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2016年7月

2016年7月31日 (日)

第9地区

ただのエイリアン映画だと思っていたら、想定外に面白かったです。

まず、そもそもの設定が異例。普通は、地球に敵対的襲撃をかけてくる(「インデペンデンス・デイ」「宇宙戦争」など)か、友好的共存を図ろうとする(「コクーン」「未知との遭遇」など)かのどちらかだと思うのですが、エイリアンが栄養失調の難民として地球人に救助されるなんて!

南アフリカ出身のニール・ブロムカンプ監督が、母国のアパルトヘイトを風刺したとのことですが、私は昨今の移民問題そのまんまだなと思いました。
ほとんどは平和的でごく普通の人(エイリアン)なのに、犯罪が多発したせいで、彼ら全体に非があると反発し退去を求めるグループと、人権(エイリアン権?)を守ろうとするグループがいて。

ドキュメンタリー形式なのも妙なリアルさを感じたし、一方で、エイリアンのエビみたいな体型(私はむしろバッタを連想した)から、なぜかキャットフード好きという笑えるシチュエーションも。

とにかく話がどんどん予想していない方向に進んでいって、こんなストーリーを創作したなんてホントにすごいと思いました。
後半は一転、アクションでハラハラ・ドキドキしたし、風刺とか難しいことを考えずとも、単純に楽しめる作品だと思います。

ラストも、ハッピーエンドとかアンハッピーエンドということではなく、あくまで実録風なのがグッドでした。


District 9」(2009年アメリカ・ニュージーランド)

泥棒は幸せのはじまり

ジェイソン・ベイトマンがメリッサ・マッカーシーにIDを盗まれる話とだけ知っていて、マッカーシーの好きな私は楽しめるだろうと思って見始めました。

しかし、IDを盗まれたサンディには子供もいて、生活にも余裕がないと知り、彼の方に同情・・・。更には失業の危機に陥り、「コメディじゃないじゃん! どうせならお金持ちから盗んでよ!」と思ってしまいました。

でも、そんな苦境にあったからこそ、警察の逮捕を悠長に待っていられないサンディが自ら捕えに行こう、となった訳で、必然的な設定だったのかもしれませんね。

それに、犯人ダイアナのいるマイアミからサンディの住むデンバーまでのロードムービー的要素と、その間に何となく絆が出来ちゃう2人組の珍道中で、後半はなかなか面白かったです。

ダイアナを追いかける雇われ殺し屋のロバート・パトリックがハマリ役だったし、2人が泊まるモーテルの受付には、メリッサの夫ベン・ファルコーンが!

サンディの嫌味な上司ジョン・ファブロー(「シェフ」)は、最初の方しか出なくて、ダイアナが彼の偽造IDを作ったことが発覚した後の彼の様子が見たかったのに、それは全く描かれなかったのがちょっとガッカリでした。


Identity Thief」(2013年アメリカ)

2016年7月30日 (土)

カリフォルニア・ダウン

この手の正統派ディザスター・ムービーは、ひと頃よく作られていたものの、最近は少ないせいもあってか、本作はアメリカ公開時にかなり好成績で、続編も決定したと聞きましたが、けっこうツッコミどころ満載でした。

ものすごい地震で大きな建物が軒並み崩壊していく中、主人公の家族はほぼ無傷なところとか、後半で波が襲ってきた時も、彼らの乗ったボートは転覆しないとか。

それに、ヘリで救出に行くから高いところに登れと娘に言ったのに、ヘリが不時着したのは仕方ないとしても、その後で手に入れた飛行機もあっさり手放しちゃって。両親がパラシュートで降りた後の飛行機は、どこかに墜落して他人を巻き込んでないのでしょうか?

