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2015年8月 8日 (土)

太陽の帝国

今月のお薦めシネマは「第2次大戦下の子供たち」がテーマ。2本目は、クリスチャン・ベールの子役時代の主演作です。

1941年、上海で何不自由ない暮らしをしていたイギリス人少年ジェイミー。しかしとうとう日本軍がやってきたため、街から脱出しようとしますが、混乱の中で両親とはぐれてしまいます。1人で生活することになったジェイミーは、偶然出会ったアメリカ人の元船員ベイシーに助けられます。その後、ベイシーと共に日本軍に捕らわれてしまったジェイミーは、収容所でもベイシーを頼りながら、イギリス人医師ローリングらとも交流し、たくましく生き延びます。


冒頭で、戦闘機に憧れる少年が、日の丸のついたプラモデルを持って、日本の方が強そうだから日本軍に入りたいなんて呑気に言っているシーンから、その後の展開がわかっているので、見ていて辛いものがありました。


何度も見ているのに、親と離れちゃう場面ではハラハラしちゃって、早く収容所の場面にならないかなーと逆に思ってしまったり。収容所生活もキツイけれど、ジェイミーが生命力強く生き延びるのはわかっているし、戦闘機好きの彼が日本兵と仲良くなったりするのも知っていたので。

最初ベイシーは、善意でジェイミーを助けたというより、お山の大将の彼がジェイミーを手足のように使えると踏んでのことだったと思うけれど、それでもジェイミーがずっと付き従ったのは、サバイバル術に長けたベイシーにくっついていれば生き残れると、本能的に感じ取っていたからかな、なんて考えたりしました。

それにジェイミーは、いいとこのお坊ちゃんのわりに逆境に強く、環境に順応しやすく、「戦場の小さな天使たち」のビリー少年同様、苦境にありながらも悲惨さを感じさせなくて、それはこの年齢の少年の特徴なのでしょうか?
ベイシーも後半は、そんなジェイミーを頼もしく思っていた節もありますが、ジェイミーがラストでベイシーを見る目つきで、もはやベイシーの庇護は不要になり、少年から成長したのだとわかります。

ベイシーにはジョン・マルコビッチ(「REDリターンズ」)。収容所のローリング医師役ナイジェル・ヘイヴァース(「炎のランナー」)やビクター夫人役ミランダ・リチャードソン(「ハリー・ポッター」のリータ・スキーター)1人で路上にいたジェイミーを拾うベイシーの仲間フランクのジョー・パントリアーノ(「デアデビル」)らが出ていますが、日本軍の兵士役で日本人俳優も出ていて、伊武雅刀に片岡孝太郎はともかく、なぜかガッツ石松と山田隆夫。

そして! 以前は気づかなかった収容所でのベイシーの取り巻きデインティーにベン・スティラー(「LIFE!」)! しかも、ベイシーがデインティーとの賭けに雑誌「LIFE」を差し出すシーンもあり、クスッと笑ってしまいました。

少年を演じる若き日のクリスチャン・ベールは、演技派の片鱗を感じさせ、彼を見るためだけでも必見の映画です。子供でも顔は今のまま、もとから大人びた顔立ちの子だったんですねー。
この映画は、当時付き合っていた彼氏に誘われて映画館で見ましたが、その時はこの少年が、後に俳優としてこれほど大成するとは思ってもみませんでした。

下の写真は、その時に買ったパンフレット。昔は映画館に見に行く度、こういう映画パンフを買っていたんですよね...。今じゃもう滅多に買わなくなりましたが、昔のパンフは今でも宝物です。

Empire_cover_3

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