理由は何なのでしょうか。どこの誰ともわからない人物が要求したならともかく、絵の所有者がマリアなのは明らかなのに。

私は裁判を体験したことがありませんが、映画やドラマを見ているだけでも大変そうなのはよくわかるし、しかも国を相手取るとなると闘うだけで疲弊してしまうでしょうから、もしかしてそれが狙いだったのでしょうか? 実際マリアも途中で挫折しかけましたしね。

彼女が弁護士として雇ったのは、家族ぐるみのつきあいがあって、やはりオーストリアにルーツを持ったランディですが、彼がかの音楽家シェーンベルクの孫というのは本当なんですよね?

また、ウィーンでマリアとランディに近づいてくるジャーナリストが、裏がありそうで怪しい気がした(自ら愛国者と言っていたので、実は政府の回し者なのではと思ってしまった)のですが、それは杞憂でした。

そのジャーナリストには、私のお気に入り俳優ダニエル・ブリュール。そして、オーストリア文化省の役人でちらっと出ていたのは、「刑事フォイル」のアンソニー・ハウエルでした。


Woman in Gold」(2015年アメリカ・イギリス)

カンヌ映画祭総まとめ

昨日の授賞式に追加して、2年前にも記事を紹介した(→こちら)フランスの映画情報サイトから、カンヌ映画祭開催中の様子を抜粋します。
(元記事→http://www.lexpress.fr/culture/cinema/videos-festival-de-cannes-les-huit-moments-forts-de-cette-premiere-semaine_1910622.html


「カンヌ映画祭の主な10の瞬間」

1.ウィル・スミス、レッドカーペットで大興奮
  車を降りた瞬間からじっとしていられず、ジェシカ・チャステインやアニエス・ジャウィら
  と楽しむ

2.開会式での熱烈キス
  モニカ・ベルッチとアレックス・ルッツは、情熱的なダンスの後で、悩ましげなキスを交
  わす

3.マンチェスターのために黙とう
  映画祭関係者やカンヌ市長、イザベル・ユペールらが、犠牲者のために黙とうする

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2017年5月29日 (月)

カンヌ映画祭閉会式

今年は珍しく、開会式から閉会式まで、カンヌをかなり力入れてフォローしてしまいました。
開会式と同様、この授賞式もまともに見たのは初めてだったので、かなり新鮮でいろんな発見がありました。

まず、プレゼンターが出てきても、結局発表はすべて審査員長がするのが面白いと思いました。プレゼンターは、最初に一言発言して、あとは本当に「賞を授与」するだけ・・・。そして、授与後に舞台上で、受賞者とプレゼンターが並んで写真撮影会。

ウィル・スミスがニコール・キッドマンに名誉賞(70回記念賞)を授与するのに、ニコールが欠席なもんだから、「自分一人でも写真撮影していいよ~」と言うのに笑いました。

笑ったといえば、男優賞受賞のホアキン・フェニックスが、受賞すると思ってなくてバスケシューズだったこと・・・。服はちゃんと着てるんだから、なぜ靴だけ履かない??

女優賞のプレゼンターにイレーヌ・ジャコブが出て、久々に見たけれど、ちっとも変っていなくてキレイなのにビックリ。グランプリ発表のコスタ=ガブラス監督も懐かしくて、この人何歳になったのかなと思ってしまいました(今調べたら、84歳でした)。昔、このギリシャ人監督の「戒厳令」とか「Z」とかに影響を受けたんですよね。

アカデミー賞と違って、候補作がこれから公開される作品なので、情報が少なくてよくわからないところが難点ですね。
でも、パルムドール受賞作は、皮肉の聞いたコメディだそうて、何となく気になりました。同じ監督の「フレンチアルプスで起きたこと」も積ん録になっているので、見てみようかなと思いました。

2017年5月28日 (日)

マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章

一作目の「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」が面白かったので、この続編も公開時から気になっていました。

さすがに1作目の新鮮さはないのですが、登場人物に馴染みがある分、彼らの恋模様を友人目線で温かく見守っている気分でした。

前作は当然ながら滞在客に焦点が当たっていましたが、今回は、ホテルの拡張計画に伴うドタバタが中心。冒頭でカリフォルニアのシーンから始まった時に、「インドのホテルなのに?」と思ったけれど、融資の相談に行ったのでした。

