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2015年8月16日 (日)

さよなら子供たち

今月3本目のお薦めシネマも、偶然、前2作と同様1987年製作です。

兄のフランソワと共に、パリから田舎のカトリック寄宿学校へ疎開しているジュリアン。そこへジャン・ボネという転入生がやってきます。自ら優等生のジュリアンは、勉強も音楽もできるジャンが気になりますが、人を近づけない態度の彼に、逆にライバル視していじわるしたりします。しかしある時、彼の荷物を探っていて、ジャンの本名がユダヤ系の名前であることを知ってしまいます。


初めて見た時は深く考えていませんでしたが、ユダヤ人のジャンがカトリックの学校に入るというそれだけで大変なんですね。自分の教義と異なることをできないけれど、周りから怪しまれないようにしなければならないし。

ユダヤ人の少年を受け入れ保護した神父も、いくらユダヤ人迫害に異議を唱えていたとしても、すごく勇気ある決断だったと思います。

と同時に、ジュリアンもジャンも、ジュール・ベルヌの「海底二万哩」やデュマの「三銃士」を読みふける、なんら変わらないフランス人少年なのに、2人の運命が全く違ったものになる歴史的現実に憤りも感じました。

ジュリアンは純粋に、なぜユダヤ人だけが冷遇されるのかわからず、兄に説明を求めたりしていて、時代が違えば生涯の親友になり得たかもしれないのに...。2人でチャップリンの映画を見ている姿も物悲しかったし、ラストで本を交換するシーンも痛々しかったです。

本作は監督ルイ・マルの自伝的ストーリーで、「戦場の小さな天使たち」のジョン・ブアマン監督とほぼ同世代ですが、2人とも実体験を映画化するのに、やっぱりこれぐらい時間が必要だったってことなんでしょうか。
ルイ・マルは、「死刑台のエレベーター」に始まり、「地下鉄のザジ」や「鬼火」、「五月のミル」など個性的な作品が多いですが、私は本作が一番気に入っています。

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コメント

ようさんお久しぶりです★
さよなら子供たち懐かしいです~。学生時代に観ました!
かわいい子役くんが出てたっていうのと、ユダヤ人迫害のお話だったな~
っていうのしか覚えてなくて、内容はほぼ忘れてます・・・もう一回観たい。
フランス映画好きなのに、ザジもまだ見てない・・・というもぐりです;

そういえば、ボヴァリー夫人かなり面白かったです★
相変わらずあの監督さんは官能的な映画を撮るのですね~パンこねるシーンにドキドキでした。でも、ボヴァリー夫人がハチやねずみに大パニックになったり、パン詰まらせてお亡くなりになったりかなりおまぬけで(^-^)ちょっとツボでした。

うわさん、今晩は。
いやいや、うわさんもフランス映画たくさんご覧になってますよね!
「ボヴァリー夫人とパン屋」は...あの亡くなり方はかなりショーゲキ的でしたね。
彼女を愛した男性3人が全員、自分のせいで亡くなったと思ってたのも、
可笑しくもあり哀しくもありって感じでしたし。
ラストの息子のジョークも笑えませんでしたか?
あれで、すべての印象が最後にコミカルに転じました...。

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