なのに、2人の乗ったボートはちょうど、高いところに登り切れなかった娘の前を通りかかり・・・と、ある意味よくできたストーリー(もちろん皮肉)。ただしラストはさすがに、そう単純にはいきませんでした。

離婚まで秒読みだった妻の現恋人がヨアン・グリフィズで、金持ち・自己チューの役が「Forever」と全く違うタイプだったのが違和感でした。

ポール・ジアマッティが良かったのですが、彼演じる地震学者を見ながら、地震の予知はまだまだ進歩を求められる学問だなと改めて感じました。
それでも予知できないよりは、たとえ発生の数秒前でも警告が出て、一瞬の覚悟ができるだけましになりましたよね。

映画を見ていたら、ちょうど関東で地震があり(震度3でしたが)、そのタイムリーさに驚きました。
でも、小さな地震は最近ちょくちょくあるので、そのうち大きなのが来るのではと心配です。


San Andreas」(2015年アメリカ)

2016年7月27日 (水)

ヴァルハラ・ライジング

昨日に引き続き、マッツ・ミケルセン主演のデンマーク映画を。でも、イギリスとの共同制作で、セリフは英語でした。

はっきり言ってストーリーがよくわかりませんでした。奴隷戦士だったワン・アイが、主人を殺して自由となり、聖地エルサレムを目指す人たちと旅をするって話ということは理解できましたが、ワン・アイがどういう人なのか結局不明で。

何しろ会話がほとんどなく、言葉を発する時も文が短く、あまり抑揚なくとつとつと話されるし、ワン・アイに至っては終始無言。

しかも、片目のワン・アイはちょっと怖かったし・・・。戦うシーンではカッコよかったけど、殺し方はかなり残虐で、いろんな映画を見ている私でも目を覆っちゃったところもありました。

でも、1時間半と短めな上、5章に分かれたチャプターを追っていたら、結構あっさり見ることはできました。
ただし、同じニコラス・ウィンディング・レフン監督でも、「ドライヴ」のようなドラマチックな展開を期待してはだめな映画です。


Valhalla Rising」(2009年デンマーク・イギリス)

2016年7月26日 (火)

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮

普段デンマーク映画はほとんど見る機会がありませんが、マッツ・ミケルセン主演で史実の映画化ということで見てみました。

互いに婚姻関係を結んでいたこの時代のヨーロッパ王室の例にもれず、デンマーク王妃はイギリスから迎えられたんですね。その王妃役に、昨日「フィフス・エステート」で見たばかりのアリシア・ヴィカンダー。

デンマーク王クリスチャンに医者が必要になり、雇われたドイツ人医師ヨハンと王妃が恋仲になるわけですが、医者といっても精神不安定な王のセラピスト的役割の方が多くて、しかも彼を気に入った王がどんどん頼りにして、国政まで任せちゃうっていいのでしょうか?

でも、王妃との恋愛は、異国の地で孤独だったからというだけでなく、自由主義を信奉する同志的な2人だからこそと思えて、納得できました。

特に、王妃がヨハンの部屋でジャン=ジャック・ルソーの本を見つけた時の2人の様子が、サラッと描かれていたにもかかわらず、互いの印象が変わったことがはっきりわかる、とてもいいシーンでした。

デンマーク王室のことは全く知らなかったけれど、もっと知りたくなりました。


En Kongelig Affaere」(2012年デンマーク)

2016年7月25日 (月)

フィフス・エステート/世界から狙われた男

一躍有名になったウィキリークスの創始者、ジュリアン・アサンジについての実話映画化です。
公開時の評判が最悪だったと聞いたので期待していなかったせいか、それほどひどくはありませんでした。

イマイチな評価の理由をいろいろ考えてみたのですが、アサンジの仲間ダニエルに焦点が当たりすぎて、アサンジ自身がかなり脇に追いやられた感じだったからでしょうか。

ダニエルの手記を基にしているようなので、彼が主人公になるのはいいのですが、もう少しダニエルの目を通したアサンジの姿を中心に据えても良かったかもと思いました。
私自身はダニエル・ブリュールが好きなので、ベネディクト・カンバーバッチより彼が中心になるのに異論ありませんけれどねbleah

もしかしたら、行き過ぎた情報開示をした彼を英雄視しすぎないために、ダニエルというフィルターをかける必要があったのかもしれませんが、映画を見る方としては、アサンジの人となりを知って、何が彼をそのような行動に駆り立てたのか理解したい人が多いのでは?
エンディングのアサンジの独白だけが、ようやく彼自身を見せていたような気がしました。

