2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

マイベスト2015

マイベスト2014

« カティンの森 | トップページ | ヒトラーの贋札 »

2015年8月 3日 (月)

ワルキューレ

シリアスな戦争映画の後は、エンタメ性のあるものが見たくなり、トムさん主演のこちらを視聴。しかし意外に硬派な作品でした。

ヒトラーが全権を掌握するドイツにあって、その方向性に疑問を持つシュタウフェンベルク大佐は、アフリカに飛ばされて任務に就いていました。敵の爆撃に遭って片腕と片目を失い帰国した彼は、ヒトラー暗殺を目論むトレスコウ少将やオルブリヒト将軍から仲間に誘われます。SSのクーデターを装う「ワルキューレ作戦」を思いついたシュタウフェンベルクは、作戦実行の責任者となり、ヒトラーに近づく機会を伺います。


なかなかサスペンスフルでした。最後に失敗することはわかっていても、いよいよ作戦開始となったら、さすがにドキドキしたし、SS本部を制圧しようという時にはゾクゾクしました。

と同時に、どの段階で失敗に転じるのだろう?と、気になりながら見ていました。

5日前の7月15日にも、一度実行しようとして中止しているんですよね。加担する政治家の一部がヒトラー以外にも抹殺しようとして、条件が揃うまで譲らなかったから。
軍人として祖国を憂い正義感に燃える大佐と、自己の利益追求の政治家との温度差というか目的のズレを感じたし、関わる人が多すぎるとうまくいかないんじゃないかなと思いました。

それにしても、もしこの暗殺が成功していたら、歴史はどうなっていただろうと考えてしまいました。
私は歴史に詳しくないので、何の根拠もなく想像するだけですが、ヒトラー暗殺でホロコーストや大戦そのものは早く終息したかもしれないけれど、ソ連がこの機に乗じてヨーロッパでの勢力を拡大したかもしれないし、もし米軍が欧州で活躍する前に、ドイツを半分と言わず丸々共産圏にしちゃったりしたら、その後の冷戦や現在のEUなども違ったものになっていたことでしょう。

だから失敗してよかったなどと言うつもりは毛頭ありませんが、今になって正否を論じても結果論でしかないし、直接の因果関係だけでは判断できない、バタフライ効果で予測不能なのが歴史だなーと思いました。

主演のトム・クルーズ以外には、計画に加担したオルブリヒト将軍のビル・ナイ(「トータル・リコール」)、トレスコウ少将のケネス・ブラナー(「エージェント・ライアン」)、ベック将軍のテレンス・スタンプ(「アジャストメント」)らが出ています。

積極的に仲間に加わらないけど成功した暁には分け前をもらおうと、つかず離れずの態度で様子見する超日和見のフロム将軍には、トム・ウィルキンソン(「グランド・ブダペスト・ホテル」)。
また、シュタウフェンベルク大佐の副官ヘフテン中尉が、最後まで大佐に忠誠を誓い、身を挺して大佐の盾となったのがすごく良かったのですが、演じるジェイミー・パーカーという人は、他に目だった出演作がなくて残念です。


トムさんは、「ミッション・インポッシブル」最新作がもうすぐ公開されます。かつて映画館で「卒業白書」の予告を見た時に、その美形ぶりに感嘆したことを今でも覚えていますが、そんな彼ももはやアラフィフ。アクションも自力でこなしたと聞いたけれど、無理せず頑張ってくださいねー。

« カティンの森 | トップページ | ヒトラーの贋札 »

映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/570808/62031737

この記事へのトラックバック一覧です: ワルキューレ:

« カティンの森 | トップページ | ヒトラーの贋札 »