今回の新顔として、リチャード・ギアが出るのは聞いていましたが、別のホテル滞在客タムシン・グレイグ(「マット・ルブランの元気か~い?ハリウッド!」)と、融資の会社のデビッド・ストラザーンがいました。

ラストはボリウッドっぽいダンスで楽しかったですね。原題にあるsecond bestが「二番手の(=一番ではない)」ということなので、このネーミングはどうなのかなーと思っていたら、それも最後で明らかになり納得しました。


The Second Best Exotic Marigold Hotel」(2015年イギリス・アメリカ)

2017年5月27日 (土)

ファインディング・ドリー

前作「ファインディング・ニモ」を見た後すぐに続けて見るつもりが、横道にそれてしまいましたが、ようやく見ました。でも、続編が13年後に作られたことを考えれば、数日空いたぐらい、どうってことないけれど。

前回ニモは水槽の中でのんびり(?)泳いでいたせいか気づきませんでしたが、今回大海原の激流にいる彼は、右の未発達な胸ビレをパタパタせわしなく動かしていて、それがたまらなく愛らしかったです。

左の普通の大きさの胸ビレは、お父さんのマーリンと同じく、ゆったりヒラヒラ動かしているので、右だけ大変だとは思うのですが、制作者のそんな芸の細かさに脱帽。

ドリーはなんでもすぐ忘れちゃうので、見ていてハラハラし通しでした。マーリンとニモがドリーを追いかけ、親に会えてハイ終わりって筋書きではなかったけれど、それだったらニモとドリーが入れ替わっただけで、面白味がありませんものね。

今回気に入ったキャラは、ジンベイザメのデスティニーとシロイルカのベイリーのコンビ。ベイリーの声はタイ・バーレル、ドリーの助っ人タコのハンクの声はエド・オニールだそうで、「モダン・ファミリー」繋がりでした。


Finding Dory」(2016年アメリカ)

それぞれのシネマ

今年で70回目のカンヌ映画祭ですが、10年前の60回を記念して制作された映画を見ました。

映画館をテーマに3分のショート・フィルムを、33人の監督に撮らせたものですが、3分といえども個性が出ていて、見ごたえがありました。

私が一番気に入ったのは、クロード・ルルーシュが自分と親の体験を綴った作品。次が、イニャリトゥ監督で、短い中に充分ドラマ性を見せるストーリーでした。ナンニ・モレッティがひたすら独白する作品も、彼の映画愛が感じられて良かったです。

アキ・カウリスマキやウォン・カーウァイは、色彩やセット・映像からすぐに監督の作品だとわかったし、デビッド・リンチやラース・フォン・トリアー、デビッド・クローネンバーグは、鬼才らしさが出ていました。

アンゲロプロス作品のジャンヌ・モローや、オリヴェイラ作品のミシェル・ピッコリなど、短編なのに大物俳優が起用されていて驚いたりもしました。

以下、本作に参加している監督を登場順に列挙しておきます。

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2017年5月26日 (金)

ロバート・アルトマン

カンヌ受賞監督のインタビューを見ていたら、映画監督に迫ったドキュメンタリーを更に見たくなり、やはりカンヌで評価を受けたアルトマンについての映画を見ることにしました。

以前お薦めシネマで「MASH」を紹介したように、アルトマン監督の作品は結構好きですが、あの魅力的な群像劇より前に、平凡でB級な映画やテレビドラマの脚本や演出を手掛けていたとは知りませんでした。

自由裁量で制作するために苦労を重ねたこと、特に昔は、スポンサーやテレビ局、配給会社やプロデューサーなど様々な圧力があったことを考えると、彼の経歴の浮き沈みも仕方なかったのかなと思います。

まだ見ていない「ナッシュビル」や、大好きな「ゴスフォード・パーク」、そして「ザ・プレイヤー」も久々に見たくなりました。


Altman」(2014年カナダ)