それにしても、アサンジとダニエルのたった二人で始めて、これだけのことをやってのけたってすごいですね。
デジタル化の進んだ時代だからこそ成し遂げられたことだなとつくづく感じました。


The Fifth Estate」(2013年アメリカ・ベルギー)

2016年7月24日 (日)

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン

先ほど「アイアンマン」コラボの「シェフ」を見たせいで、こちらも見たくなりました。

まず冒頭で、主要6人を横一列に並べて見せるシーンがあり、当たり前ですが「ひゃー、アベンジャーズだー」と思ってしまいました。
素で戦う人が多いのに、アイアンマンはいつもヘルメットの中の顔だけで可哀想ですね。それにもちろん、巨人に変貌するハルクも。

今回のストーリーでは、スタークが良かれと思って作った人工知能のウルトロンが暴走しちゃうのですが、スタークはアベンジャーである前に科学者なんだなーと実感しました。
もちろん地球の平和を願っているのでしょうが、魅力的なテクノロジーがあったら、やっぱり手を出して極めたいんでしょうね。

私はジェレミー・レナーが好きなので、今回バートンの活躍が目立っていて嬉しかったのですが、奥さんも子供もいることが判明し、どうやら家族のためにこの戦いをもって引退しちゃうのかな??

他にも抜けるらしいアベンジャーがいるようで、代わりに「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」にも出てきたファルコンや、今回初参加のワンダなど、新旧メンバーチェンジの時期なんだなと思いました。

でも、クライマックスで、元祖アベンジャーのキャプテン・アメリカが、ソーとの連係プレーで戦う様子は見事だったので、旧メンバーにもまだまだ活躍してもらいたいです。


Avengers: Age of Ultron」(2015年アメリカ)

2016年7月23日 (土)

シェフ 三ツ星フードトラック始めました

もっとコメディコメディしているかと思っていたら、かなりハートウォーミングでした。

副題にあるフードトラックもすぐ始めるのかと思ったけれど、前半は、カールが働くレストランのオーナーの意向やフードブロガーなる評論家の悪口と、自分が目指す料理との板挟みになる話でした。

後半、フードトラックを始めてからは、マイアミからLAまでのロードムービー的要素に加え、料理を通して息子との絆を深めていく様子が、なかなか良かったと思います。

それにしても、改めてツィッターってすごいですね。商売をやっている人には良くも悪くも情報拡散として使いたいツールなのでしょう。私もやろうかなと思ったこともありますが、このブログだけでも四苦八苦しているのに無理だなと考えています。

ブログで料理評論をするミシェルの態度には、私も一応映画をネタにブログを書いている手前、我が身を振り返ってみたりもしました。
私の場合、どんな映画にも何かしらいい点を見つけたいのでボロクソに書くことはないし、そもそもただの感想で評論じゃありませんけれどね。

カールの妻イネズ(ソフィア・ベルガラ)の元夫が、トニー・スタークことロバート・ダウニー・Jrで、主演のジョン・ファブローと「アイアンマン」繋がりか!と思いました。

また、エンドクレジットで流れる実際の料理指導も面白かったです。


Chef」(2014年アメリカ)

2016年7月22日 (金)

検視法廷

最近ドラマの視聴を厳選していて、新作も見なくなってきているので、久々に新シリーズについて書きますが、こちらは今年初放送の英国ミステリーです。

邦題から法廷ドラマかと思っていましたが、検視官のジェーンが刑事のデイヴィーと捜査する話なので、「ボディ・オブ・プルーフ」や「女検死医ジョーダン」の英国版といった感じです。イギリスには「Silent Witness」という検死官ドラマもありましたけれどね。

各エピソードの終わりに、ジェーンが法廷に向かうシーンと検視法廷の判決文が表示されるので、この邦題にしたのかなと思いました。

第1シーズンの全10話を見ましたが、最初はなかなか面白いと思ったものの、シーズン後半のエピソードは、事件解決までがちょっと冗漫な気がしたり、事件そのものがイマイチに思えたりすることが多かったです。

