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2015年8月 6日 (木)

ヒトラーの贋札

今日は、アカデミー賞外国語映画賞も受賞した、こちらの作品です。

第2次大戦前夜のベルリン。ロシア系ユダヤ人のサリー・ソロヴィッチは、贋札作りで逮捕され刑務所送りになりますが、絵の才能を買われ、看守らの肖像画を描きながら刑期を務めています。
数年後、ソロヴィッチはユダヤ人収容所に移送されますが、元贋札捜査局のSS少佐ヘルツォークにより、ザクセンハウゼンのベルンハルト作戦に参加させられます。そこでは印刷や絵心のある者が集められ、ポンドやドルの贋札を作ろうとしていました。


実際にあった作戦に基づく話で、興味深かったです。ソロヴィッチはユダヤ人なのでナチスに使われるのは嫌だったでしょうが、それ以前に贋札作りを生業としていたわけで、SS公認の下、しかも性能のいい機械と技術で正々堂々と贋札を作れることに楽しみも見出していたようだし。

ソロヴィッチは、根っからの革命家で大義のためには死を覚悟できる同胞のブルカーと、好対照をなしていました。

とはいえブルカーも、待遇がいい所にいるからこそ刃向かおうという気も起きたのではないかと思います。アウシュヴィッツのような収容所にずっといたら、悲観的になって抵抗する気にもなれないんじゃないのかな。

ブルカーのような信条を持ち続ける人ならともかく、もともとノンポリだったら、生き延びることが大切に思うのもわからなくはありませんよね。そもそもユダヤ人というだけで収容されて、この世の不条理を恨んでいるでしょうし、この期に及んで大義なんて言ってられるか!と思うのも当然です。

ヘルツォークも完全な悪とは言い切れませんでしたよね。彼の態度はほめられないところも多いですが、ナチといえども白黒のつけられないというか、時代に呑まれて己に求められた役割を果たすしかない場合もあったのでしょうし、それが戦争なのかなぁと。
だからこそ、「ワルキューレ」のように、立ち上がろうとする将校も現れたのでしょうしね。

それにしても、どんな腕が幸いするかわかりませんね! 私も手に職つけなきゃかなー?なんて思ってしまいましたhappy01

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コメント

ようさん、今日はこちらで(ペコリ
前回、「変な奴」否定、有難う御座います(笑)
これは、映画は見ていなくて、原作本を読んでいます。
映画では、待遇が良いという描写は、シッカリ成されていたようで、一安心。
本では、解放後の写真が掲載されていたのですが、
普通に体格良くて健康そうで・・・だからこそ、衝撃でしたよ。
自分達がしていることに、反感や嫌悪を持っていても
特権=環境の良い場所で仕事をし、食える、という現実に
抗うのは、想像を超えるかと。
しかし、やがては殺される運命と知っていますすから
その辺の葛藤や理不尽さが、出ている映像だったら良いナァ、と思います。
あぁ、ようさんが庇ってくれなくても、思いっきり「変」だから・・・笑
最近、イプセン戯曲に嵌っていて・・・さらに少数派突入ですよ(泣き笑い)

リィンさん、こんにちは。返信がおそくなりました。
原作を読まれたんですね。
私も、エンド・クレジットで原作の存在を知り、読んでみたくなりました。
作者の名前がブルカーとなっていましたが、
映画のブルカーと同じように反骨精神あふれる人だったのでしょうか。
それにしても、今度はイプセンですか。
リィンさんのような少数派のユニークな視点を知るのは、
本当に興味深いですし、勉強になります。
どうかこのまま「変な人」でいてください!happy01

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