カンヌ 伝説が生まれる街

現在開催中のカンヌ映画祭についてのドキュメンタリーを見ました。過去にパルムドールを受賞した監督たちのインタビューです。

興味深い話をたくさん聞きましたが、改めて思ったのは、20代の若者(新進の映画作家)が意外に多いのは、やはり新鮮な作風が評価されやすいからなのかな、ということ。

ミヒャエル・ハネケやダルデンヌ兄弟のように、若くない受賞者もいますが、長編映画での経歴が浅いうちに選ばれているという意味では、似たような状況ですよね。

また、ノミネート候補作品が限られ、受賞結果に審査員の主観が反映されるのも、カンヌならでは。ソダーバーグの受賞作が、元々「ある視点」部門だったのにコンペ作品に繰り上がり、尚且つ審査員長もコッポラからヴィム・ヴェンダースに交代したという、偶然の出来事の産物だと知って驚きました。

そのヴェンダース監督はというと、受賞の重圧から、その後3年間映画を撮れなかったという意外な一面も。

他に、エミール・クストリッツァ、ナンニ・モレッティ、マーティン・スコセッシ、ジェーン・カンピオン、アピチャッポン・ウィーラセタクンらがインタビューを受けていますが、エンドクレジットにタランティーノの名前もあったのに、インタビューシーンはありませんでした。


La Légende de la Palme d'Or」(2015年スイス)

2017年5月24日 (水)

ニュー・トリックス シーズン2

第2シーズンが終了しました。

前回シーズン1の開始時に書いたように(→こちら)、既にシーズン8~11を見ているので、見逃している部分の穴埋めをしている気分なのですが、最初のうちはUCOSメンバーの私生活が詳しく描かれているのがいいですね。

前述の娘・息子の話の他、ブライアンの妻エスターとの関係や、ジャックの持病についても出てきていました。

ジェリーがこの頃から、背中に継ぎ当てデザインの茶色いコートを着ているのも、面白いなと思いました。シリーズ後半では最早トレードマークですが、ずーっと着ているってことは10年以上ですよね⁈

また、やはりシリーズ後半になっても出ているストリックランドが、シーズン2で初めて出てきた時には、若くてカッコよかったのでドキドキしました。出だしはUCOSに厳しい(良く言えば意欲的な)上司でしたが、その後もいい関係を築いているんだと嬉しく思いました。


New Tricks」(2005年イギリス)

2017年5月23日 (火)

ファインディング・ニモ

今日はのんびりしたかったので、シリアスな映画は避け、アニメをセレクトしました。見逃していた、アカデミー賞長編アニメーション受賞作です。

タイトルから、ニモを探す話だとは思っていましたが、ニモを探すパパのマーリン&旅の仲間ドリーの冒険だけでなく、捕まったニモの脱出劇の話もありましたね。

特に、同じ水槽でニモを助ける、ニモと同じ「海」出身(他はショップ出身)のギルが、クールで気に入りました。
そうそう、水槽の置いてある歯科医院のおもちゃ箱に、「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤーを発見!

インサイド・ヘッド」ほど大人向けな感じはなかったのですが、過保護なマーリンと、ニモの成長物語として楽しめたし、今後も見ず嫌いなくアニメにも手を出していこうと思います。

それにしても、カクレクマノミって、姿はもちろん、名前からしてカワイイですよね。英語ではclownfishというみたいで、ネーミングの可愛らしさはイマイチです。


Finding Nemo」(2003年アメリカ)

2017年5月22日 (月)

わすれた恋のはじめかた

シリアスな恋愛映画が続いたので、気楽なラブコメでも見ようと選びましたが、コメディではありませんでした。

ジェニファー・アニストンなのでコメディかと思ったのですが、アーロン・エッカート演じる主人公のバークも、怪しい自己啓発セミナーの主催者かと思っていたら、まじめに自分の体験を他人に役立てたいと思っている人だったし、想像と違いました。

ただ、バークが妻の死になにがしかの負い目を感じている気はしていて、義父も娘の死で儲けているバークを非難している風だったし、裏に何かありそうだと思ってはいました。

それが後半で明らかになった時に、誰も彼を否定せず全員が普通に受け入れるのが、現実感なさすぎではありますが、話の中心はラブストーリーなので、まあいいかという感じです。


Love Happens」(2009年アメリカ)

2017年5月21日 (日)

抱擁のかけら

もう1本、アルモドバル監督の見逃しシネマを見ました。

ペネロペ・クルスが主人公かと思ったら、盲目の作家マテオが主役で、彼が回想する過去の中で、かつて愛した女性レナの役が彼女でした。

最初は、現在と過去の交錯がついていきづらかったのですが、回想シーンが中心になってからは、ようやく落ち着いて見ることができて、登場人物の人間関係もはっきりと把握することができました。

