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2015年11月 3日 (火)

アデル、ブルーは熱い色

本日のフレンチシネマは、カンヌでパルムドールを受賞したこちらの作品。

高校生のアデルは美人でモテますが、男の子と出かけていても、通りすがりに見かけた青い髪の女性に目を奪われます。その気持ちに戸惑いながら、ゲイの男友達とゲイ・バーに行ったアデルは、近くにあったレズビアン・バーに吸い込まれるように入り、青い髪のエマを見つけます。そして二人は密かに逢い始めます。


同性愛の少女2人の愛の話と思っていたのですが、原題に「La Vie d'Adèle(アデルの人生)」とあるように、アデルが自分の中に同性愛指向を発見し、受け入れる様子、そして人生から学んでいく姿が描かれていました。


私は元来一目惚れを信じていないので、通りすがりに一目で好きになるなんて想像できませんが、それが女性なら尚更で、自分を同性愛者と認識していなかったアデルが自分の気持ちに驚くのも、無理はないと思いました。

でも、一度受け入れてしまえば後は一途で、それまでボーイフレンドがいても一歩引いた感じの態度だったのとは対照的に、とても情熱的な恋人となりました。

エマと同棲を始めて、次第に気持ちのすれ違いや浮気の疑いを持つようになるところは、男でも女でも一緒ですよね。
平凡と安定を求める家庭で育ったアデルと、芸術的才能を活かす道を応援する家庭のエマは、その違いが互いに魅かれた理由でもあるのでしょうが、それ故に、自分がエマの世界に入り切れていないと疎外感も感じる原因でもあったのでしょうね。

ラストはすべて見せなかったけれど、アデルが新しい一歩を踏み出したのではないかと信じたいです。

途中で突然エマの髪が青から普通に戻ってあれ?と思ったら、ラストで「チャプター1&2」とあったので、ここから第2章になったのだとわかりました。
確かに2部に分けたいぐらいの長編でしたが、同性愛者でない私の目にも魅力的なアデルのおかげで、長さを感じさせませんでした。

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コメント

タイトルだけ知っていましたが・・・こういうお話でしたか!
今度機会があったら、鑑賞しますね。
最近LGBTの絵本を読んで・・・お勉強で御座いますよ。
で、ようさんも御推薦の映画・・・フムフム・・・
まだまだ、お勉強が足らない私、で御座いますね(笑)

リィンさん、こんにちは。返信遅くなりました。
何と、LGBTにも興味があるなんて、
リィンさんは本当に手広いですね!
映画界はゲイを公表する人たちも多いし、
自然と取り上げられる機会も多いのでしょうが、
やはり、男性版に比べ女性の同性愛映画は少ないので、
なかなか新鮮な作品でした。

見ましたよ~!長い映画、でしたわ(ちょっと汗・笑)
お馬鹿な私には・・・ちょっと高尚って気もしました。
丁寧な心の描写が・・・う==ん・・・と唸ってしまった(苦笑)
哲学的な言葉等々は、心の動きや色彩を感じさせてくれました。
で、ラスト・・・私も、ようさんと同じく、前向きに捉えましたよ。
アデルを追いかけてきた男性(名前??)
アデルが去った道とは、反対へ行ってしまいますよね。
アデルは角を曲がり、真っ直ぐ歩く・・・
私、勝手に思うのですが・・・男性は、アデルと出会えるのでは?と。
そこから、またアデルの物語が始まる・・・だったらイイなぁって思いました。

リィンさん、今晩は。
長い映画でしたが、リィンさんのようにセリフを深く読み込んでいなくて、
単純な恋愛映画として見たせいか、私はそれほど気になりませんでした。
アデルは、エマとの恋愛から学んだことを次の恋愛に活かし、
幸せになってほしいですね。
その相手が、あのアラブ系の男性サミールならいいなと思っています。

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