ただ、海辺の田舎町の景色が美しいし、海岸に流れ着いた荷物を住民が当然のように持ち帰ってしまうとか、この土地ならではのストーリーもありました。

それに、ジェーンの助手でお調子者のクリントがいい味で、サーフィンするくせにジョニー・ユタ(「ハートブルー」)も知らない若者だけど、ジェーンとの掛け合いは楽しめます。

ジェーンを演じるクレア・グースは、どこかで見たことあると思ったら、「ウェイキング・ザ・デッド」のメルだったのでした。すっかり大人というか、ティーンエイジャーの母親役をやるようになったのねーという感じです。

シーズン2も製作されるようなので、放送されたら引き続き見ると思います。


The Coroner」(2015年イギリス)

2016年7月21日 (木)

NCIS シーズン13

第13シーズンが終了しました。このドラマについてもだいぶ書いてきましたので、今回は趣向を変え、前回記事(→こちら)以降のシーズン12から順に、私の当時の視聴メモをそのまま記載(一部ネタバレは省略)します。


S12#3 ダッキーの若い頃の話で、演じる俳優(アダム・キャンベル)は若き日のデビッド・マッカラム、すなわちイリヤ・クリヤキン風な人だった。ダッキーの蝶ネクタイの意味も判明!

#5 ギブスもトニーも不在で、マクギーがオフィスでのボスに指定された時、マクギーがギブスのようになって、アビーに「マクギブス」と呼ばれたのが笑。

#6 ビショップとトニーが容疑者の滞在するホテルの部屋に行き、ドア越しにテレビの音を聞いたトニーが「ビッグバン・セオリーのダンジョンズ&ドラゴンズの回だ、このエピソード見た」(原語)と言っていて、部屋に入るとテレビの画面にシェルドンとエイミーが! (この話は「ビッグバン・セオリー」の方でも言及)

#9 ビショップの旦那ジェイクは、名前ばかりで全く姿を現さないので存在を疑いかけていたけれど、ようやく登場した彼はジェイミー・バンバーだった!

#11 ダイアン、ステファニーに続きギブスの元妻3人目レベッカが出てきて、ジェスロをJと呼んでいた・・・。演じるのはジェリ・ライアン。

#15 ダイアンの死に責任を感じ、自滅しそうなフォーネルを助け、彼の娘エミリーも見守り、ギブスやっぱりカッコ良すぎだよー。weep

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2016年7月18日 (月)

SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁

シーズン3と4の間のつなぎに作られたテレビムービーですが、日本ではなぜか劇場公開されました。

こちらの特徴は、いつもの現代版シャーロックではなく、原作と同時代の19世紀末が舞台なこと。なので当然、ホームズは捜査に携帯などの最新機器を使うことなく、ワトソンがホームズの活躍を発表するのもブログではなく雑誌紙上。
本来のスタンダードなホームズのはずなのに、現代版に慣れきってしまって、逆に変な感じでした。

また、ホームズの兄マイクロフトは異常に太っていて、何でー?と思ったけれど、これは後から理由がわかりました。

更には、死んだはずのモリアーティも出てきて、本編ではエピソードの合間に解決した事件として、さらっと触れられていただけのライヘンバッハの滝(詳しくはこちらの前回記事を参照)も、ここで本格的に語られていました。

以前マーク・ゲイティスだったかのインタビュー記事を読んだ時に、モリアーティ役アンドリュー・スコット(「パレードへようこそ」)が評判良かったので再登場させることにしたとあったので、不思議はありません。

ついでに前回記事以降のシーズン3についても少し書くと、第2話の「四つの署名」は原作の面影もなくタイトルだけって感じだったし、第3話も脅迫以外チャールズ・オーガスタス・ミルヴァートンとは関係なしでしたが、ワトソンの妻となる恋人メアリー(演じるのはマーティン・フリーマンと実生活でもパートナーだというアマンダ・アビントン)の正体や、シャーロックとマイクロフトの母親が平凡そうに見えて天才数学者だとか、興味深い設定もありました。

主演の2人があちこち引っ張りだこでスケジュールが合わず、なかなか新シーズンが作れないらしいですが、間が空きすぎて熱が冷めないうちに作れるといいですね。でも、シャーロキアンの熱が冷めることはないのかな?