現在のマテオが女たらしなので、レナとの純愛が見たままに受け取れなかったのですが、過去の経験が彼を変えてしまったということなのでしょうか。

ラストは希望の持てる終わり方で、特に、マテオをサポートする青年ディエゴが素直な感じで救われました。
ストーリーはありがちなメロドラマながら、そう思わせないところがアルモドバル監督ならではでした。


Los Abrazos Rotos」(2009年スペイン)

私が、生きる肌

今日は、カンヌ映画祭の審査員長ペドロ・アルモドバル監督の作品を見ることにしました。

屋敷に軟禁状態のベラが、整形外科医ロベルの亡き妻に似せて顔を変えるというのはわかりましたが、どういういきさつで連れてこられたのかが、最初は疑問でした。
精神的に参っている様子もなく、自由意思で滞在しているようだけれど、自殺未遂したところを見ると、やはり意に反しているらしいし。

それに、家政婦らしきマリリアが何も言わずにいるのも不思議で、ロベルの行動に正当性を見出しているのかと思ったりもしました。

そうしたら、同時並行で少しずつ描かれていた、ロベルが家族を失った過去の出来事との繋がりが見えて、それが本当に予想外で驚きました。
ただ、自分の倫理の許容範囲をあまりに超えすぎて、ついていけない展開でした。

ハリウッド映画でのバンデラスを見過ぎてしまって、スペイン語を話す彼が何だか違和感を憶えてしまいました。


La Piel Que Habito」(2011年スペイン)

2017年5月20日 (土)

カンヌ映画祭開会式

以前書いたように(→こちら)、いつもは関心もない開会式ですが、今年70周年だそうなので、5月17日(水)に行われた式の録画放送を見てみました。

まずレッドカーペットですが、あんな風に全員を事細かに紹介するとは思いませんでした。米国アカデミー賞なんかと違い、対象となる作品も出席者も限られているから、できることなのでしょうが。

審査員長がペドロ・アルモドバル監督なのは聞いていましたが、「ラブストーリーズ」で見たばかりのジェシカ・チャステインや、「ピウス13世」「グレート・ビューティー」のパオロ・ソレンティーノも審査員でした。

そして、ウィル・スミス。過去の審査員の顔ぶれはよく知りませんが、ハリウッド・スターの参加はあったとしても、演技派や性格俳優が選ばれているように思うので、彼もとうとうその仲間入り? でも、一人陽気な感じで目立っていました。

もう一組レッドカーペットで見たのは、「Les Fantomes d'Ismael」の関係者たちで、アルノー・デプレシャン監督にマチュー・アマルリック、マリオン・コティヤール、シャルロット・ゲンスブール、ルイ・ガレル、イポリット・ジラルドと、このメンバーを見ただけで、もう映画を見たくなりました。

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きっと、星のせいじゃない。

相変わらず恋愛映画を見続けています。今回は、シャイリーン・ウッドリーとアンセル・エルゴートの「ダイバージェント」コンビが、兄妹から恋人に役柄を変えて出演している作品です。

病気の少女と青年の恋愛という話はありがちですが、ガンだろうと死期が迫っていようと、恋に一生懸命なのはどの少女も同じ!というわけで、不滅のテーマなのでしょうね。

でも、見るからに健康そうな?(失礼!)主人公だったので、「17歳のエンディングノート」のダコタ・ファニングのように、今にも消えてしまいそうな雰囲気はなく、安心して見ていられました。

好きな小説のラストのその後を必死で知りたがっていたのは、小説ではなく自分が死んだ後のためだったのでしょうが、「その後」はある意味、彼女自身で見つけられたのではないかと思いました。

劇中で流れるジェイク・バグの曲が印象的で、声に特徴があるからすぐに彼だとわかったのですが、最近名前を聞かないので充電中なのかと思ったら、ちょうど今、来日中のようです!


