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2016年4月13日 (水)

もうひとりのシェイクスピア

有名なシェイクスピアはなりすまし? 彼も、最近話題の「経歴詐称」ではないかという映画です。

エリザベス女王治政下の貴族の一人、オックスフォード伯エドワードは、政治や戦争よりも詩と芝居が好きな芸術家。しかし、貴族の立場では表立って戯曲を発表できないため、劇作家のジョンソンに頼んで、彼の名前で上演してもらおうとします。しかしジョンソンは二の足を踏み、その間に劇団の俳優ウィル・シェイクスピアが、ちゃっかり名乗りをあげて自分の作品にしてしまいます。


シェイクスピア別人説というのは本当にあるらしくて、彼の生まれや教育水準から判断して、こんな見事な戯曲を書けたはずがないということのようですね。実際この映画でも、シェイクスピアは文章一つ書けず、金と女にだらしない道楽者として描かれていました。


年を取ってジョンソンになりすましを持ち掛けるエドワードと、若い頃にやはり若かったエリザベス女王と恋に落ちたエドワードの話が、並行して語られるのですが、「ロミオとジュリエット」は2人の恋が下敷きになっているって解釈は、さすがに大胆かつ飛躍しすぎではないかと・・・。

後半は、陰謀渦巻き、様々な真実が明らかになり、創作が過ぎる気がしなくもありませんが、フィクションとしてはなかなか面白かったです。

私は全般的に英国俳優が好きですが(→詳しくはこちら)、その中でもリス・イヴァンズはかなり上位に入っていて、このブログでも「ノッティングヒルの恋人」から「エレメンタリー」まで幾度となく取り上げています。
普段は脇役・悪役の多い彼が主役と知って「おお!」と思ったのですが、半分くらいは若い時代の別の役者だったので、ちょっと残念でした。

やはり結構好きな英国俳優デビッド・シューリス(「恋の闇、愛の光」)が、女王に取り入ってエドワードの一派を陥れる狡猾なセシルを演じています。

その他、女王役のヴァネッサ・レッドグレーブ(「フォックスキャッチャー」)に、シェイクスピア役のレイフ・スポール(「シャドウ・ライン」)や、この間「ブリッジ・オブ・スパイ」でアカデミー賞助演男優賞を受賞したマーク・ライランスが劇団の役者の一人で出ていたり、プロローグとエピローグのナレーターがデレク・ジャコビ(「グレース・オブ・モナコ」)だったりしました。

監督のローランド・エメリッヒは、「ホワイトハウス・ダウン」や「2012」などアクション超大作のイメージが強いので、こんな映画を撮っているのが意外でした。

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