Sherlock: The Abominable Bride」(2015年イギリス)

2016年7月17日 (日)

インターステラー

マシュー・マコノヒーが宇宙船に乗るSF映画としか予備知識のないまま見ましたが、地球に住めなくなって移住先を探す旅に出る話でした。

それにしても3時間は長かった・・・。最初の1時間は早かったけれど、2時間終わるころには疲れ切っていました。しかも、そこへきて人類の未来に不安材料が発生し、サスペンスフルになったので更に辛かったです。

科学は苦手なので、小難しい理論を聞いても全くもって理解不能だったのですが、見る人が見ればなるほどと思うのでしょうか?

エンディングは途中から予想がつきましたが、私としてはもう少し違った結末を期待していたので、ちょっとイマイチでした。

後半マット・デイモンが出てきたときにはビックリで、ゼータクな使い方だなーと思いましたが、かなり重要な役でしたね。

ラストにチラッと出ていた宇宙ステーションの案内人は、ドラマ「スコーピオン」のエリス・ガベルでした。


Intersteller」(2014年アメリカ)

2016年7月16日 (土)

ミリオンダラー・アーム

インド人初のメジャーリーガーについての実話に基づくストーリーです。

まず、クリケットの試合を見ていて投手に目をつけ、インドまでスカウトに行くっていうその発想がすごいですね。日本や中国、韓国も発掘しきって、アジアの他の国から探さなければならないと切羽詰まっていたのでしょうし、人口が多いだけに可能性としては高かったのかもしれませんが・・・。

インド各地を回って「ミリオンダラー・アーム」コンテストを実施するのは、本当に大変そうでした。
選手探しに必死で、タージ・マハルを前にしても何の感動もないのが笑えました。

後半は、アメリカで素人選手を特訓する様子が描かれていて、これまた苦労していましたね。もともと他のスポーツをやっていたアスリートだから素質はあるのでしょうが、ルールを一から覚えるだけでも時間がかかって先が思いやられる感じでした。

エージェントのJBとブレンダの恋愛は映画用に作った設定かと思っていたら、エンディングで本人たちの写真が出て、細かい部分は創作も入っているのかもしれませんが、これも実話なのだと知りました。

2人のインド人選手のうち、陸上選手だったリンクを演じていたのは、「ライフ・オブ・パイ」のスラージ・シャルマです。


Million Dollar Arm」(2014年アメリカ)

2016年7月15日 (金)

グランチェスター シーズン2

第2シーズンの全6話を見終えました。(前シーズンについてはこちら

今シーズンはシドニーとジョーディの仲がギクシャクしていましたね。刑事のジョーディがあくまで悪を追及する姿勢なのに対し、牧師のシドニーは事情を理解して救ってあげたい心理が働くので、職業柄必然的ということなのでしょうが、逆にこれまで対立がなかったのが不思議です。

対立の原因となったギャリーという少年の事件がシーズンを通して描かれますが、今までのような一話完結の犯罪以外の要素が増えたのが新しさを感じました。

今シーズン私は、副牧師のレナードが非常に気になりました。前シーズンからゲイであることは示されていましたが、事件がきっかけで知り合った写真家と会うようになったものの、この時代と牧師という立場ゆえに、もう一歩踏み出すことができずにいる彼に同情しました。

シドニーはアマンダを諦めきれないまま、警察で働くマーガレットと付き合ったりしましたが、結局別れることに。
でも、最終話のラストでアマンダとの関係に希望が見えそうでしたね。

ジョーディとも仲直りして、きれいな終わり方だったので、もしやシリーズ終了かと思ったけれど、第3シーズンも製作されるとのことです。


Grantchester」(2016年イギリス)

2016年7月12日 (火)

ターナー、光に愛を求めて

公開時に気になっていた、画家ターナーの伝記映画です。

最近の伝記映画はほんの一時期だけに焦点を当てたものがはやり(「マリリン 7日間の恋」「リンカーン」「グレース・オブ・モナコ」「スティーブ・ジョブズ」など)ですが、こちらもそうかと思っていたら、後半生をじっくりと描いていました。