The Fault in Our Stars」(2014年アメリカ)

2017年5月17日 (水)

ラブストーリーズ エリナーの愛情

引き続きこちらを見たら、同じ出来事を両面から描いているわけではなく、コナー側で欠落していたエリナーの行動についての話でした。とはいえ、もちろん相関関係にあります。

例えば、コナー版で、エリナーの実家に行った時に写真の壁を見つめていたシーンは、エリナー版で、彼女が実家に戻った時に外していた写真の隙間を見ていたのだとわかりました。また、コナー版で、エリナーを追いかけて大学の教室に入った時に、遠目に授業をしている姿が見えた教授が、ヴィオラ・デイヴィスだったとエリナー版で気づいたりしました。

その大学のシーンで初めて、2人の出来事が一致するのですが、完全に同じ場面になっていないのは、エリナーの記憶している場面を再生したということなのでしょうか。
他にも2回ほど、エリナー視点で描かれる出来事が、コナー版と微妙にズレていて、しかも後にいくほどズレが大きくなっていました。

コナー版で原題を見た時に「あれ?」と思っていたら、こちらでエリナーの名前の由来が明かされ、やはりビートルズの同名曲から取ったものでした。


The Disappearance of Eleanor Rigby: Her」(2013年アメリカ)

ラブストーリーズ コナーの涙

1つの出来事を2つの側面から描く映画はいくつもありますが、別々の独立した1本の作品にしたところが面白いなと思って、興味をひきました。

どちらを先に見た方がいいのかわからず、先に放送されていたこちらをまず見ましたが、公開時もこの順で上映されていたのかな?

子供を失くして別れる夫婦の話もよく聞くけれど、自分の悲しみに手一杯で、相手を思いやる余裕がなくなるからかもしれませんね。それに、男女では対処の仕方も異なるのだなと感じました。

少なくともコナーは、何もなかった振りをして前に進むことで、乗り越えようとしている気がしました。
彼の父親も多くを語らないタイプでしたし。でも、不器用ながらも息子を見守る姿が好ましく見えました。


The Disappearance of Eleanor Rigby:Him」(2013年アメリカ)

2017年5月16日 (火)

チャーリー・モルデカイ

以前見た映画「チャーリー・モルデカイ」が軽妙で悪くなかったので、原作も読んでみることにしました。

もっと最近の本かと思っていたら、1972年に書かれた小説でした。当時の流行や社会情勢に言及したジョークも多く、そのせいか文章がすっと頭にはいってこなくて、主人公のキャラに合わせたふざけた会話調の文体も意外に苦戦し、読み進めるのに時間がかかりました。

そういう意味では、映画の方が現代風にアレンジされていて、わかりやすかったのだと思います。

登場人物も、本のチャーリーはでっぷりお腹の中年オヤジだけれど、ジョニデが演じると魅力的な中年貴族になっていたし、チャーリーと敵対するマートランドも、映画では、時に対立しても互いを認め合う仲だったので。

単にユアン・マクレガーが好きなので、彼の演じたマートランドが完全に嫌な奴という設定が、受け入れられなかっただけかもしれません。

4部作(4作目は著者亡き後に加筆して完成)らしいのですが、残りをすぐ読む気になれず、第1部のみでいったん終了しました。


チャーリー・モルデカイ1 英国紳士の名画大作戦」(キリル・ボンフィリオリ著・角川文庫)

2017年5月14日 (日)

ズーランダー No.2

前作「ズーランダー」から15年、何で今頃になって続編を作ろうと思ったのか不明ですが、長いブランクの後で続編を作るのが流行りだからかな? 「トレインスポッティング」とか「ジム・キャリーはMr. ダマー」とか。

2001年の前作当時は、ベン・スティラー演じるズーランダーが思いの外かっこよかったけれど、今はさすがにねー。
そのせいか、興行的にはイマイチだったようですが、有名人が本人役で大挙出演しているのを見るだけでも楽しめました。

まず冒頭で、コメディらしからぬシリアスかつカッコいいアクションシーンで始まったので、一瞬「ん?」と目を疑いましたが、そこで登場したのがジャスティン・ビーバー! でも、すぐにやられちゃいました(笑)。

さらにアッシャーやデミ・ロバートらの名前が次々と出てきて、ついにはスティングまで!
ミュージシャンだけでなくファッション業界からも、マーク・ジェイコブズやヴァレンティノなど続々参戦。

俳優陣では、キーファー・サザーランドやスーザン・サランドンが、「あの場面でよく真剣な演技ができるなー」と役者根性を見た思いでしたが、極めつけはベネディクト・カンバーバッチ! あまりのショーゲキに思わず一時停止ボタンを押して、笑いをおさめるのに必死でした。よくこんな役を引き受けましたね!

