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2016年12月24日 (土)

インヒアレント・ヴァイス

70年代のハードボイルド風な探偵が主人公の話かと思っていたら、かなりヒッピーな人物でした。

しかも、最初のうちはストーリーがよくわからなくて、でも決してつまらないという訳ではなく、何が起こっているのか理解できないまま、同様に手探りで事件を解明しようとする主人公ドックについて行っている感じでした。

ナレーションも、トーンのせいなのか占星術の話が入るせいか、明快な言葉で語られているにもかかわらず、何だか曖昧な説明を聞いているように思えました。

登場人物もたくさんいて、そのせいで多少混乱したというのもありますが、知人の紹介にしても関係者が次々とドックに依頼してきて、事件の糸がつながるのは都合良すぎな気もします。

また、新しい人物が出てくる時に、すぐに顔を映さず胴体から入るカメラワークが、ドックの視線を追ったという設定なのかもかもしれませんが、私には違和感でした。

1970年という時代を反映し、ブラックパンサーやニクソン大統領、ベトナム戦争といった社会情勢や、当時の退廃的な雰囲気は良かったです。
ドックの姿も、ヒッピーヘアにサングラスをかけていると、ジョン・レノンみたいに見えました。


Inherent Vice」(2014年アメリカ)

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コメント

こちらでも(ペコリ)
私は、思ったより「良かったナァ」って印象でした。
ラストでドクが独白している通り、「何も変わらない」んですよね。
元恋人も、今は傍にいるが、それも何時までか確証も無いし。
相変らず、ヤクザな商売だし。こんな生活だし。
でも、物語の始まる前、とは、やはり違う。
それは、ドクがこの物語で経験したこと、であって
それが、思考や検証、そして感情に作用しているのは、間違いない。
見えない部分が、確かに変わっている・・・・
そういうことを言いたかったのかナァって思いました。
コレ、元恋人=Katherine Waterston、ですよね。
Samの娘さん・・・次女さんです。
この作品の過激な性描写を、パパは大丈夫かナァ?って
プレミア公開時には、マスコミで揶揄されていましたよ。
でも、本人のコメントはなかったような・・・
Katherine自身は、この映画に出演することは、
家族で話し合った、と言っていましたが。
パパ、「女優なんだから」と、自分で納得させたかナァ?とか(笑)

なるほど、そういう解釈なんですね。
事件を追う探偵という表面的なストーリーしか見ていませんでした。

リィンさんの愛する検事長の娘さんが出ていたのも、
教えていただくまで気づきませんでしたが、
あまり似ていなかった(母親似?)からかな?

若いお嬢さんが思いっきりヌードで大胆だなーと考えながら見ましたが、
ストーリー上必要には思えるので、パパも納得するしかないですよね。

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