とはいえ、画家にしては珍しく生前から十二分に評価されたターナーの、名声を得てからの話で、特に何か大きな出来事があるわけでもなく、日々の生活を切り取って淡々と見せているだけのようでした。

人生の局面としては、ずっと彼を支えてくれていた父親の死と、宿屋を営むソフィアとの出会いがありますが、それでさえドラマチックに見せるわけでもなく、いつも無表情で不愛想にも見えるターナーはほとんど感情を表すこともありませんでした。

だからこそ、表情がかろうじて読み取れるかどうかの微妙な演技が要求され、結果的に主役のティモシー・スポールはカンヌで男優賞を受賞したのかなと思いました。

私自身は、公開時にキャスティングを聞いて、「ハリー・ポッター」シリーズや「魔法にかけられて」などおトボケ演技の多い彼ではイメージ違うなーと思ったのが抜け切れず、どうしても好意的に見られませんでした。

ターナーが招待された上流階級の屋敷の宴で、下手なクラリネットを吹いていたのは、「グランチェスター」のジェームズ・ノートンでした!


Mr. Turner」(2014年イギリス)

2016年7月11日 (月)

ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!

先の「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」に出ていたベンジーことサイモン・ペッグのコメディを見たくなり、こちらを視聴。

いくら昔のよしみとはいえ、ハチャメチャなゲイリーの誘いに乗って、パブのハシゴにつきあう仲間たちの心理が理解できず、最初は何だかなーって感じで見ていました。
そうしたら、徐々に皆の現在の様子や学生時代の思い出話が出てきて、面白くなってきました。・・・と思ったら、パブのケンカがこんな展開に⁈

久しぶりに故郷に戻ったらエイリアンに占拠されていたっていう状況は、田舎の警察に配属されたら誰も彼も、人のよさそうなおばあちゃんまで悪の手先だった「ホットファズ」を思い出しました。こういうのが十八番なのかな?

ペッグのお仲間ニック・フロストはともかく、マーティン・フリーマンや、パディ・コンシダインまで同級生なの?と思っていたら、コンシダインは五銃士の中で実は一番若いと知って驚きました。だって、「17歳のエンディングノート」ではダコタ・ファニングのパパだったのに。

後半は必然的に大立ち回りが増え、アクション・コメディのノリになってきましたが、「それでも飲むか?ゲイリー!」とツッコミ・・・。
パブ巡りしているみんなを見ているうちに、こっちまでビールが飲みたくなったけれど、エイリアンに襲われたら嫌ですしねbleah


The World's End」(2013年イギリス)

ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション

今日はトムさん主演の、こちらのシリーズ最新作を。

番宣で使われていた飛行機しがみつきシーンが、クライマックスでも何でもなく、オープニングクレジットに被る冒頭のアクションということから、早くもアクションの凄さを物語っていました。

前作「ゴースト・プロトコル」ではブルジュ・ハリファだったし、回を追うごとにスケールアップしないとなので、トムさんも大変ですよね。
今回は、巨大貯水槽みたいなところから保管されているデータを盗み出すシーンがハラハラしました。

自らスタントもこなすというトムさんですが、あの腕の筋肉も本物なのかな? 顔はさすがに年齢を隠し切れず、彼も50代だから仕方ないわねと改めて思いました。

ラストはちょっとだけ拍子抜けだったかも? ただし、CIA長官だったアレック・ボールドウィンは、もしかして次回作にもまた出たりするのかなと思える終わり方でした。

また、「トランスフォーマー/ロストエイジ」や「ロボコップ」でも指摘した中国資本がここでも・・・。今回は目立った中国人の配役こそありませんでしたが、今やお金のかかるアクション超大作には、中国の資金が欠かせないのでしょうね。


Mission: Impossible - Rogue Nation」(2015年アメリカ・中国)

2016年7月10日 (日)

マッドマックス 怒りのデス・ロード

今年の「アカデミー賞授賞式」でも注目した作品です。

授賞式で紹介されていたシーンだけでも納得だった美術賞受賞でしたが、視覚効果もすごくて、1.5倍速(ぐらい?)のカーチェイスも斬新だったし、見ごたえ抜群でした。

オリジナルの「マッドマックス」とその続編を見たのは25年ほど前で、ストーリーも全く覚えていなかったので、最初は独特な近未来の世界観についていけない気がしましたが、単に追われて逃げてっていうストーリーだけでも楽しめました。