・・・ってな感じで、ストーリーは二の次の、有名人お楽しみ会でしたbleah


Zoolander 2」(2016年アメリカ)

2017年5月13日 (土)

NCIS:ニューオーリンズ シーズン2

こちらは第2シーズンが終了です。

第1シーズンの時(→こちら)、車椅子のパットンにレギュラーになってほしいと期待していましたが、ATF出身のパーシーと共にめでたく正式に仲間入りしました。
そのせいもあって、シーズン1より楽しめるようになってきた気がします。

NCIS」とのクロスオーバーの関係で先に見ちゃった第12話で、ブロディの髪の毛が長くなっているのが違和感でしたが、途中でまた短くなったので、不評で元に戻したのかと思ったけれど、また伸びてきました。

そのブロディですが、シーズン最終の22-23-24話で、国土安全保障省のルッソ捜査官と親しくなります。
このルッソを演じるのが、私が「ジャック・ハンター」でこき下ろしたアイヴァン・セルゲイで、その後あちこちのドラマでゲスト出演しているのを見ても印象を変えられず、しかもすっかりでっぷりしちゃって、ブロディが惹かれるのが信じられませんでした。

まさかこのまま次シーズンから準レギュラー入りなんてならないよね?なんて思いながら見ていたら、大丈夫だったので一安心でしたhappy01(I・セルゲイのファンの方がいたらゴメンナサイ)。


NCIS:New Orleans」(2015~2016年アメリカ)

2017年5月12日 (金)

シカゴ P.D.

こちらも第1シーズンを見終わったので、すぐに第2シーズンも始まりますが、一旦まとめたいと思います。

シカゴ・ファイア」でも書いたように、最近見始めた「シカゴ・メッド」も含め、シリーズ3作品とも見ていますが、犯罪捜査が好きな私は、やはりこの「P.D.」が一番好きかも。
とはいえ、悪徳警官あがりのボイトに抵抗を感じてもいます。正義感一杯のドーソン兄アントニオが好きで、彼の存在に救われています。

でも、「Law & Order:性犯罪捜査班」とのクロスオーバーで何回か見かけていたため、ボイトのことも完全に嫌いにはなれず、複雑な気もします。
ボイトを捕える側だったアントニオも、特捜班で共に過ごすうちにボイト擁護派に回ったし。

まあ、「刑事ジョン・ルーサー」のように、犯人逮捕のためにはある程度の行き過ぎ捜査も、致し方ないということなのかもしれません。

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2017年5月11日 (木)

クリミナル・マインド 国際捜査班

第1シーズンを見終わりました。

海外での事件を捜査するという以外は、本家「クリミナル・マインド」とほぼ一緒ですが、国によっては、その文化に根差した犯罪が中心となる分、プロファイリングや猟奇度は若干少な目だったように思います。

それと、クララ(どうもルビローサちゃんと思ってしまうアラナ・デ・ラ・ガーザ)が、どの国に行っても現地の風習や言語に通じているのが、出来過ぎな気もしました。人類学の知識があるのかもしれませんが、毎回必ず現地の言語をペラペラ話しているのが疑問で。(※WOWOWの紹介によると、13か国語!に堪能だそうです。)

私のお気に入りは技術分析のモンティ。チームは皆海外に行ってしまっているため、アメリカ国内の被害者家族の対応もして大変そうですが、「クリマイ」のガルシアとも仲良しのようで、彼女もちらっと出てきていました。

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2017年5月10日 (水)

映画教室の夢

最近夢を見ても覚えていないことが多かったのですが、久々に覚えていたのがこちらの話。

バットマン映画の上映会が行われると聞いて、アーロン・エッカート(ってことは、正確には「ダークナイト」ですね)好きの私は、友人を誘って行ってみることにしました。
公民館のようなところかと思っていたら、学校の教室のような作りの場所で、映写機の不具合で上映が始まらず、隣の部屋で別の映画が上映されると聞いて、そちらに行くことに。

すると、そこでは映画を見て講義(解説?)をするらしく、まずユアン・マクレガーの映画の上映が始まりました。私が見たことのない映画で、何かは不明ですが、大衆向きではないミニシアター系の作品でした。

上映途中にもかかわらず、「バットマンのほうの映写機が直ったので上映します」とのアナウンスをしに来た人がいて、ユアンの映画に退屈していた友人を含め、何人かは出て行ってしまい、部屋は空席が目立つようになりました。

そして気づいたのは、通路を隔てた隣の席に、アンドリュー・ガーフィールドがいたこと! そして、前方に座っている講師はトム・ハンクスだったのでした!

