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2016年1月 3日 (日)

十二人の怒れる男

年始の「お薦めシネマ」第2弾は、私のトップ200で第10位のこちらの作品です。

裁判での証拠提示や弁論も終わり、いよいよ12人の陪審員が審議に入ります。まず評決を取ってみると、11人が有罪としたのに対し、ただ一人、8番の陪審員が無罪に票を投じます。有罪の確信がないのに死刑にできないという彼を、他の11人が説得しようとしますが、明白と思われた証拠や目撃証言を8番が再検証し始めると、疑問が浮かび上がってきます。


始めてこの映画を見たのは中3の時。当時の担任の先生が勧めてくれて、同級生何人かで見て、深い感銘を受けました。その後何回か見ましたが、日本でも陪審員裁判が始まってから見たのは初めてで、また違った印象を受けました。


どんな事件の裁判かも最初は全く示されず、徐々に、スラム街の少年が父親殺しの容疑をかけられていること、母親不在で父親からは恒常的に殴られ、目撃者も複数いることがわかってきます。

ヘンリー・フォンダ演じる8番陪審員は、死刑が5分で決まるのでは被告が可哀想だという理由だけで、無罪と思って反対票を入れたわけではないのですが、あれだけ見た目の証拠が揃っている中で、1人無罪を主張するなんて、普通はできないなーと思います。

陪審員が多種多様な人で構成されており、ペンキ屋が電車の騒音に、おじいさんが老人の心理に、スラム育ちがナイフの刺し方にと、それぞれの知識が生かされて、証拠の疑わしさが明らかになる様子が見事でした。
自らの経験は否定できないので、彼らが次々と無罪に転向していくのですが、それが非常に説得力ありました。

12人の陪審員が皆個性的で特徴がありましたが、私が今回注目したのは、11番のヨーロッパ移民の人。外国人ならではの視点で、民主主義の良さを指摘するシーンがとても印象に残りました。
私はまだ陪審員になったことはないけれど、もし選ばれたら、もう一度この映画を見て復習しなくてはと思いました。

ヘンリー・フォンダ以外のキャストとしては、お気楽なセールスマンの7番にジャック・ウォーデン(「天国から来たチャンピオン」)。冷静に陪審員長をこなす高校のフットボールコーチはマーティン・バルサム(「オリエント急行殺人事件」)。強硬派の3番リー・J・コッブに、論理的な株屋の4番E・G・マーシャル。スラム育ちに差別的な10番のエド・ベグリーは、その名の通りエド・ベグリーJr.(「リゾーリ&アイルズ」など)のお父さんです。

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