砂嵐に巻き込まれる前半のシーンから、多勢に無勢の中、あの手この手で襲ってくる敵を前に勝ち目なしって感じのクライマックスまで、本当にすごかったです。

トム・ハーディ狙いだったのですが、シャリーズ・セロン演じるフュリオサが勇ましくてカッコよかったー。白塗りスキンヘッドのウォー・ボーイズたちは気持ち悪かったけれど、マックスたちの仲間になるニュークスは、最後の方では可愛く見えるようになりました。


Mad Max: Fury Road」(2015年オーストラリア・アメリカ)

2016年7月 9日 (土)

ハリウッド的殺人事件

早くもラブストーリーに飽きてしまって、今日はこちらの見逃しシネマを見ました。

ベテランと若手の刑事コンビは映画の設定としてよくありますが、もっとシリアスな犯罪捜査かと思っていたら、コミカルなアクションでした。
主人公の2人、ジョーとK・Cがそれぞれ不動産業と俳優の二足のワラジで、刑事の仕事に力が入っていないのも、熱血刑事の出てくる普通のバディ・ムービーと違いましたね。

それなのになぜか黒幕も内務調査も、ジョーを目の敵にしているのが不思議でした。過去にも未解決事件があったぐらいだし、そんなに必死に妨害しなくても捕まらないかもよー?なんて思ってしまいました。

コミカルなテイストのお陰で、気楽に見られる映画としては良かったと思います。

黒幕の手下役ドワイト・ヨーカムが、今年見た「アドレナリン」なんかに比べて、若くて見た目もまあまあでビックリ。女装の売春婦として潜入捜査中のルー・ダイヤモンド・フィリップスは微妙でしたね。
また、冒頭でクラブを襲う下っ端の実行犯で、アベンジャーズ・チームのファルコンことアンソニー・マッキーを発見しました。


Hollywood Homicide」(2003年アメリカ)

2016年7月 4日 (月)

トレヴィの泉で二度目の恋を

先の映画が、現実的でもなければ純粋なラブストーリーでもなかったので、こちらなら間違いないだろうと選びました。

冒頭で「甘い生活」の有名なシーンが出て、「それで邦題がトレヴィの泉か」と納得しました。確かにエルサとフレッドは、マストロヤンニの世代ですものね。私はマストロヤンニがあまり好きではないけれど、確かに若い頃の彼がカッコイイのは認めます。

エルサの話が口から出まかせばかりで、傍からわかって見ている分には面白いけれど、実生活で付き合うのは辛いなー、なんて思ったりもしましたが、フレッドも元夫のマックスも、そんな彼女が魅力的に見えていたようだし、男の人ってそういうもの? それとも美人ならいいのか?

ミス・ブルターニュの恋」のベティ同様、こちらのエルサも恋愛に全力投球で、「10代のようだ」と言われて「10代よ」と答えているのを見て、ハタと気づきました。
私は10代の頃から恋愛に一歩引いたところがあったので、ましてやこの年になって恋愛体質になれるはずもないと・・・。

ラストでは、「甘い生活」と同化してモノクロになるところが粋でしたね。ネコも可愛かったし!

こちらの映画も超豪華キャストで、シャーリー・マクレーンとクリストファー・プラマーの他、フレッドの娘マーシャ・ゲイ・ハーデンと娘婿のクリス・ノース。
エルサの息子スコット・バクラは、舞台がニューオーリンズということもあって、「NCIS:ニューオーリンズ」と被ってみえました。

フレッドの友人ジョージ・シーガルは何だか久々に見た気がしたし、エルサの元夫はジェームズ・ブローリンで、「キャッスル」のパパだよーと思ってしまいました。


Elsa & Fred」(2014年アメリカ)

ニューヨーク 冬物語

本当は7月半ばまでフランス月間を続けるつもりでしたが、役の上とはいえ70才近くまで恋愛現役のドヌーヴを見ていたら、私もなけなしの恋愛体質をかき集めようかと思いbleah、恋愛映画を集中視聴することにしました。

