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2015年8月 2日 (日)

カティンの森

今日の大戦映画は、こちらのポーランドの作品。

1939年。一方ではドイツに、もう一方ではソ連に侵攻されたポーランド。軍の将校だったアンジェイは、ソ連軍に捕らわれ収容所送りになります。クラクフではドイツ軍が大学を閉鎖し、アンジェイの父を含む教授たちが逮捕されます。娘を連れて夫を追ってきたアンジェイの妻アンナは、ソ連軍とドイツ軍に分断されてクラクフに戻れなくなりますが、彼女に同情したソ連の将校の助けで逃げのびます。


カティンの事件が詳細に描かれるのだと思っていたら、1940年の収容所の様子から、いきなり1943年の「事件後」になっちゃって、虐殺の様子はニュース映像で流れるだけだったので、「えええ?」と思ってしまいました。


そのニュース映像も、ソ連の虐殺を非難してプロパガンダに利用しようとするドイツと、自らの行為を隠してドイツが虐殺したと主張するソ連の、操作された情報の上に成り立っていたものでしたし。

そうしたら、ラストでようやく、アンジェイの日記を基に、カティンの真相が明らかにされました。

ただ、ソ連はポーランドをドイツに奪われないために占有したと思っていたので、捕虜にするだけでは飽き足らず、なぜこんな虐殺をしたのか不思議です。
ドイツは、いいかどうかは別にしても、反ユダヤという明確な主義があったけれど、ソ連の場合は、ポーランドと協定を結んで捕虜を解放するまでは、国土の拡張とロシア国民の強大化のために、ポーランド人将校は邪魔で抹殺するしかないという発想だったのでしょうか?

私がこの虐殺事件のことを知ったのは、何年か前に追悼式に向かったポーランド大統領たちが、飛行機事故で亡くなったというニュースを聞いた時でした。
そこまで遅くないにしても、戦後もソ連の支配下で自由を奪われていたポーランドの国民が、カティンの真実をするのは事件のずっと後だったのですね。

監督は、「地下水道」「灰とダイヤモンド」などのポーランドの巨匠アンジェイ・ワイダですが、監督のお父さんもこの虐殺の被害者らしいです。

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コメント

ようさん、こんいちは。
私、これは、録画保存していますが、最初チョッと見ただけで・・・
でも、私は冒頭でKO!されましたよ。これは見るべきだって。
アンナが、夫を探しに行く途中で、確か陸橋だったかと。
西から逃げてきた人々、東から逃げてきた人々、それぞれが交差する。
互いに「(自分が来た場所は)危険だ。行っては駄目だ」と言っている。
そして、互いが進んでいく。どちらも「危険だ」って言っているのに。
情報が行き届かない、ということもあるでしょうが、
混乱混乱、とにかく動かないと不安でって心理が、
すごくリアルで釘付けになりましたよ。
あぁ、戦争ってこういうことなんだナァって思いました。
それと・・・
将校を抹殺するのは、ある意味、意図があるんだと思います。
指導者クラス=民衆を扇動しそうな人物は、即殺されるってことなんです。
教師、宗教的指導者、将校、などなど・・・
支配下にある住民は、大人しく管理されればいいってことで。
政治犯が、即逮捕されるのも、この考えに通じるかと。
・・・・この説明、自分で書いていて・・・「私って変な奴」と自己突込みを(笑)

リィンさん、コメントありがとうございます。
私の中では、立ち上がり民衆を扇動するのは、
虐げられた民衆の中から現れる革命家などであって、
将校というイメージがなかったのですが、
なるほど、将校もその対象として殺されるんですね。
リィンさんの説明に納得しました。ありがとうございます。
どうしてどうして、ちっとも「変な奴」じゃありませんよ!

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