・・・と、覚えているのはそこまで。でも、久々にいろんな俳優(の名前)が出てきて楽しめました。

2017年5月 9日 (火)

ヴィンセントが教えてくれたこと

ビル・マーレイの気難しいオヤジぶりが面白そうで、見たいと思っていた作品です。

実際見てみると、気難しいどころか毒吐きまくってすごかったです。身重のナオミ・ワッツとベッドインしていてビックリしたら、ロシアあたりからきた移民娼婦らしくて、訛りの強い英語がインパクトあったし。

少年オリヴァーが妙にませてて、よけいヴィンセントとのコンビぶりが生きていましたね。偏屈老人と少年の交流というと、クリントの「グラン・トリノ」を思い出しますが、そこはビル・マーレイなので、テイストが全く違いました。

子役のジェイデン・リーベラーという子は、これが映画初出演のようですが、涙ぐむシーンとか、かなり演技派でした。
シングルマザーの母親役メリッサ・マッカーシーも、ほぼシリアスに徹した(ごく一部例外ありbleah)のが新鮮で良かったです。

後半は、まさかそんな展開になるとは思いませんでしたが、その分偏屈オヤジに愛着を感じてきて、ジーンときました。


St. Vincent」(2014年アメリカ)

2017年5月 8日 (月)

ナイト・ビフォア 俺たちのメリーハングオーバー

二日酔いネタの「ハングオーバー!」みたいな話かと思っていましたが、酔っ払いはしても、記憶は失いませんでした。アイザックは一部トリップしちゃってたけど。

イーサンは恋愛に失敗、アイザックは子育てに不安、クリスは有名スポーツ選手の仲間入りに必死、とそれぞれ悩みを抱えていますが、それとバカ騒ぎとの繋がりもイマイチで、ドタバタもついていけなかったし、あまり面白くありませんでした。

ただ、怪しいヤクの売人マイケル・シャノンが、相変わらずのクセ者ぶりで異彩を放っていたのが良かったです。
また、アイザックが間違って携帯でやり取りをする見知らぬ男ジェームズが、ジェームズ・フランコ本人役だったのが、嬉しい驚きでした。

ラストの、「大人になると友だちでいつづけるのは難しいけれど、その分努力しないと」というセリフは、真実だなと思いました。


The Night Before」(2015年アメリカ)

2017年5月 7日 (日)

シカゴ・ファイア シーズン2

一話完結じゃないこともあって、最初はそれほどハマっていなかったこのドラマですが、登場人物にだんだん馴染んできたせいか、最近は順調に見続けています。
スピンオフの「シカゴP.D.」と「シカゴ・メッド」も見ているので、クロスオーバー的にちょくちょくメンバーが出てきて、その関連で面白さを感じてきたというのもあります。

メンバーの中では、シーズン2から出てきたクラーク(ジェフ・ヘフナーがカッコイイ!)が気に入って、それも楽しめるようになった理由の一つだと思うのですが、レギュラーになってくれるのを期待したのに異動になっちゃって、残念です。

でも、救急隊のチャウトみたいに、他のシカゴ・シリーズにゲスト出演するかもしれないし、なんて思っていたら、どうやら「シカゴ・メッド」に行くみたいで、やったー!

第2シーズン最終話はクリフハンギングな終わり方でしたが、第3シーズン第1話のプレミア放送も見たので、大半のメンバーは事なきを得て、引き続き活躍してくれそうです。

別のドラマ「ルシファー」(こちらも面白そうで気になる)に出演しているローレン・ジャーマンは、どこかで去ると思っていましたが、このタイミングだったんですね。でも、シェイが51分署にやって来た日のことが最後に描かれて、いいエピソードでした。


Chicago Fire」(2013~2014年アメリカ)

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