でも、ラブストーリーかと思って見始めたこの映画、恋愛部分は前半のみで、中心となるのは、主人公ピーター=善と、犯罪組織のボスであるパーリー=悪魔との戦い。かなりファンタジー色が入っていたので、リアルな設定を求めていた私には拍子抜けでした。

ピーターもパーリーも、パーリーのボスで判事(しかもルシファーとも呼ばれている)も、1916年の時代から2014年の現代まで、何事もなく生き続けているのがよくわからなかったのですが、悪魔だから不老不死なのかな?

お気に入り俳優コリン・ファレルが出ているので期待しちゃったのもありますが、彼は硬派な役(「プライド&グローリー」とか)のが合っている気がして、何となく今回はミスキャストな感じもしました。

ただし周囲は予想外に豪華キャストで、パーリー役のラックロの他、判事のウィル・スミス、ピーターが恋するベバリーの父にウィリアム・ハート。現代でピーターが出会う女性にジェニファー・コネリー。
大好きなマット・ボマーと「ER」のスコット・グライムスもちょっと出。そして、成長したベバリーの妹ウィラにエヴァ・マリー・セイントでした!


Winter's Tale」(2014年アメリカ)

2016年7月 3日 (日)

ミス・ブルターニュの恋

引き続きフランス映画を見ています。

恋愛映画かと思っていましたが、基本的にはロードムービーで、旅の途中に様々な出会いがあって楽しめました。

ベティが69才(なのかな?)にして恋愛に全力投球なのがすごいですね。不倫して、失恋して、旅に出るって。
しかも、魅力的なベティには、バーで出会った息子のような年齢のマルコまで言い寄って来て、お酒の勢いもあってベッドインしちゃったし・・・。

このマルコ役のポール・アミーという人、どこかで見たなーと思ったら、ラコステのCMで飛んでたヒゲ面のお兄さんだと気づきました。

家出状態のベティを心配する母親からの電話にマルコが出ちゃったり、店で雨宿りさせてくれた行きずりの男性に亡き夫や自分の不倫話をしたり、つい笑っちゃうようなシーンもありました。

それにしても、カトリーヌ・ドヌーヴ、美しいなー、69才にしては。横顔なんか、角度によってはすごーく若く見えたし、マルコが誘うのも納得かも。


Elle S'en Va」(2013年フランス)

2016年7月 2日 (土)

パリ移民映画

先月、フランスの移民問題を考えるシンポジウムに足を運ぶ機会があり、その時に紹介されていたこちらの本を読みました。
映画化された原作小説ではなく評論本ですが、映画関連本として書きたいと思います。

読み始める前に、なぜ「フランス移民映画」ではないのかと疑問に思っていたところ、パリという都市論を絡めた移民映画についてだったのでした。

パリはペリフェリックという高速道路に囲まれていて、その周辺地域に移民が多く、そんな郊外で暴動が起きたのはニュースでも目にしますが、形を変えながらもペリフェリックの以前からずっとあった城壁(「レ・ミゼラブル」などでも描かれている)に端を発しているんですね。

学生時代や新卒の頃は山のように映画を見ましたが、1本1本をどれほど理解していたかというと、深く考えることはほとんどなく、うわべだけで見ていたと改めて感じました。

遠い夜明け」や「フィラデルフィア」のように明らかな社会問題ならともかく、フランス映画は移民問題が日常の中に描かれている気がするので、当時は「フランスっていろんな人種を受け入れ共存していてすごい」としか捉えてなくて、根っこにある差別には目を向けていませんでした。

この本で大きく取り上げていた4本の映画の中で、私が見たことのあったのは「サンドイッチの年」の1本のみ。この映画の解説を読んで、上述のような気づきがあり、機会があれば見直したいと思いました。

その他、簡単に紹介されたり名前が挙がったりした作品の中にも、積ん録になっているものがあるので、それらも早いうちに見ようと思います。


「パリ移民映画 都市空間を読む -1970年代から現在」(清岡智比古著・白水社)

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